フィギュアスケートネタです。

 フィリップ・ハーシュ氏のコラムの感想です。

 フィリップ・ハーシュ氏は、長洲未来さんの擁護の発言をしていますが、
私も、明らかに、フラット選手よりも、長洲未来さんの方が上だと思います。

 アメリカスケート連盟は、いったい何考えてんだ、と思います。

 これを見ると、アジア人に対する人種差別かと思いたくなります。

 でも、実際、アジア人差別はあるそうですね。

 白人のアメリカ人は、非常に保守的だそうです。
 このコラムの記事を書いたブログ主さんは、アメリカでの生活経験があるそうです。
そこで、実際、差別を目の当たりにしているそうです。

 アルベールビル五輪で優勝した、クリスティ・ヤマグチさんも、
それまでのオリンピック金メダリストに、CMのオファーが殺到したのに、
クリスティ・ヤマグチさんには、CMのオファーがほとんど来なかったという。

 そして、バンクーバー五輪のエキシビジョンの放送で、
アメリカでは、浅田真央さんの演技がカットされていたそうですね。
 銀メダリストの演技をなぜ放送しないんだ、と思いますが。

 浅田真央さんも、アメリカで練習をしていた時、レストランで、
日本人だから、ということで、後回しにされた経験があるそうですね。


 考えて見れば、世界選手権で、白人のアメリカ人が優勝したのは、
2006年のキミー・マイズナー選手、
その前は、1997年のタラ・リピンスキーですからね。
 その前は、1990年の
ジル・トレナリーまでさかのぼります。

 ミシェル・クワンがいたので、白人のアメリカ人の優勝は、ほとんどいないのですね。

 2007年から、
安藤美姫
浅田真央
キム・ヨナ
浅田真央
と、ずっとアジア人が優勝しているし。
 2011年の世界選手権は東京開催だから、日本人の優勝の可能性が高いし。

 これだと、アメリカ人はおもしろくないでしょうね。


 2010年の全米選手権も、絶対、長洲未来さんが優勝すると思っていたのに、
不可解な回転不足が取られたのです。

 フラット選手と長洲未来さんは、二人ともノーミスでした。
 しかし、長洲未来さんの方が演技がきれいなので、長洲未来が優勝すると思っていたのです。
 フラット選手は、ドスン、ドスンとジャンプを降りる感じでした。

 それで、全米選手権のビデオをもう一度見てみました。

 そうすると、フラット選手も、長洲未来さんも、ジャンプの着氷の足の横向き加減は、
二人とも、同じくらいなのです。
 だったら、フラット選手も回転不足を取れよ、と言いたいし、
長洲未来さんの回転不足を取るなよと言いたいです。
 長洲未来さんが優勝して、フラット選手が2位になっても、
二人とも、オリンピックの代表になるのだから、その点は一緒のはずです。

 全米選手権を放送していたCS放送の解説の杉田秀男氏も、
長洲未来さんの技術点は、もっと出てもいいはずだ、と言っていました。

 フラット選手と長洲未来さんを比べる場合、演技・構成点(PCS)を
見れば、一番良く分かります。

全米選手権
フラット選手61.71
長洲未来さん61.78

と長洲未来さんがわずかに上です。


バンクーバー五輪
フラット選手58.48
長洲未来さん60.56

世界選手権
フラット選手SP 27.08
      FS 53.36
長洲未来さんSP 30.20
      FS 57.04

 バンクーバーのSPで、フラット選手の方が上でしたが、
そのほかは、上記のように、みんな長洲未来さんの方が上です。

 特に、世界選手権のフリーで長洲未来さんは、あれだけジャンプを失敗したのに、
PCSは、フラット選手より上なのです。


 私が思ったのは、全米選手権で不可解な回転不足を取られたけれど、
バンクーバー五輪、世界選手権ともに、
長洲未来さんの方が、フラット選手より評価が高かったのだな、と思ったのです。


 フラット選手は、学業に力を入れるのなら、
長洲未来さんは、それまで学校へ通っていたのをスケートのために、
ホームスクールに変えました。

 そこが、違うところです。
 白人のアメリカ人は、学業に力を入れる人が多いですね。

 だから、スケートのためにホームスクールに変えた長洲未来さんは、
やっぱり、日本人なんですよ。

 長洲未来さんは、演技がきれいだから、
(レイバックスピンは、ジャッジ全員が+3を付けていますからね)
回転不足を取られなければ、優勝する人です。

 だから、アメリカ国内で評価が低くても、
国際大会で優勝して、アメリカスケート連盟を見返してやればいいと思います。

 あからさまには差別はないと言っても、潜在意識の中にはありますからね。

 フィギュアスケートは、アジア人に向いているスポーツだと言っても、
アメリカのスケート教室でアジア系が増えていると言っても、
やっぱり、白人のチャンピオンは欲しいのでしょうね。