2020年9月21日(月)午後1時3分 愛知県豊田市/台湾和食堂『台湾ケンちゃん』


(現)台湾うどんセット(台湾ケンちゃん) 660円
 コシが強い讃岐の麺を使用したかけうどんに、鶏天1個と白ご飯。漬物がついたランチ限定Cセット。薄口なダシへ台湾ミンチというモノで、シンプルにしてなかなかオリジナリティを感じさせる1品。唐辛子の辛さが、なかなかご飯を進ませる。

(現)海老天1個(台湾ケンちゃん) 143円
 天ぷらは讃岐方式と異なり、注文の際にトッピングとして追加する。そのためセットに加わる形として提供され、揚げたてをいただけるもの。これもいつものダシと異なり、台湾ミンチで辛く赤くなった汁へ入れて頂く。いつもと大きく異なるスパイシーなお味だ。

(現)半熟卵天1個(台湾ケンちゃん) 110円
 半熟卵はあまり見かけないからと選択。しかし汁の中で衣がはがれ、結局は"煮卵"となってしまってたり…。むしろ"台湾風"となれば合っている。
めぐ「…ごちそうさまでした。」


 なおKiTARAの『台湾ケンちゃん』は2021年に閉業したらしい。

 食事の後、豊田市からはどうするか…?
めぐ「愛知環状鉄道乗りたくって、そこからリニモも…。」
なぎ「乗るだけで、特に回らんのだろ?」

 今回は観光名所等を回ることなく、ルートのみ先に決めている方式。愛知環状鉄道とリニモで藤が丘、地下鉄東山線で千種。
めぐ「そこからJRで多治見回って、太多線で岐阜。」
さく「そのまま行くんだ?」

 今回は御嵩やら長良川鉄道やら向かうことなく、下呂や高山へ足を延ばすこともない。岐阜からは…?
めぐ「…一応、フリー。」
もも「そういういい加減なこと変わってないもん。」


 そろそろ"次なる地"へ向かいたい。商業施設には映画館も入居し、大規模集合住宅とも合わせて構成される『KiTARA』。駅へつながるペデストリアンデッキは、2019年に完成したものだと…。
めぐ「この…、屋根の木とか。」
もも「やーねー、ってんでしょ。」


 名鉄の豊田市を抜けて、愛知環状鉄道の新豊田へそのままペデストリアンデッキが続いている。松坂屋豊田店は2021年9月に閉店し、以降は全館が『T-FACE』となった。
めぐ「イタリアンこっちだったかも。」
さく「遅い遅い、もう台湾うどん食べてるし。」


 2019年から全国交通系ICカードが利用可能となった愛知環状鉄道。ホワイトボードにはご丁寧にも、短所まで詳しく書かれた定期券の案内を手書きで記載している。
なぎ「ここまで書くか…?」
さく「これさ…、乗り換え用のなかったら高蔵寺経由で計算するんだっけ?」


 改札機もIC読み取り部が搭載されたものとなっている。トイレは比較的新しい印象だが、やはり数は多くない。石鹸液は標準装備なようで、肝心の中身が入っていなかったり…。
もも「ってか、よくハンドソープなんか。」
めぐ「買ったけど出かけなくって、使ってなかった。」


4.新豊田13:58発→八草14:16着 普通1177H/高蔵寺行き 愛環2110
 4両全てグリーン系の旧カラーリングで、前方の編成に乗ればモケットだけ新しいブルー系。空きは多く、左右のボックスシートを確保できる。
なぎ「これは…。」
さく「在庫切れでしょ、緑モケット。」


 愛環梅坪を出ると、上を名鉄豊田線の高架橋が跨ぐ。そちらも全線が高架橋やトンネルで結ばれており、踏切のない路線。このため建設費用はかさんでおり、現在まで加算運賃が設定されている。
さく「浄水だっけ?温泉…、じゃないかもだけど。」
めぐ「浄水だよ。次いつなるか…。」


 こちらも踏切のない路線で、複線用地も全線で確保されている。ただ現状は新豊田から三河豊田までが複線化されただけで、他は予定すらされていないようだ。
さく「結局、これで十分だったんだろうね…?」
めぐ「…それこそ?一昨年の四国じゃないけど、宿毛とか甲浦。」
さく「あ、甲浦ってBTRだったか…。わかんなくなっちゃった。」


 車内案内のLEDはドア毎交互に設置され、モノは313系と同等ながら文面共々やや異なるもの。愛知環状鉄道の駅番号は記号なしで表記される。国道155・248号と並走するようになれば、そろそろ八草だ。


 20分経たずして到着。発車のLEDは3色で、カラーに見えたのは光の加減によるものだった。こちらも2005年愛知万博『愛・地球博』会場への最寄であり、当時は万博八草と名乗っていた。当時の名残はもう見られないのか…?
めぐ「逆だったんだよね、ホーム。」
もも「あ…、ああ。乗るほうと降りるほう?」


(M)愛知環状鉄道運賃:新豊田→八草 400円
 外へ出ることなく、リニモの改札を通ってしまった。とりあえず高所にあるホームから、愛知環状鉄道の駅を見下ろそう。愛知万博以降は沿線に大学施設が点在し、駅からのバスと合わせてアクセスに注力している。
もも「いや…、さ?せっかく時間決めずに、ルートだけ決めたってんだし。」
めぐ「流れでまた進んじゃった。」
さく「ちょっとよくわかんないんだよね、出口とか下りないし。」


 八草ではそのまま折り返さず、一旦引き上げてから入線させる方式。並行していた県道6号はその向こう、猿投グリーンロードの有料道路として足助(力石,国道153号)へと続く。
さく「動かすタイミングだ…。」
もも「…道路じゃない?原付で通るとかなんか。」
(原点回帰~0からの再出発~ つづく)

 

※一旦ここで区切ります

 

 

2020年9月21日(月)午前11時47分 愛知県知立市/知立駅


 長時間といわずとも、17分ほど乗車して知立に到着。駅の工事は着々と進んでおり、正面にあった階段が柵で塞がれている。
なぎ「何、どうかした?」
めぐ「…前にあった階段ってどれだけ使ってた?」


 仮設ながら構造のよかった階段に代わって、また新しく仮の通路が設けられた。見る限り、どうも屋根天井などが軽く貧弱そう。
さく「これ、どれだけ使うんだろ…?」
もも「いや…、たまに来るだけの人が言うことじゃないし。」


(M)名鉄運賃:堀田→知立 410円
 長らく現役だった駅舎は高架用地に当たるため解体され、新しく仮設の駅舎が建てられている。こちらも構造はしっかりしているようで、2年前に完成した木田の北口駅舎と比べて遜色ない。
なぎ「木田は全然違うだろ、大きさからして。」


 そんな仮設構造も高架工事の進捗に伴い、豊橋方向が高架へ切り替えられてからは旧6番線の撤去が早々に進められた。2025年になってしまうと、いよいよ面影もない。


 三河の弘法さん(遍照院の遙拝所)も改札から外へ出された格好らしい。隣にはコンビニが入っており、ある程度必要なものは入手できる。
めぐ「…完全体には合わないかも?」
もも「…この建物がってことよね?」


 知立クロスゲートには飲食店がいくつかあるものの、夜の居酒屋ばかりでいまひとつしっくり来ない。駅の周囲は他にも再開発ビルが建ち並んでおり、雰囲気もそれらしく…。
なぎ「相変わらずまとまってない…。」


 高架駅も重厚な鉄骨で組まれており、高架橋というよりかはビル工事をしているような印象を覚える。駅そのものは上下2層でホームが組まれるため、かなり大きな構造体となる。
さく「これ写真だとよくわかんないかな…?」
もも「あの鉄骨ね…、実際見たときとか。」


 他にも少しずつ2層の高架橋が組まれてきている知立。昭和レトロな地上駅が大好物だったもので、近未来な2層式高架駅も完成が待ち遠しく。2023年に豊橋方向が高架へ切り替えられてからは、早々と視察を試みた。
もも「アレもアレであんな高いとこだし。」
めぐ「…じゃあ、次。」


3.知立12:05発→豊田市12:29着 普通/猿投行き 名鉄6239
 三河線のワンマン車両について。中期型の2両編成はリニューアルが全て完了したようで、現在は多数派を占めている。さらに前期型の2両編成が1本あり、製造から40年以上経過して2度目のリニューアルを施されたという。


 刈谷,碧南方向と分かれて、三河知立に停車。
めぐ「…ごめん、もう1回。」


 先代の知立駅は三河知立として、2020年時点では三河線のみ単独で残っていた。

 

 現在の知立駅で高架工事が完了するのを前に、こちらも新しく移転。旧来の駅は高架線路の用地へ転用されている。
なぎ「何やってんだ?」
めぐ「これ…、昔のが残ってるでしょ。それを…。」


 高架駅となって幾分か経った三河八橋だが、今になって周辺で区画整理が行われている様子。若林,竹村の周囲は田畑が多いものの、前者はこれも高架工事が進行。2025年時点でかなり形が見えてきた。
めぐ「反対側なんだよね…、こっちだと。」
なぎ「…間に合わなかったとかじゃなくって?」


 上挙母の手前で、右側の周囲が開けてきた。面積の大きな豊田市は様々な"顔"を見せて興味深く、中心市街地から少し離れただけで雰囲気まで変わってしまう。
なぎ「香嵐渓とかもな。」
めぐ「そうそう。」


 25分程度の乗車で到着した豊田市駅。年季が入った2面3線式の高架駅で、ホームにあるLED発車案内も比較的初期の導入されたタイプだ。いつから使われているのだろうか?
さく「…調べてよ。」
もも「…調べられる人。」


 トイレもやはり古めかしく、便器数は多くない。手洗い場には石鹸液が置かれることとなり、今後とも継続してほしいものだ。
めぐ「緑の液体なんだけど…、名鉄で共通っていうか。入れ物だけあり合わせでバラバラなのかな?」
なぎ「…石鹸液の話な。」


(M)名鉄運賃:知立→豊田市 410円
 西三河の大都会にして企業城下町、豊田。昼食時間にかかることは当初から想定しており、一方で昼食場所は決めておらずどこでもよかったり。
さく「…別になんでもいいんだけど。」
もも「ま、たまには決めないパターンも。」


 名鉄トヨタホテルのバス発車場にいたのは、名古屋駅と中部国際空港を結ぶはずの『セントレアリムジン』用車両。おそらくは名古屋発着便がホテル等を経由する関係もあり、需要面から相次いで減便ないし運休となっているためだろう。


 下へ降りたところへイタリア料理店らしき構えがあり、そちらへしようかと思えば閉店済みな模様。これは紛らわしい。
もも「いや…、そういうのはもっと確認とかさ?」
めぐ「いいと思ったのに。」


 芝生広場で過ごすのもいいだろう。こちらにも店はあるようだが、どうもしっくりこない。調べればこの芝生、豊田スタジアムと同じものらしい。
なぎ「やっぱりイタリアン的な?」
めぐ「…じゃなくてもいいんだけど。」


 何にしようかと探してみて、手頃なところは台湾和食堂『台湾ケンちゃん』。天丼などのテイクアウトもやっているようだが…?
さく「とりあえず入ってみりゃいいじゃん。」
めぐ「じゃあ…、ここかな?」


 ということで店頭で手指消毒後、空きの多い店内でまた消毒液を使用。やはり"台湾"だけあってうどんやそばだけでなく、台湾風メニューもそろっているようだ。お得なランチメニューもそうだが、やはり来た以上はオリジナリティを求めたい。
めぐ「…台湾のは入れたいね。」
(つづく)
 


めぐ「今回は2020年の鉄道旅行企画第2戦…、色々あってなんだかんだ元日の次が9月下旬になってしまった話になります。もうあれから早くも5年になってしまい、あの頃すら遠くなってしまった感じですよ。まずは"夢のお告げ"でなんとなく2面2線と通過線の駅ホームを見たくなり、名鉄堀田駅へ行きました。」

 

2020年9月21日(月)午前9時57分 愛知県あま市/木田駅前


(現)アサヒおいしい水・富士山(アサヒ飲料) 110円[軽]
 様々な事情と情勢、思惑が渦巻く2020年。この日も水分を事前持参できず、別々で現地購入。秋晴れとなった青空の下、ついに動き出す…!
めぐ「皆様おはようございます。今日はちょっと出発が遅目って言いますか…、鉄道旅行系は本当にお久しぶりかもしれません。布袋の駅が完成したとかでちょっと回ったのが6月で…、それ以外だと元日ですか?それからずいぶん変わっちゃったみたいで。」


めぐ「ということでマスクはちゃんとしてますし、消毒液も持ってます。ハンドソープが…、ちょっと使い道にも困ったの1つありまして。とりあえず"対策"はしました。では行ってまいります。」



(M)名鉄運賃:木田→堀田 410円
 津島線の準急として乗り込み、名古屋からは急行となって3駅目。木田から27分で堀田に到着し、2面2線と通過線の有する高架駅を散策。今回はここからスタートすることとしていた。


 姫も旅行班に定着して幾年、めぐみのことが好きだけど素直になれないまま。各地へ連れまわされつつ、内心楽しんでいた。そんな中で生じた"空白期間"に何を思う…?
もも「アンタさ…。」

めぐ「ごめんって、…呼べなくて。」
もも「そうじゃないの。まだ…、できてないんでしょ?」
めぐ「一応、おととし?四国とかのは完成したよ。」


 今や旅行班に欠かせない中心柱。高身長でキツそうな印象や口調と共に、年々かわいらしさが増しているらしい。めぐみに救われた過去があったという彼女は、この"空白期間"に…?
なぎ「よっ。」

めぐ「なぎ姉も。」
もも「本当、勝手に堀田なんか中途半端なとこ…。」


 旅行班の参謀となっているのは、鉄道系の話がわかるため。あっさりした雰囲気と思わせつつ、嫉妬深さも時折見せることも…?そしてこの"空白期間"もフラストレーションがたまっていた様子。
さく「勝手にまた京都とか抜け駆けしてない?」

もも「…逆にこっちが聞きたいんだけど。」
めぐ「うちはこの辺でごまかしただけで。」


 これでようやく"旅行班の4人"にすることができたわけで、ディレクション的に4人の体裁を保ちたいもの。一方で交通機関車内等における会話は慎むべきとされ、完全版で景色だけというわけにもいかないのが悩ましい。
めぐ「で…、2人ずつ回そうかなって。」
なぎ「まあ、それぐらいからだよな。」
さく「そうでもしなきゃ、これから回らんでしょ。」
もも「…ってか、アンタらの求めるディレクションって何よ?」


 参考にしたのは、名鉄やJR東海で恒常的に行われる"ブツ4"手法。これは2両編成を2本つないで運行するもので、車中や食事中は2人組を2組という考えとみなすのだ。個人的には2人までなら、ボリュームダウン+マスク着用で対応できると思っている。
めぐ「この応用でブツ6とかも…。」
もも「それはいいけど、5人とかだったら?」
さく「まあ、当分はこの4人で回そうよ。」
なぎ「お前が決めるな。」


 ということで堀田からの原点回帰、0からの再出発だ。
もも「で…、最初どこよ?」
めぐ「あ、そうだった。まず豊田市。」


2.堀田11:30発→知立11:47着 急行/吉良吉田行き 名鉄3663
 1時間居座り、入ってきた急行は3500系のリニューアル車両。この3500系では走行機器類の更新が順次行われており、原則として行先表記がLED式に交換されているのでわかりやすい。これ以上居座るわけにもいかないので乗ることとしよう。
もも「絶対、これ来るまで待つ気だったでしょ。」




 名古屋市内はカーブが多く、そこまでスピードを出しているというわけでもない。JRと比べてその点も不利な条件となる。
もも「…アンタ結局、最寄り駅でしょ。」
めぐ「最寄だもん、名鉄しかない。」


 大高緑地を見つつ、急行は左京山を通過。2003年頃は朝に1本だけ急行が停車し、現在は準急が平日朝に1本…。
もも「そんなもん覚えてないっての。」
めぐ「まあ昔、朝に見たぐらいだもん。」


 前後の次。豊明は検車区を有することもあって、3面6線という堂々たるホーム構成をしている。豊明市の中心部からは外れているようで、立派な橋上駅舎を有しながら無人駅扱いだ。
(つづく)


めぐ「やはり"旅行班"であるからして、いつもの"4人組"という形でこそブログ文書も捗るということにしましょう…。県をまたいだ移動の自粛が叫ばれ、ならばと『原点回帰』と題し近場から回し始めることで"0からの再出発"。そんな当時のお話です。」