フィギュアスケートネタです。

 ほかの人のブログを読んでいて、興味深い記事を見つけたので、
そちらのブログから記事を拝借しました。
一部、記事を省略しています。

 アメリカ国内の、強化選手のランク付けの話です。


「シカゴ・トリビューン」に掲載された、フィリップ・ハーシュという人のコラムです。

 まず、アメリカスケート連盟が発表した強化選手は以下の通りです。


アメリカ強化選手のレベル分け。

女子チームA
TIER1 レイチェル・フ    ラット

TIER2 長洲未来

チームB
TIER1
サーシャ・コーエン、
アシュリー・ワグナー、キャロライン・ジャン

TIER2
アリッサ・シズニー、
クリスティーナ・ガオ、アグネス・ザワツキー、

チームCは省略。


 TIERの適当な日本語訳がないので、「レベル」と解釈すればいいでしょう。

チームAが最優位、
かつTIER1がより優位になります。


 以下が、フィリップ・ハーシュのコラムです。

タイトル
「長洲はフラットと同等ではないってこと??」

 私はアメリカフィギュアスケート連盟が金曜日に発表した2010/2011シーズンの強化指定選手の分け方において、
なぜ長洲未来がレイチェル・フラットと同じレベルではないのかを今、必死で探ろうとしている。

 ということは、長洲が受ける資金は、フラットよりも少ないという事なのだ。

 連盟によると、レベル分けの基準は“主に”ここ最近のシーズンにおける国際大会や
国内選手権でのパフォーマンスによって決められているという。
USチャンピオンの17歳、フラットはTIER1である。
 同じ国内選手権で2位、そして、オリンピック、世界選手権ともに
フラットよりも成績の良かった長洲はTIER2だった。
(オリンピックは長洲が4位、フラットは7位、世界選手権は長洲が7位、フラットは9位)

 フラットは、確かにグランプリシリーズでは、長洲よりも良かった。
でもグランプリファイナルには行けなかったし、
第一、これらの結果は、オリンピックや世界選手権と比べれば取るに足らないものである。

 だが、連盟は非論理的な基準により、TIER1を決めてしまったのだ。

 国内選手権は、オリンピックで10位以内の成績と同じ扱いとされ、
クリアしたスケーターはTIER1に入れられてしまうのである。

(もしくは、オリンピックか世界選手権でメダル獲得もしくは、
シーズン終了時での世界ランキング3位以内という条件なのだが、
これらは二人ともクリアしていない)

 だから、国内選手権以降、ずっと下降気味の
フラットが長洲よりも
高く位置付けられてしまったのだ。

 特別な学生であるフラットは、エリート大学のスタンフォード大学に入学が決まったのだが、
フルタイムでスケートに取り組むことがどんなことなのか、
様子を見るために大学入学を延期する予定である。
【以下、中略。
スケートと学業の両立の難しさを述べている】

 彼女(フラット)のために、2006年と2009年に私がエミリー・ヒューズにしたのと同じ意見を言いたいと思う。
 2009年は、彼女(ヒューズ)がケガにより、
スケートキャリアが困難にぶつかっていた時期だったのだが、私は、こう言った。

「これをサインだと思えばいい。スポーツにさよならを言う時が来たんだよ。
そして、ケンブリッジでの生活を思う存分楽しみなさい」

 ヒューズは、言うまでもなく、同意はしなかったけどね。

 彼女は、2010年のオリンピックを目指して空想みたいな挑戦のために、ハーバード大学を休学したのだ。
 そして、国内選手権では、遠く離れた9位という結果に終わったのだ。


 フラットにとってサインは、世界選手権でうまくいかない事を意味しているでしょう。
 彼女のベストは2年前の5位という結果です。
 彼女はすでに、ドレスのスパンコールと同じくらい輝かしいキャリアを得ました。
アメリカチャンピオン、世界ジュニアチャンピオン、
2度の国内選手権2位、オリンピックチーム入りに、2度のシニア代表入り。
 過去4年間でフラットよりも、成功したアメリカ女性はいません。
彼女は明らかに国内最高レベルにいるでしょう。


 ですが、それは、長洲未来も同じです。

 単に、協会の視野狭すぎるだけなんです。



 私(ロクハン)の感想は、ページを変えて、後ほど。