既報のとおり、JR東海は新型ハイブリッド車両『HC35』の投入を公表した。2両編成は『みえ』用のクロスシート付きと、太多線向けのオールロングシート。合計で19本を2028年から投入する予定。

 今回の発表ではキハ75をそのまま置き換えるように、高山本線は下呂までの乗り入れとされる。これはホーム高さの都合であり、以北は段差の大きく生じる駅があるため乗り入れられない。運用の拡大は考慮すべきであるため、ドアステップを準備工事まではしておこう。

 快速『みえ』に4両編成を投入して、先に投入していた2両編成を美濃太田へ持っていく。そしてクロスシートが適正な飛騨地区で、キハ25のクロスシートも置き換えるということ。また2033年の伊勢式年遷宮があるため、関連行事が終わるまでは輸送力確保のためキハ75(後期型)を引退させられない。

 それか…、キハ25も液体式からハイブリッドへ改造するのかい?もし改造によって性能を共通化できたのならば、運用も共通化が可能となろう。併結可能となるのか…、という以前にワンマン主体だったからあんま関係なかった。


 4両編成については指定席を、特急と同等となるリクライニングシートとするべきかどうかだろう。東海道本線系統や『しらさぎ』快速化案の指定席も同様となり、特急共々指定席制度が一新されるかもしれない。

 当面の計画(2両編成のみ)で間違いないのは、4月の『鈴鹿グランプリ』でオールロングシート車両を集中投入できることだ。これによって元来から当該2日間は快速が自由席のみとなったところ、クロスシート車両で難のあった"詰め込み"も利く。クロスシート車両はこの期間中、美濃太田に出向くこととなろう。

 そんなHC35をベースにするとJR四国やあいの風とやま鉄道にも応用できるのだが、四国は近畿車輛が落札していた。もっとも日本車輌製造やJR東海で基本型が完成していれば、他社へのアレンジも容易なはず。


 …今回もあまりまとまってない。
(おわり)
 

 

2025年9月27日(土)午後0時10分 三重県亀山市/亀山駅


 名古屋から乗ること64分で亀山に到着。改札に面した1番線は名古屋方向、3番線が主に伊賀上野方向となる。このように発着するホームはある程度方向別に固定されており、全系統において亀山をまたぐ定期運用もないことからICカードは乗り換え用の端末設置で何とかなりそうか。


6.亀山12:16発→津12:34着 普通925C/鳥羽行き キハ25-1011
 紀勢本線は5番線から発車する。キハ25のオールロングシート車両であり、車内はあまり客が乗っていないようだ。これでようやくトイレに入ることができそう…。


 亀山から津にかけては景色の変化に富んでおり、特に左側の開けてくる箇所がある。山林を縫うよう突き進むような感覚も、ちょっとした冒険心みたいなものか。


 津市に入り、一身田ではまとまった人数が乗車してきた。それはそうと亀山方向のホームに出入口があれば、国道23号バイパスにある道の駅へ近く行くこともできそうだが違ったらしい。


 やがて伊勢鉄道が近づき、しばらく並走するように合流。伊勢鉄道は複線用の構造など設備が用意されているところ、現状は単線で使われる区間とあって使われず無駄な印象が否めない。


 亀山から18分。名古屋からはJRのみで89分かかり、津に到着した。乗ってきたキハ25は交換待避することなく、津からも鳥羽まで各駅に停車していく。

(現)JR指定席:津→名古屋 530円
 指定席券売機で見れば結構埋まっているようなので、なんだかんだ指定席を確保してしまった。また津では快速『みえ』を単独で選択する項目があり、そちらから選択すると乗車券も自動的に含まれてしまう。


 JRの自動改札から近鉄へ乗ることもできるほか、ICカードは2025年秋現在近鉄しか利用できない。さらに近鉄のみで使用できる、QRコードに対応する通路もある。


 改札に隣接する牛丼店など、駅にはそこそこモノはある。ただいかんせん今回は津で30分しかなく、済ますことは苦しかっただろう。このため名古屋で大きなおにぎりと、大垣でパンをあらかじめ買っておいたのだ。


 近鉄の駅は島式1面2線でまとまっている。ただこのタイミングで『アーバンライナーnext』こと、2本しかない21020系が2本とも揃ってしまった。


7.津13:04発→名古屋14:10着 快速みえ12号/名古屋行き キハ75-6
 そうこうするうち、予定の快速みえ12号が来た。指定席が6列分だったため2両であり、番号からして初期型となる。こちらがこの度新しくハイブリッド車両へ置き換えられることが発表されたのだ。


 座席は自由席と何ら変わらない転換式クロスシートで、311系電車と同形状ながらやや大きい。進行方向1列分4席は向かい合わせの後ろ向きとなる。自由席が結構な混雑を見せていたことから、作戦は成功と言えよう。また冷房効力を確保するため、かつての急行『かすが』よろしく中央ドアを締め切っていた。


 ということで、晴れて車内でのランチタイムになった。詳細については別記事にて取り上げよう。


 気付けば複線となっており、鈴鹿サーキット稲生を通過し玉垣も通過している。


 四日市からは快速(亀山発着),快速『みえ』,特急『南紀』の停車駅が統一されており、名古屋までは桑名のみ停車。貨物支線が分岐することもあり、JR四日市の構内は側線を多く有している。


 桑名を出て渡る揖斐川と長良川は下流で一体化し、その手前に位置することから河川間は堤防1つで挟まれるだけ。堤防上を三重・岐阜県道106号が通っている。


 弥富からは単線となり、永和にかけてある信号場で交換待避をするため停止。ところでかつてのキハ85もそうだったが、キハ75はキハ25に比べて低速域のエンジン音が落ち着いて聞こえる。2エンジンで性能的余裕があることと、車内の静粛性を高めているためだろうか?


 蟹江でも交換待避をしたため、春田は右側を高速のまま通過。意外とこのパターンに合致したことがなく、なかなか新鮮かもしれない。


 もうすぐ名古屋。大都会のビル群を望みながら、気動車の配置される車両区を見る。特急用ハイブリッドのHC85と共にいるのは、JRでは名松線でのみ運用されるキハ11の単行だ。


 復路は津から短絡ルートで速達し、66分で名古屋に到着。12番線で車内の清掃等をし、快速みえ13号として鳥羽へ折り返していく。
(20周年の第20弾!青空フリーパスの旅 つづく)
 

 

2025年9月27日(土)午前9時56分 岐阜県大垣市/美濃赤坂駅を出発


3.美濃赤坂9:56発→大垣10:03着 普通3710G/大垣行き クモハ313-3023
 そのまま往路の折り返しであり、復路も同じ車両となる。午前10時前に美濃赤坂から乗る客はあまりいないようだ。


 往路と反対側の景色を見ていくとしたところで、復路の景色も昔からある住宅地そのもの。線路も道路も狭く、田畑も見られるようなそれである。


 荒尾で多く乗ってきた。あとは左にカーブしながら本線へ合流して、そのまま大垣まで続くのみ。複線であり、最高速度は露骨に違ってくる。


 美濃赤坂から7分で大垣に到着した。切り欠かれた3番線から前進することはできず、折り返しは再度美濃赤坂行きとなる。


 養老鉄道の乗り換えは通路を経て、乗り換え改札を介することとなる。3番線に近い通路は古き良き木造で、上下移動は階段のみ。乗り換え先となる1番線もこちらが近そうだ。


4.大垣10:11発→名古屋10:43着 新快速5320F/豊橋行き クハ312-5006
 東海道本線名古屋地区は少数の例外を除いて313系で統一されており、これから乗る新快速は5000番台を含む8両。適当に座っていけばいいだろうか。

 穂積と西岐阜で多く乗ってきた。岐阜で多く入れ替わる形になり、尾張一宮では結構な混雑模様を見せている。

 稲沢の貨物基地にはEF64が多くあり、今後国鉄機関車の廃止が進められるらしく動向を注目したい。名古屋まで軽く流す程度に済ませたかったが、ここは画を入れるべきだったかもしれない。


 大垣から新快速に乗ること32分で名古屋へ。お次は亀山を経て津に向かいたいので、12番線か13番線か。


 11番線からは特急ひだ7号が発車。HC85の8両でグリーン車付となる1~4号車は高山までとなり、グリーン車のない7~10号車が富山まで行く。電気式ながらディーゼルエンジンを回すため、特有の音が響くのも特徴だろう。今後は一般向けに、315系の見た目をした車両も登場するというが…。


 続いて11番線には、長野から来た特急しなの4号が入ってくる。6両は先行試作編成とはいえ製造から30年以上が経過し、ステンレス車体も結構ガタがきているようだ。


 12番線に入ってきたのがこれから乗るワンマン快速で、313系1300番台の2両。こちらも315系の4両編成へ統一されることが決まった。


5.名古屋11:05発→亀山12:09着 快速5305G/亀山行き クモハ313-1327
 先に座っておけば、発車する前には結構な混雑を見せている。


 時刻表上は桑名までノンストップながら、蟹江で交換待避のため停止する。名古屋方向のホームではすでに多くの客が待っており、入ってくるのは315系の4両編成。あちらへ車種が統一されることとなり、ワンマンは全ドアを開閉させる中編成の方式となる。表記はどうなるだろうか?


 永和では先に名古屋への快速が入っており、あちらも315系の4両編成となった。あちらがそこそこな乗りようなことを考えれば、こちらの2両で混雑する様は明らかに合っていないのだろう。


 弥富から桑名は複線となっており、木曽川を渡って三重県へ。最高速度は120km/hということだが、実際出しているのはどこからどこまでの区間だったのだろうか。


 桑名での下車は多くあれど、空席が出るには至らず。桑名を出ると少しだけ単線区間を挟むこととなる。並行する近鉄の線路を押さえところ、もう少しタイミングをずらせばアーバンライナーが通りがかったばかり…。


 JRの四日市は中心部から離れており、駅も国鉄由来のまま古めかしいコンクリート造となる。亀山行きの快速はここから各駅に停車していく。


 南四日市も古いコンクリート造の駅舎が残っており、今となっては無人のままだ。長島から先の無人駅では駅舎らしい駅舎がある駅とない駅で分かれており、かつて有人駅だったかとは別にどういった基準があるのだろうかと。

 伊勢鉄道"から"分かれていき、河原田に停車する。以降もまとまった乗車があり、車内は引き続き混雑している。


 加佐登も無人化されて以降にかつての駅舎が解体され、新しく設けられたものも簡素になってしまっている。ICカードのみであれば簡易端末で必要十分だろうが、やはり現金利用の場合に中編成ワンマンで車内精算ができなければ不安を否めない。


 井田川での下車が多かった。こちらも駅舎としては設けられておらず、ホーム上に切符等の回収箱とICカード簡易端末のみとなる。隣接する待合所はJR東海の駅舎でなく、亀山市が独自の事業で整備したものだ。
(つづく)