JR東海は2025年9月10日、快速『みえ』などでハイブリッド方式の車両を新たに投入すると発表した。2028年度以降の運用開始を予定している。
先に投入されたHC85に準じてハイブリッド方式となり、最高120km/h運転対応と性能も同等。外観は315系電車に準じており、やや異なるパターンとすることで区別している。
座席は快速『みえ』用と美濃太田地区でやや異なり、前者はクロスシートとロングシートが1両ずつ。後者は2両ともオールロングシートとなる。また後者もキハ75の運用範囲に準拠し、高山本線は下呂までの乗り入れとされた。
まずHC35という形式は予想しなかった。先例(キハ85→HC85)のとおりにすれば(キハ75→)HC75と予想しており、次いで(キハ25→)HC25。JR東海で35は過去に出てこない。
快速『みえ』は長距離乗車も考慮せねばならず、ある程度ロングシートは配置するにしてもクロスシート主体とすべきだったのだろう。それが1両はクロスシートで、もう1両がオールロングシート。指定席を維持するには結局心もとなさそう。
美濃太田地区では現行の運用範囲を基準に、2両ともオールロングシートで妥当だ。ただやはり高性能そのままにして、太多線主体の運用や下呂までの乗り入れというのが気になる。あるいはキハ75に準じて、キハ25にあるドアステップを設けないのだろうか?
やはり快速『みえ』は4両単位で投入したほうがいいかもしれない。指定席専用の1両はいっそ、HC85と同等なリクライニングシート。その場合は何なら、自由席3両がオールロングシートでもいいということにはなる。ってか美濃太田に投入する目的って、繁忙期の快速『みえ』6両運用だったりして?
ロングシートは315系のモノを採用し、それがなかなか上等なのでいいと思う。内装イメージカラーは315系の青系そのままにするか、あるいは"お伊勢参りらしい色"にすべきなのか。
(おわり)