JB pressの記事によると、
感染爆発の起きない原因は、
仮説だが、
BCG接種のおかげ。
BCG接種の行われていない
アメリカ・ヨーロッパで
感染爆発が起きている。
新型コロナウイルスの死亡者が
日本では少ないのは、
日本人は、
きれい好きだから?
しかし、きれい好きとは
思えない
インドは、日本より
死亡率が低い。
インドやアジア諸国は
BCG接種が行われているから、
死亡率が低い。
アメリカやヨーロッパは
BCG接種が行われていないから
死亡率が高い。
◆今回の休業要請で
倒産する会社が出れば、
それは、安倍首相が原因。
もしかして、
休業要請をしなくても
よかったのでは?
◆今の段階で確実にいえるのは、
日本の
驚異的な死亡率の
低さの原因は
緊急事態宣言ではない
ということである。
日本の自粛より
厳格なロックダウン(都市封鎖)を
やっている国はたくさんあるが、
死亡率は日本より
はるかに高い。
スペインは519人、
フランスは369人である。
したがって死亡率3人の
日本が
「緊急事態宣言を解除すると感染爆発が起こってスペインやフランスのようになる」
という説は、
今から激増するメカニズムを説明しない限り、
空想というしかない。
◆この100倍以上の差は
偶然ではありえないが、
政府はこれについて
今まで公式に
コメントしたことがない。
BCG仮説についても、
菅義偉官房長官が一度
「厚労省が検討している」
とコメントしたきりである。
もし日本の新型コロナ死亡率の低さの原因がBCGなどの
免疫要因だとすると、
クラスター追跡やPCR検査などの
日本の対策は無駄だったことになる。
緊急事態宣言を解除しても、
それほど感染は拡大しない。
それがBCGをタブーにしている理由だろう。
●安倍政権が隠す新型コロナ
「日本の奇跡」の原因
5/1(金) 8:01配信
JB press
緊急事態宣言が出てからすっかり人通りが減った東京・銀座
池田信夫:経済学者、
(アゴラ研究所代表取締役所長)
5月6日で終わる緊急事態宣言は、
7日以降も延長される方向
らしいが、
その根拠は何だろうか。
4月7日に安倍首相が記者会見で宣言を発表したとき
「東京でこのペースで新型コロナの感染拡大が続けば、
2週間後には1万人、1カ月後には8万人を超える」
と述べた。
しかし緊急事態宣言から
2週間たった4月21日の東京の累計感染者数は累計3300人。
これはニューヨーク州の
約3万人の1割で、
新規感染者数は減っている。
当初は嘲笑していた
海外メディアも、
最近は「日本の奇跡」と
呼ぶようになった。
その原因は何だろうか。
■日本の新型コロナ死亡率は
驚異的に低い
安倍首相が緊急事態宣言を発令したとき、
東京の累計感染者数は
約1200人、
死者は31人だった。
当時はアメリカでは感染爆発が始まり、
ニューヨーク州では
毎日700人以上が
新型コロナで死亡していた。
「ニューヨークは2週間後の東京だ」と
海外在住者がネットで騒ぎ、
マスコミも野党も
「安倍政権の対応は後手に回っている」
と批判していた。
もし感染爆発が起こったら、
2400人、
4800人、
9600人・・・
という指数関数的な増加で
1万人を超えることは
論理的にはありうる。
しかし感染爆発は
起こらなかった。
4月29日の新規患者数は47人。
ピーク時のほぼ2割に減った。
感染はピークアウトしたように見える。
これを
「自粛のおかげだ」という人は、
次の図を見てほしい。
この図はG20諸国の新型コロナ死亡率
(人口100万人当たり)の
推移を示したものだが、
大きく2つのグループに
わかれている。
対数グラフなので
差が小さく見えるが、
最上位のイタリアの452人に
対して、
日本は3人と
150倍の差がある。
この大きな差を
「自粛のおかげだ」とか
「日本人はきれい好きだから」など
という原因で
説明することはできない。
死亡率が最小なのは、
きれい好きとは思えない
インド(0.7人)である。
この差は何らかの
生物学的なものと
考えるしかない。
■やはり有力なのはBCG仮説
この図からわかる特徴は、
アジアの新型コロナ死亡率が
低いということだ。
局地的に感染爆発が起こった中国も韓国も
今では約3人で、
日本とほぼ同じ。
インドネシアも(この図にはないが)
タイも
ベトナムも、
東アジア・東南アジアの国は
ほとんど3人以下である。
これを
「アジア人とヨーロッパ人の免疫の遺伝的な違い」
とする説は、
ほぼ反証されている。
多様な民族の集まる
アメリカでは、
アジア系の死亡率は
低くないからだ。
原因として
第1に考えられるのは、
中国との交流が多い
アジア諸国に
新型コロナと似た種類の
ウイルスが拡散したことだ。
2009年の新型インフルエンザのとき
日本人の死亡率が低かった
原因は、
遺伝子配列の似たウイルスに
対する
免疫ができる交叉反応だったといわれるが、
今回はまだ確認できない。
第2の原因としては、
ウイルスの変異が考えられる。
新型コロナウイルスは
RNA(リボ核酸)なので
変異が速く、
15日に一度、
遺伝子配列が
変わるといわれる。
武漢で発生した
初期の新型コロナウイルスは
強毒性で、
それが変異したものが
周辺のアジア諸国に
入ったという説もあるが、
これもまだ
確認されていない。
こういう説では、
メキシコ(12人)や
ロシア(6人)は
説明できない。
東欧や南米の死亡率も、
西欧の1/10から1/100で
ある。
これを説明できるのは、
4月3日のコラムでも紹介した
BCG仮説だけである。
これはそれほど
荒唐無稽な説ではなく、
今まで肺炎などでは
BCGの有効性が
確認されている。
BCGが人体の非特異的な
自然免疫の機能を
活性化させ、
感染しても重症化しない
という説もある。
これについて世界中で、
毎日のように
論文が発表されている。
そのほとんどは査読前の論文なので、
今の段階で確たることはいえないが、
BCG接種を義務づけている
国の
新型コロナ死亡率が低い
という相関関係は
統計的に有意だという
結果が多い。
■安倍政権が「人工不況」からの回復の鍵を握っている
今の段階で確実にいえるのは、
日本の
驚異的な死亡率の
低さの原因は
緊急事態宣言ではない
ということである。
日本の自粛より
厳格なロックダウン(都市封鎖)を
やっている国はたくさんあるが、
死亡率は日本より
はるかに高い。
スペインは519人、
フランスは369人である。
したがって死亡率3人の
日本が
「緊急事態宣言を解除すると感染爆発が起こってスペインやフランスのようになる」
という説は、
今から激増するメカニズムを説明しない限り、
空想というしかない。
この100倍以上の差は
偶然ではありえないが、
政府はこれについて
今まで公式に
コメントしたことがない。
BCG仮説についても、
菅義偉官房長官が一度
「厚労省が検討している」
とコメントしたきりである。
もし
日本の新型コロナ死亡率の
低さの原因が
BCGなどの
免疫要因だとすると、
クラスター追跡や
PCR検査などの
日本の対策は
無駄だったことになる。
緊急事態宣言を解除しても、
それほど感染は拡大しない。
それがBCGを
タブーにしている理由だろう。
だが防疫対策に
莫大なコストが浪費され、
緊急事態宣言で
多くの企業が
廃業に追い込まれて
失業が増えると、
数千人の自殺者が
出るだろう。
「金は後から取り戻せるが
命は取り戻せない」
というのは錯覚である。
自粛で
今回の大不況を作り出したのは
安倍政権であり、
これは史上初めての
人工不況だが、
それを回復させる力も政権にある。
ここで緊急事態宣言を段階的に縮小し、
死者が増えるかどうか注意しながら
自粛を緩和すれば、
経済は
先進国で最初に回復し、
日本は世界のトップランナーに復帰できるかもしれない。
池田 信夫
感染爆発の起きない原因は、
仮説だが、
BCG接種のおかげ。
BCG接種の行われていない
アメリカ・ヨーロッパで
感染爆発が起きている。
新型コロナウイルスの死亡者が
日本では少ないのは、
日本人は、
きれい好きだから?
しかし、きれい好きとは
思えない
インドは、日本より
死亡率が低い。
インドやアジア諸国は
BCG接種が行われているから、
死亡率が低い。
アメリカやヨーロッパは
BCG接種が行われていないから
死亡率が高い。
◆今回の休業要請で
倒産する会社が出れば、
それは、安倍首相が原因。
もしかして、
休業要請をしなくても
よかったのでは?
◆今の段階で確実にいえるのは、
日本の
驚異的な死亡率の
低さの原因は
緊急事態宣言ではない
ということである。
日本の自粛より
厳格なロックダウン(都市封鎖)を
やっている国はたくさんあるが、
死亡率は日本より
はるかに高い。
スペインは519人、
フランスは369人である。
したがって死亡率3人の
日本が
「緊急事態宣言を解除すると感染爆発が起こってスペインやフランスのようになる」
という説は、
今から激増するメカニズムを説明しない限り、
空想というしかない。
◆この100倍以上の差は
偶然ではありえないが、
政府はこれについて
今まで公式に
コメントしたことがない。
BCG仮説についても、
菅義偉官房長官が一度
「厚労省が検討している」
とコメントしたきりである。
もし日本の新型コロナ死亡率の低さの原因がBCGなどの
免疫要因だとすると、
クラスター追跡やPCR検査などの
日本の対策は無駄だったことになる。
緊急事態宣言を解除しても、
それほど感染は拡大しない。
それがBCGをタブーにしている理由だろう。
●安倍政権が隠す新型コロナ
「日本の奇跡」の原因
5/1(金) 8:01配信
JB press
緊急事態宣言が出てからすっかり人通りが減った東京・銀座
池田信夫:経済学者、
(アゴラ研究所代表取締役所長)
5月6日で終わる緊急事態宣言は、
7日以降も延長される方向
らしいが、
その根拠は何だろうか。
4月7日に安倍首相が記者会見で宣言を発表したとき
「東京でこのペースで新型コロナの感染拡大が続けば、
2週間後には1万人、1カ月後には8万人を超える」
と述べた。
しかし緊急事態宣言から
2週間たった4月21日の東京の累計感染者数は累計3300人。
これはニューヨーク州の
約3万人の1割で、
新規感染者数は減っている。
当初は嘲笑していた
海外メディアも、
最近は「日本の奇跡」と
呼ぶようになった。
その原因は何だろうか。
■日本の新型コロナ死亡率は
驚異的に低い
安倍首相が緊急事態宣言を発令したとき、
東京の累計感染者数は
約1200人、
死者は31人だった。
当時はアメリカでは感染爆発が始まり、
ニューヨーク州では
毎日700人以上が
新型コロナで死亡していた。
「ニューヨークは2週間後の東京だ」と
海外在住者がネットで騒ぎ、
マスコミも野党も
「安倍政権の対応は後手に回っている」
と批判していた。
もし感染爆発が起こったら、
2400人、
4800人、
9600人・・・
という指数関数的な増加で
1万人を超えることは
論理的にはありうる。
しかし感染爆発は
起こらなかった。
4月29日の新規患者数は47人。
ピーク時のほぼ2割に減った。
感染はピークアウトしたように見える。
これを
「自粛のおかげだ」という人は、
次の図を見てほしい。
この図はG20諸国の新型コロナ死亡率
(人口100万人当たり)の
推移を示したものだが、
大きく2つのグループに
わかれている。
対数グラフなので
差が小さく見えるが、
最上位のイタリアの452人に
対して、
日本は3人と
150倍の差がある。
この大きな差を
「自粛のおかげだ」とか
「日本人はきれい好きだから」など
という原因で
説明することはできない。
死亡率が最小なのは、
きれい好きとは思えない
インド(0.7人)である。
この差は何らかの
生物学的なものと
考えるしかない。
■やはり有力なのはBCG仮説
この図からわかる特徴は、
アジアの新型コロナ死亡率が
低いということだ。
局地的に感染爆発が起こった中国も韓国も
今では約3人で、
日本とほぼ同じ。
インドネシアも(この図にはないが)
タイも
ベトナムも、
東アジア・東南アジアの国は
ほとんど3人以下である。
これを
「アジア人とヨーロッパ人の免疫の遺伝的な違い」
とする説は、
ほぼ反証されている。
多様な民族の集まる
アメリカでは、
アジア系の死亡率は
低くないからだ。
原因として
第1に考えられるのは、
中国との交流が多い
アジア諸国に
新型コロナと似た種類の
ウイルスが拡散したことだ。
2009年の新型インフルエンザのとき
日本人の死亡率が低かった
原因は、
遺伝子配列の似たウイルスに
対する
免疫ができる交叉反応だったといわれるが、
今回はまだ確認できない。
第2の原因としては、
ウイルスの変異が考えられる。
新型コロナウイルスは
RNA(リボ核酸)なので
変異が速く、
15日に一度、
遺伝子配列が
変わるといわれる。
武漢で発生した
初期の新型コロナウイルスは
強毒性で、
それが変異したものが
周辺のアジア諸国に
入ったという説もあるが、
これもまだ
確認されていない。
こういう説では、
メキシコ(12人)や
ロシア(6人)は
説明できない。
東欧や南米の死亡率も、
西欧の1/10から1/100で
ある。
これを説明できるのは、
4月3日のコラムでも紹介した
BCG仮説だけである。
これはそれほど
荒唐無稽な説ではなく、
今まで肺炎などでは
BCGの有効性が
確認されている。
BCGが人体の非特異的な
自然免疫の機能を
活性化させ、
感染しても重症化しない
という説もある。
これについて世界中で、
毎日のように
論文が発表されている。
そのほとんどは査読前の論文なので、
今の段階で確たることはいえないが、
BCG接種を義務づけている
国の
新型コロナ死亡率が低い
という相関関係は
統計的に有意だという
結果が多い。
■安倍政権が「人工不況」からの回復の鍵を握っている
今の段階で確実にいえるのは、
日本の
驚異的な死亡率の
低さの原因は
緊急事態宣言ではない
ということである。
日本の自粛より
厳格なロックダウン(都市封鎖)を
やっている国はたくさんあるが、
死亡率は日本より
はるかに高い。
スペインは519人、
フランスは369人である。
したがって死亡率3人の
日本が
「緊急事態宣言を解除すると感染爆発が起こってスペインやフランスのようになる」
という説は、
今から激増するメカニズムを説明しない限り、
空想というしかない。
この100倍以上の差は
偶然ではありえないが、
政府はこれについて
今まで公式に
コメントしたことがない。
BCG仮説についても、
菅義偉官房長官が一度
「厚労省が検討している」
とコメントしたきりである。
もし
日本の新型コロナ死亡率の
低さの原因が
BCGなどの
免疫要因だとすると、
クラスター追跡や
PCR検査などの
日本の対策は
無駄だったことになる。
緊急事態宣言を解除しても、
それほど感染は拡大しない。
それがBCGを
タブーにしている理由だろう。
だが防疫対策に
莫大なコストが浪費され、
緊急事態宣言で
多くの企業が
廃業に追い込まれて
失業が増えると、
数千人の自殺者が
出るだろう。
「金は後から取り戻せるが
命は取り戻せない」
というのは錯覚である。
自粛で
今回の大不況を作り出したのは
安倍政権であり、
これは史上初めての
人工不況だが、
それを回復させる力も政権にある。
ここで緊急事態宣言を段階的に縮小し、
死者が増えるかどうか注意しながら
自粛を緩和すれば、
経済は
先進国で最初に回復し、
日本は世界のトップランナーに復帰できるかもしれない。
池田 信夫