2025年9月27日(土)午前9時38分 岐阜県大垣市/美濃赤坂駅


 東海道本線の支線で終着駅となる美濃赤坂。JR東海の駅としては1面1線でまとまっており、屋根が一切設けられていない。


 美濃赤坂は貨物用のホームも有しており、島式ホームにある屋根は結構天井が高い。元々この支線が貨物向けだったのだろう…。


 ゆるくスロープを下った先に駅舎がある。JR東海の駅としては無人となっており、ワンマン運転の際は車内で精算等を済ませてから下車することとなる。ICカードのみ端末を介した改札となった。


 駅舎内は待合所に特化することとなり、券売機も一切導入されていない。改札も有しないためそのまま入出場すればよく、ICカードのみ新しく設けられた専用の端末を介することとなる。他、来訪者向けのノートが置かれている。


 歴史ある木造駅舎を有する美濃赤坂。併設する西濃鉄道としては有人駅となっており、このまま使われていくことだろう。トイレは外にあり、様子がそのまま見られるのは管理面でいいのだろうか?


 駅から赤坂本陣跡までは400mとあったので、時間があれば駅だけで終わらず見ておくべきなのだろう。そんな周辺は宿場町らしいのか、古くからの住宅地となる。西濃鉄道の本社は駅でなく、駅前に構えている。


 西濃鉄道はJRの線路から分岐するような形状となり、大垣方向から見て最も右の線路となる。近くには踏切があるも、本数が少ないことから遮断機が設けられていない。


 西濃鉄道の線路は非電化で続いており、その名も『乙女坂』まで通じている。用途は付近で採掘される石灰石を、製鉄所のある名古屋南貨物(名古屋臨海鉄道)まで運ぶことだ。


 貨物線の島式ホームを持つ線路は美濃赤坂で行き止まりとなる。用地はJR貨物が管理しているため、一般人は立ち入らないように気を付けよう。


 西濃鉄道,JR貨物の線路が合流した先、大垣に向けては荒尾の手前まで直線となる。ということで美濃赤坂の駅は以上。
(20周年の第20弾!青空フリーパスの旅 つづく)
 

 

2025年9月27日(土)午前8時1分 愛知県清須市/須ヶ口駅


0A.木田7:51発→須ケ口7:59着 普通/須ケ口行き 名鉄5101
めぐ「おはようございます。今日は2025年9月27日、土曜日になりますね。今回何をするのかといいますと…、はい。初めてJR東海で青空フリーパスを使ったのが2005年になりまして、それから気づけば20年。回数も今回で20回の記念です。では、名古屋駅でお会いしましょう。」

0B.須ケ口8:04発→名鉄名古屋8:12着 急行/豊橋行き 名鉄3258
 そんな土曜日のスタートする前に、名鉄の常滑線で事故があった。7:50頃に運転は再開しているが、どうなるかわからない。とりあえず名古屋までは急行で進められるので、今回の日帰り旅行モノを始めていくに支障はないだろう。


 広小路口からのスタートを長年続けており、すっかりアングルも押さえていないところがない。ということで今回は青空フリーパスの旅!
めぐ「今日はルートとか決めていくことにしてる。」
もも「アンタがこれまで余計なことしてきただけじゃないのよ。長良川鉄道とか大阪万博とかさ、ノープランのをグダグダじゃなしに"ざつ"って。」
さく「まあそれぐらいいいでしょ。ほら、20回記念って。」
なぎ「まあ…、な。実年齢バラすのもどうなんだか。」

(現)青空フリーパス(JR東海) 2620円
 20年前に初めて青空フリーパスを使って回り、重ねること今回で20回目。記念の記念となる計画は4月から考えていたもので、長良川鉄道や大阪(エキスポライナー)などあってここまで引っ張ってしまったのだ。
めぐ「今の形になったのが2006年で、結構広いって。昔のが結構ね…、名鉄と18きっぷの中間みたいで。」
なぎ「アレぐらいがやっぱ、よかったかもな…。今のは18きっぷ使うぐらいに。」
さく「まあ18きっぷも連続3日以上なっちゃったもん。一応昔っぽいのEX限定であるんだけど、そんなの。」

 ところで9月30日に券売機の使用が休止されるようだが、最新式へ入れ替えられるのだろうか?
もも「単なる調整じゃないの?」
めぐ「今使ってるのって、ちょうど10年ぐらいじゃなかったっけ?」
さく「あ、もうそんな前なんの?どおりで年も取るわけだよ、こんな2次元だけど。」
なぎ「やめろ、そういうの。」

 とりあえず昼食向けに大きいおにぎりを1つ買って、6番線から始めるとした。最初に向かう先は美濃赤坂だ。
もも「…今日ってフリーパスなんだし、金山まで迎えでいいんじゃなくて?」
めぐ「なんかもう…、わざわざするのもめんどくさくて。」


1.名古屋8:31発→大垣9:04着 特別快速5107F/米原行き クハ312-412
 大垣へ少々早めて向かうとしたまではいい。8両で米原まで行くこともあり、適当にも空席がなかったのだ。もっともこの間は幾度となく乗っているため、今更深く掘り下げてもどうだろうか。

 尾張一宮で降りる客が見られることから、適当に座っていってもいいだろうかと。さらに岐阜でまとまって区画が空いた。


 名古屋から乗ること33分で大垣に到着。下り本線となる2番線から引き続き米原へ向かうこととなり、本数が少なくなることで多く乗っている。


 美濃赤坂へは2番線と4番線の間に切り欠かれた3番線から発車することとなり、短編成が専用で運用されることからホームも専用となるようだ。ちょうど折り返しとなる普通が入ってきている。

(A)レジ袋(ヴィ・ド・フランス) 5円
 少し時間が空いたので駅を軽く見ていけば、パン店で気になるモノがいくつかある。おにぎりと合わせればちょうどよくなりそうなので、1つ買うとした。


 大垣はJR東海と樽見鉄道を合わせて3面7線式となる。名古屋方向から樽見鉄道へ直通とするならば、構内配線から見て5番線しかなさそうだ。


2.大垣9:30発→美濃赤坂9:37着 普通3711G/美濃赤坂行き クモハ313-3023
 美濃赤坂へはワンマン用の2両が専属で用いられており、飯田線と共通となる。そんな313系も初期型は製造から25年以上経過し、前頭部は普通鋼で製造されたことから劣化も目立ってきていたり。


 国鉄時代から定番だった、ボックスシートにロングシートを交えた車内の3ドア車両。エメラルドグリーン系の色をしたボックスシートは国鉄時代から大きく進化しており、個別にかかったヘッドカバーも合わせて特急車両らしさも感じられる。


 ほとんど乗ってこないまま大垣を発車。東海環状自動車道の付近までは"本線"と共用しており、軽く流す程度でいいのだろう。


 信号場で3方向に分かれ、美濃赤坂へは最も右から分岐。そのまま右カーブして停車した荒尾は単線にホーム1面と待合所しかなく、駅舎らしい駅舎や改札らしい改札は設けられていない。ホーム上にICカード用の端末が新しく設けられただけだ。


 美濃赤坂へは単線の支線となる。直線形状ながら線路規格が低く、駅間距離が短いこともあって速度を上げていかない。景色は住宅地のそれが終始続く。


 大垣から7分で美濃赤坂に到着。到着するとそのまま大垣へ折り返すこととなる。これまであまりじっくり見られる機会がなかったことと、20年前の"第1回"で目的地にしたことから今回選んだのである。
(美濃赤坂駅につづく)
 

 

188.カラーLEDは経年劣化が目立ちやすい説


カラーLEDが経年劣化で目立ちやすい理由
 結論から言うと、カラーLEDは白色LEDに比べて劣化による光量低下や色味の変化が早く、しかも目に見えてわかりやすいため、経年劣化が非常に目立ちやすいです。

 

 

1.LED全般の劣化メカニズム
 LEDの寿命は「光束維持率」が基準になります。光束維持率とは、初期光束(光の明るさ)を100%としたときに、どれだけの割合を長期間維持できるかを示す値です。LED本体は素子自体が切れるわけではなく、長時間の使用でエンジン部品(チップ)、封止樹脂、封止材の劣化によって徐々に光束が低下し、やがて設計上の維持率(たとえば70%)を下回った時点で「交換時期」とされます。
 

 


2.白色LEDとカラーLEDの寿命規格の違い
白色LED
 JISなど業界標準では「初期光束の70%まで低下するまで」を寿命とし、一般的に40,000時間前後と規定されることが多い。

カラーLED
 色変換用の封止樹脂や蛍光体を含む構造が多いため、「初期光束の50%まで低下するまで」を寿命と定めるケースが一般的。多用途のカラーモジュールは白色に比べて短い光束維持率基準(L50)で設計されることが多く、結果的に数万時間ではなく1万時間台前半で交換時期に達することがあります。

3.カラーLEDが目立ちやすい具体的要因
封止樹脂・蛍光体の劣化
 カラーLEDは主に樹脂封止や蛍光体層を色変換に使います。これらの材料は高温や紫外線、湿気に弱く、劣化が進むと透過率が落ちて色むらや黄変を起こしやすいです。

色ずれ・波長変化
 劣化が進むと発光スペクトルがシフトし、赤→オレンジ、青→緑っぽく、といった色味の変化が起きます。人間の目は色の微妙なズレに敏感なため、少しのシフトでもすぐに気づかれます。

放熱設計の難しさ
 カラーチップは白色LED用よりも小さく、放熱面積が少ないケースが多いです。結果、同じ電流密度でも内部温度が上がりやすく、劣化が加速します。

4.目に見える劣化現象
明るさの低下
 色物の場合、光束低下と同時に「色が薄く見える」「ムラが出る」ことが多く、白色のように単に“暗くなる”だけではありません。

色味のばらつき
 同じバッチでもLED間で劣化速度が微妙に異なるため、複数並べた際に色温度や色相がずれて目立ちやすくなります。

チップ脱落や点灯不良
 封止材の劣化進行により水分侵入やチップと基板の接点不良を起こし、「チラつき」や「点灯しない」といった物理故障に発展するケースも少なくありません。

まとめと対策
カラーLEDは封止材・蛍光体の劣化による色ずれが早く、しかも人の目に敏感に認識されるため、経年劣化が非常に目立ちやすい。
寿命を延ばすには、定格以下の電流で運用する、十分な放熱設計を施す、UVカットコーティングや防湿処理を行うなどが有効。
プロジェクトによってはカラーLEDモジュール自体を定期交換品として扱い、運用コストに組み込む設計が望ましいでしょう。

 劣化が目立つぶん、施工前後での品質検査や運用中の定期メンテナンス計画を緻密に立てることで、カラーLEDを安心して長く使うことができます。次は、LEDの新しい放熱技術や色再現性向上の最新動向について掘り下げてみましょうか。

やはり…
 最初は美しんだよな…。
(おわり)