ウェスティン都ホテル京都。車編。
スタジオでの集合写真が終わった後、新郎新婦は一度エレベーターでホールに降りて、こんな感じのかっこいい外車に乗って坂道を上りながらチャペルに向かいます。
僕は、エレベーターでも行けたんですが、時間がかかりそうだったのと、坂は目の前だったのと、あと新郎さんから「坂は20mくらい」って聞いてた気がしたので、余裕でしょ、と思って走っていくことに。
が、いざ走り始めるとどう見ても100m以上はあるし、傾斜が30度くらい。。。
結果、式前にスタミナを98%くらい消耗しました。。。(笑)
一瞬でのどがカラカラに。
そして、一緒に走ったビデオさんはむせまくってて吐く寸前でした。
これから初めてウェスティン都ホテル京都で撮るカメラマンがいたら、あそこはエレベーターのほうがいいです、と助言したい。
参列者が揃うまで車は坂の途中で止まってるので、焦らなくても大丈夫です。
さて、いよいよ式です!
エンゲージメントフォト@京都
今週の月曜日、京都でエンゲージメントフォトを撮ってきました。
今回はカリフォルニア在住のアメリカ人カップル。
本当は東京で撮りたかったのですが、原発のことを心配して京都での撮影となりました。
ちなみに、本当は火曜日にも京都でエンゲージメントフォトを撮影する予定だったのですが、そちらのお客様は残念ながらキャンセル(延期)に。
海外の方の桜ロケは、その方も含めて4件キャンセルになってしまいました。
まあ3月下旬だと全然桜は咲いていませんでしたが。。。汗
それから結婚式のキャンセル(延期)は3件。
でも皆さん、ロケの方も結婚式の方も、「また今度日本に来るからそのときに」とか、「新たな日取りでも久保さんにお願いします」と言ってくれて、本当に嬉しく思います。
一方で、今年は日本人の方もエンゲージメントフォトを依頼してくださる方が多く、去年から始めてよかったなぁと実感しています。
5年後くらいには、だいぶ認知度も上がっているんじゃないでしょうか。
まあ、結婚式場やドレスショップ、それからヘアメイクさんたちにとってはあまり面白くないことかもしれませんが。。。
国内で盛り上げていこうという雰囲気があまり感じられない理由はそのあたりにあるのでしょうか。
と、のんきにこんなブログを書いている場合じゃなかったのでした。。。
仕事に戻ります。
ではまた!
エンゲージメントフォト つづき
皆さん、地震の被害は大丈夫でしたか?
僕は千葉ニュータウン中央駅にある会場で、結婚式の撮影中でした。
これから挙式のリハーサルというときに、ぐらぐらっと揺れだし、その後強い揺れになりました。
チャペルの天辺部分の壁が崩れて、逃げる新婦さんのすぐ後ろに落下したりと、かなりヒヤッとすることもありましたが、
大きな揺れになる前にチャペルから避難したため、会場にいた新郎新婦、ゲスト、スタッフは皆無事でした。
ただ残念ながらその日の結婚式は残念ながら中止になってしまいました。
ずっと準備をしてこられたお二人のことを思うと、すごく胸が痛みます。。。
翌日の土曜日は結婚式、翌々日の日曜日にはエンゲージメントフォトの撮影が入っていて、それらは予定通り行ないました。
実際、ずっとテレビで衝撃映像を見続けていたのでかなりナーバスになっていて、特に土曜日は屋内での撮影になるし、まだ余震もけっこう続いていたので、僕の判断でアシスタントは同行させず、一人での撮影にさせていただきました。
お二人には大変申し訳なく思っています。
日曜日も、実は家を出るぎりぎりまで、延期にさせていただこうかどうしようか迷っていましたが、
この気持ちが数日ですぐに吹き飛ぶとは思えないし、せっかく楽しみにしてくださっていた撮影なので思い切って外に出てみると、意外と気分は上がってきて、撮影はとても楽しく行なうことができました。
人と会って、会話をして、ご飯を食べて、というすごくささいなことが、人をすごく前向きにしてくれるのだなと実感した次第です。
残念ながら、東北在住のご親族が多くいらっしゃったり、会場側の判断だったりで、結婚式が延期になってしまった方が二組、延期になるかもしれない方が一組いらっしゃいます。
昨秋に打合せを行なった時の様子を思い出して、あれからきっと色々準備をして、当日のことをたくさん考えていただろうなぁと考えると、なんともやりきれません。
でも、非力な僕ができることはたった一つ。
写真で応えることしかありません。
延期のご連絡をくださった方には、やっぱり僕に撮って欲しいと言っていただいています。
嬉しい限りです。
絶対に、その時までにさらにいい写真を撮れるよう頑張ります。
マイナスの気持ちが一気に吹っ飛ぶくらい、いい写真を撮りますので、楽しみにしていてください!
プロフィールにも書いているのでご存知の方もいるかもしれませんが、僕は神戸出身で、小6のときに阪神大震災を経験しました。
地震当日のことはかなり鮮明に覚えています。
「これから一生、地震というものに怯えながら暮らさなあかんのか・・・」なんてことを小学生ながらに思ったものでした。
でも、もうとっくの昔に日常を取り戻し、日々怯えることもなく、のんきに平穏な毎日を送っていました。
恐怖は時間が解決してくれます。
人と触れ合うことで、安らぎが生まれます。
まだイチローがオリックス・ブルーウェーブにいた頃でした。
がんばろう神戸、というキャッチフレーズで、少しずつですが神戸は復興していきました。
逆に、何か不思議な連帯感があった気がします。
だから、きっと東北地方も、いつかはまた普通の暮らしがやってくると思います。
退屈すぎる、と思うくらい普通の生活が。
現時点で僕ができることは、節電、募金、買いだめをしないこと、くらいでしょうか。
レストランに人が全然入っていないということなので、小さな飲食店で食事をしたりするのもいいかもしれません。
日常生活を取り戻して、人とふれあい、皆に元気を分け与えることも重要かなと思います。
幸運にも僕は、結婚式の写真を撮るという仕事に携わっていて、たくさんの幸せを発信できる環境にいます。
今はそれをやるだけです。
前向きに頑張ろうと思います!!
何が書きたいかよくわからない文章になりましたが、これからも宜しくお願いします!ということです(みじかっ!)。
結婚式でストーリーを撮るということ
今日撮影した結婚式の写真から数枚をピックアップ。
結婚式の撮影で一番重要だと僕が思っていることは、新婦さんを美しく撮ることや、バランスのよい安定したフレーミングで撮ることではありません。
それらは、自分が一番伝えたいことを伝えるための手助けはしてくれます。構図が悪かったり、背景のボケ感がイマイチだったりすると、そのことが気になって写真に集中できないからです。
それらも大事ではありますが、僕が撮影中に一番心がけていることは、その結婚式の「ストーリーを撮る」ということです。
いくつかの写真を組み立てていくことによって、それだけではなんのことはない一枚が、とても意味のある一枚に変身します。
退屈な新郎の様子。
ドレスを着る前にお手洗いに行きたいけどお手洗いが親族控え室の前にあってなかなか行けなかったけど、最終的に何とか別の階にあるお手洗いに無事に行って帰ってこれたという小さなハプニング。
ベールダウンや中座を通しての、新婦母の心情。
中座中に新郎が丸刈りにしたのが無事に皆にうけたこと(笑)。
新婦両親の結婚記念日のお祝いをするというサプライズが大成功したこと。
その後にもう一つサプライズがあって、新郎がマグロ入刀だけでなくちゃんとしたウェディングケーキを新婦のために用意していたこと。
などなど。
些細な出来事や心情の変化を切り取り、それらを積み重ねていくことで、ようやく二人の結婚式が立体的なものになってくるんじゃないかなぁと思います。
今のデジカメは高性能なので、あるていど撮影経験がある人だと、失敗しようがありません。何を見て、何を感じて、何を撮って、何を撮らず、何を伝えるか、っていうところに、その人の個性や表現というものが宿っているのだと思います。
はっ、年に二回も真面目なことを書いてしまった。。。今日はここまで。
































