2020年9月21日(月)午後3時49分 愛知県春日井市


7.千種15:34発→多治見15:59着 快速5733M/中津川行き クモハ211-5037
 車両区のある神領を通過し、高蔵寺を出ると家並み多い景色から一変。山間へと進んでいく。需要等を考えれば、新守山,勝川,春日井,神領へはホームドア(可動式ホーム柵)導入。以降は…?
めぐ「ごめん、自分で言ったのに。」
さく「定光寺とかにはいらないよね。」

 実際は315系8両編成への統一化により、とりあえず名古屋へホームドアが導入されることとなった。


 愛知県から岐阜県の境目にかけては峡谷へ分け入り、利用者が少ないことから無人駅ないし簡易委託で快速も通過する。2駅共、過去に降りたことはあるもので…?
さく「古虎渓って何かあった?」
めぐ「ないね、山ばっかりのとこ。」


 周囲が開けて建物も多くなって、25分程で多治見に到着する。これが中央西線における快速運転区間の全てだ。
なぎ「…案外ロングでもイケたかも。」
もも「そう言って…、今度は乗りたいの調べるんじゃなくって?」


 さて導入する315系に8両編成が含まれることから、各所で様々な憶測を呼んでいた。とりあえず現状では今回乗った"実感"としても、ロングシート8両編成は中央西線で十分アリだと思う。車内設備の"格差解消"という点でも十分だろう。そのまま先述したように315系8両編成へ統一された。


(M)JR運賃:千種→多治見 510円
 次の発車まで少々時間は残しつつ、結局改札から外へ出てしまった。ここから中津川に向けては同じく山間を分けつつ、土岐市,瑞浪,恵那とそこそこな都市が続く。
めぐ「ここからがね…。」
もも「何、やっぱりロングじゃダメだって?」
めぐ「ダメじゃないけど、ちょっと時間もかかるし。」


 駅前にはかつて商業施設があり、地下にあった店でみそ焼そばを頂いている。建物自体古かったのだが、すっかり解体されて跡形もない。
さく「あったね、そういや場所わからんくて駅前戻ったって。」
なぎ「今度は場所よく調べてからな…。」

 

 その後は新しく施設が開業している。


 橋上駅舎そのものは過去に幾度となく取り上げているはずなので、通路だけ軽く眺めるにとどめておこう。誰でも自由に演奏できるピアノがあり、音色が心地よい気分にさせてくれる。
めぐ「…場所空かないから近づいて撮れない。」
もも「…普通に味わえばいいのに。」


 改めて、太多線は5番線から発車。このホームだけキハ25に合わせて低いままであり、電車やキハ75に乗車する際の段差が生じている。
さく「これなんだよね…、キハ25だって結局入ってから段差あるし。」


8.多治見16:21発→岐阜17:32着 普通3639C/岐阜行き キハ75-3404
 このキハ75。美濃太田へ転属後は後期型が寒冷地対応改造を受け、ワンマン非対応車両はワンマン工事有無で分けられた。引き続きワンマン非対応の車両は+1000番台、ワンマン対応工事を受けた車両が+3000番台となる。ワンマン対応済み車両はそのまま+3000番台だ。


 座りの良い転換式座席が半数程埋まって発車。太多線は全て各駅に停車するのだが、キハ75はワンマン運転だろうと車両毎2エンジン搭載。平坦で運転速度の低い太多線には向かないとされる。
もも「前々からだけど、何を求めてんのか…。」
めぐ「やっぱりこれで高山?」


 景色も山々ではなく田畑の多いもの。それはそうと、国道248号が並行している路線。旧道のルーティングなり雰囲気なり気になってしまう。
もも「原付もよくまあ、こんなとこ持ってって。」
めぐ「旧道を今度かどうかわかんないけど、通ってみたくて。」


 駅前広場の完成していた可児を出て、次は美濃川合…。
めぐ「ごめん、もう1回。」
もも「…ってか、前に写真なかった?」


 木曽川のダム湖(関西電力今渡ダム)を渡る太多線。美濃川合を出ると右側に車両区が広がっており、所属する気動車を多く見られる。


8.多治見16:21発→岐阜17:32着 普通3724D/岐阜行き キハ75-3404
 この普通は岐阜行きであり、ここから特急にも追い越されない。特急は17分後に美濃太田を発車し、それこそ岐阜で分割する便(ひだ16・36号)である。よって美濃太田からもキハ75に乗り続けよう。
なぎ「…で、いいか。」


 反対方向に入ってきた猪谷行きは、長距離運行に相応しくキハ25でもクロスシート車両であった。さて美濃太田からは特急の通る本線らしく、最高速度が高めに設定されている。最高120km/hで加速力にも優れた、JR東海自慢の2エンジン車両はその本領をようやく発揮できそうだ。
なぎ「逆にだけど…、ロングのどこがダメとか。」
めぐ「…長く乗る気分的な?一応、東海のロングはいいほうなんだけど。」


 坂祝から鵜沼にかけて木曽川の渓流、日本ラインを下っていく。並走するのは岐阜県道207号であり、現在は国道21号の指定から外れている。
なぎ「そんなもん素人に…。」
めぐ「わかる人だけでいい話だし。」


 鵜沼からはJRと名鉄が並走する。JR那加と名鉄新那加は近接し、乗り換えようと考えれば乗り換えられるだろう。実際は目的地からして、途中駅の多い名鉄から岐阜駅で距離を伴う乗り換えは不利。また2023年以降、名鉄各務原線は線内折り返しのワンマン普通のみの運転となった。
めぐ「イオンモール。」
なぎ「岐阜ったろ、最初。」


 岐阜に到着し、ここまでがルートとして決めていた行程である。さあどうするか…?
さく「任せるよ。」
もも「…いいの?アンタらフリーにしてケチって、ロクな終わり方した覚えないんだけど。」
(つづく)
 

 

2020年9月21日(月)午後2時26分 愛知県豊田市/八草駅


5.八草14:29発→藤が丘14:46着 普通/藤が丘行き リニモ173
 磁気浮上式という未来な技術として、それ自体が万博のパビリオンとなっていた当時から早15年。ボックス席は小さく、1人2席でちょうどいいとは時世にあっていたと…。
もも「長く乗るもんじゃないんだし、いいんじゃない?」
めぐ「いいけど…、灯かりが電球色っていうか。そっち。」


 そこそこ乗車した程度で八草を発車。この磁気浮上式システムは車輪を介さないため、勾配にも強くなかなか速度を出していく。陶磁資料館南からは右側の眺めもなかなかいいもの…。


 秋晴れとなった4連休3日目。愛・地球博記念公園では全日本ぎょうざ祭りなるイベントも行われて、賑わいを見せている。気付けば前回訪れたのが2013年5月、やはりグルメイベントを主目的にしたものだ。
めぐ「通りがかってはいるんだよ。」
もも「アンタの原付はいい。」


 混雑の読めない公共交通機関はまだ抵抗感があるようで、乗客はさほど増えておらず。一方で駐車場はほぼ埋まっていることから、個別で行動可能な自動車利用が目立っている。
もも「で…、原付は先にやったと?」
めぐ「それはそれは、新記録出しちゃった。」


 名古屋瀬戸道路の長久手料金所は現状、東名高速のインターとして実質成り立っている。ただ管轄は異なり、長久手からは先に名古屋瀬戸道路の料金を支払う方式。
もも「…免許上げたら?原付じゃなくって、もっと。」
めぐ「…それやっちゃうと、また。」


 杁ヶ池公園を出て少々。猿投グリーンロード~名古屋瀬戸道路から離れた県道6号共々、リニモは進路を大きく変えていく。はなみずき通からは地下へ進むため、完全自動運転でも無人化できない。
もも「本当、こういうのばっかり…。」


 17分程で藤が丘に到着、地下にあるホームは"V"の字を成している。こちらは輸送力の差を勘案してか、万博当時に推奨されなかったルート。
さく「…じゃあ、次。」
なぎ「強引に投げた…。」


(M)リニモ運賃:八草→藤が丘 380円
(現)やさしい麦茶(サントリー) 106円[軽]

 地下鉄は開業が早く十分な用地を確保できたため、地上の高架駅となっている。とりあえず駅前のスーパーで水分を追加しておこう。
さく「たい焼きあるけど…。」
もも「…さっきうどんとか食べたんじゃなくって?」


6.藤が丘15:03発→千種15:21着 高畑行き 名古屋市営N1503
 高頻度で運転される地下鉄東山線は15m級の6両で、乗るのはN1000系の初期タイプ。藤が丘は階段が後方にあり、乗客も後方に集中する傾向らしい。
なぎ「ここは…?」
めぐ「…つなぎっていうか、慣らし?」


 車内を換気させるため、窓が車両毎2ヶ所ずつ開いていた。この区間は景色も収めているはずなので流すとして、乗車は乗ってくる流れ。
めぐ「ちょうど…、入ってきてちょうどいいくらいの。」


 千種まで18分。一社からは景色が見られず、メモに手を付けるにしても中途半端。降り立った地下鉄のホームは相対式。
なぎ「で…、JRと?」
さく「JRで多治見…、だよね?」
めぐ「多治見でいいよ。」
もも「…決めてなかったら、中津川とかじゃなくって?」


(M)名古屋市営地下鉄運賃:藤が丘→千種 270円
 地下鉄からJRの駅は地下で直結している。改札を介した後、そのまま階段を上がればホームだ。
もも「ここも収めて…。」
めぐ「いや、ここはパスするつもりで。」
なぎ「またか…。」


 JRは特急が全て停車しながら、コンパクトに1面2線の島式ホームでまとまっている。幅もある程度確保されており、通過も待避もしないならばこれでいいのかもしれない。
さく「…これだと前に固まるのかなって。」
もも「そういや、さっきのとこから後ろ階段ないわね。」


7.千種15:34発→多治見15:59着 快速5733M/中津川行き クモハ211-5037
 中津川まで向かう快速は8両全て、前後とも211系5000番台。JR東海となってから導入されたロングシート車両である。先に出た高蔵寺までの普通が313系だったことから、ある種の"格差"が逆転して現れているようなもの。
めぐ「ある意味よかったかも。」
さく「そういや、この211とかだっけ?」


 中央西線の快速は運行距離もそうだが、新守山を含めて途中4駅しか通過しない。この新守山までが名古屋市内となる。話が何かというのは、JR東海の211系が315系によって置き換えられること。新たに投入される315系がロングシートだと発表されていること。
さく「それこそさっきの313とかも、なんなら…。」
めぐ「…どうかな?高蔵寺だともったいないし、中津川だとちょっと距離あるし。」


 そのまま2022年からオールロングシート8両固定編成の315系が導入され、2023年中に313系も含めて置き換えが完了。また2024年からは最高速度が130km/hへ引き上げられたほか、新守山,神領に停車し2駅しか通過しない区間快速の運行も始まった。


 さて勝川付近の高架区間が完成して、下を抜ける国道302号も全線開通。それが2011年の話である。
さく「もうそんななるんだ?」
めぐ「こういうのとか…、昔のが気になっちゃうの。」


 春日井の橋上駅舎も完成していた。周辺の工事は続いており、しばらくすればまた景色が変わっていくのだろう。名鉄の駅は全く異なる由来にして、全く異なる位置にあるため気を付けよう。
さく「…鳥居松だったっけ。」
めぐ「そう…。」
(つづく)
 

 

 

 JR東海は2025年9月10日、快速『みえ』などでハイブリッド方式の車両を新たに投入すると発表した。2028年度以降の運用開始を予定している。


 先に投入されたHC85に準じてハイブリッド方式となり、最高120km/h運転対応と性能も同等。外観は315系電車に準じており、やや異なるパターンとすることで区別している。

 座席は快速『みえ』用と美濃太田地区でやや異なり、前者はクロスシートとロングシートが1両ずつ。後者は2両ともオールロングシートとなる。また後者もキハ75の運用範囲に準拠し、高山本線は下呂までの乗り入れとされた。


 まずHC35という形式は予想しなかった。先例(キハ85→HC85)のとおりにすれば(キハ75→)HC75と予想しており、次いで(キハ25→)HC25。JR東海で35は過去に出てこない。

 快速『みえ』は長距離乗車も考慮せねばならず、ある程度ロングシートは配置するにしてもクロスシート主体とすべきだったのだろう。それが1両はクロスシートで、もう1両がオールロングシート。指定席を維持するには結局心もとなさそう。

 美濃太田地区では現行の運用範囲を基準に、2両ともオールロングシートで妥当だ。ただやはり高性能そのままにして、太多線主体の運用や下呂までの乗り入れというのが気になる。あるいはキハ75に準じて、キハ25にあるドアステップを設けないのだろうか?

 やはり快速『みえ』は4両単位で投入したほうがいいかもしれない。指定席専用の1両はいっそ、HC85と同等なリクライニングシート。その場合は何なら、自由席3両がオールロングシートでもいいということにはなる。ってか美濃太田に投入する目的って、繁忙期の快速『みえ』6両運用だったりして?


 ロングシートは315系のモノを採用し、それがなかなか上等なのでいいと思う。内装イメージカラーは315系の青系そのままにするか、あるいは"お伊勢参りらしい色"にすべきなのか。

 

 

(おわり)