2025年9月27日(土)午後0時10分 三重県亀山市/亀山駅


 名古屋から乗ること64分で亀山に到着。改札に面した1番線は名古屋方向、3番線が主に伊賀上野方向となる。このように発着するホームはある程度方向別に固定されており、全系統において亀山をまたぐ定期運用もないことからICカードは乗り換え用の端末設置で何とかなりそうか。


6.亀山12:16発→津12:34着 普通925C/鳥羽行き キハ25-1011
 紀勢本線は5番線から発車する。キハ25のオールロングシート車両であり、車内はあまり客が乗っていないようだ。これでようやくトイレに入ることができそう…。


 亀山から津にかけては景色の変化に富んでおり、特に左側の開けてくる箇所がある。山林を縫うよう突き進むような感覚も、ちょっとした冒険心みたいなものか。


 津市に入り、一身田ではまとまった人数が乗車してきた。それはそうと亀山方向のホームに出入口があれば、国道23号バイパスにある道の駅へ近く行くこともできそうだが違ったらしい。


 やがて伊勢鉄道が近づき、しばらく並走するように合流。伊勢鉄道は複線用の構造など設備が用意されているところ、現状は単線で使われる区間とあって使われず無駄な印象が否めない。


 亀山から18分。名古屋からはJRのみで89分かかり、津に到着した。乗ってきたキハ25は交換待避することなく、津からも鳥羽まで各駅に停車していく。

(現)JR指定席:津→名古屋 530円
 指定席券売機で見れば結構埋まっているようなので、なんだかんだ指定席を確保してしまった。また津では快速『みえ』を単独で選択する項目があり、そちらから選択すると乗車券も自動的に含まれてしまう。


 JRの自動改札から近鉄へ乗ることもできるほか、ICカードは2025年秋現在近鉄しか利用できない。さらに近鉄のみで使用できる、QRコードに対応する通路もある。


 改札に隣接する牛丼店など、駅にはそこそこモノはある。ただいかんせん今回は津で30分しかなく、済ますことは苦しかっただろう。このため名古屋で大きなおにぎりと、大垣でパンをあらかじめ買っておいたのだ。


 近鉄の駅は島式1面2線でまとまっている。ただこのタイミングで『アーバンライナーnext』こと、2本しかない21020系が2本とも揃ってしまった。


7.津13:04発→名古屋14:10着 快速みえ12号/名古屋行き キハ75-6
 そうこうするうち、予定の快速みえ12号が来た。指定席が6列分だったため2両であり、番号からして初期型となる。こちらがこの度新しくハイブリッド車両へ置き換えられることが発表されたのだ。


 座席は自由席と何ら変わらない転換式クロスシートで、311系電車と同形状ながらやや大きい。進行方向1列分4席は向かい合わせの後ろ向きとなる。自由席が結構な混雑を見せていたことから、作戦は成功と言えよう。また冷房効力を確保するため、かつての急行『かすが』よろしく中央ドアを締め切っていた。


 ということで、晴れて車内でのランチタイムになった。詳細については別記事にて取り上げよう。


 気付けば複線となっており、鈴鹿サーキット稲生を通過し玉垣も通過している。


 四日市からは快速(亀山発着),快速『みえ』,特急『南紀』の停車駅が統一されており、名古屋までは桑名のみ停車。貨物支線が分岐することもあり、JR四日市の構内は側線を多く有している。


 桑名を出て渡る揖斐川と長良川は下流で一体化し、その手前に位置することから河川間は堤防1つで挟まれるだけ。堤防上を三重・岐阜県道106号が通っている。


 弥富からは単線となり、永和にかけてある信号場で交換待避をするため停止。ところでかつてのキハ85もそうだったが、キハ75はキハ25に比べて低速域のエンジン音が落ち着いて聞こえる。2エンジンで性能的余裕があることと、車内の静粛性を高めているためだろうか?


 蟹江でも交換待避をしたため、春田は右側を高速のまま通過。意外とこのパターンに合致したことがなく、なかなか新鮮かもしれない。


 もうすぐ名古屋。大都会のビル群を望みながら、気動車の配置される車両区を見る。特急用ハイブリッドのHC85と共にいるのは、JRでは名松線でのみ運用されるキハ11の単行だ。


 復路は津から短絡ルートで速達し、66分で名古屋に到着。12番線で車内の清掃等をし、快速みえ13号として鳥羽へ折り返していく。
(20周年の第20弾!青空フリーパスの旅 つづく)