エンゲージメントフォト つづき
皆さん、地震の被害は大丈夫でしたか?
僕は千葉ニュータウン中央駅にある会場で、結婚式の撮影中でした。
これから挙式のリハーサルというときに、ぐらぐらっと揺れだし、その後強い揺れになりました。
チャペルの天辺部分の壁が崩れて、逃げる新婦さんのすぐ後ろに落下したりと、かなりヒヤッとすることもありましたが、
大きな揺れになる前にチャペルから避難したため、会場にいた新郎新婦、ゲスト、スタッフは皆無事でした。
ただ残念ながらその日の結婚式は残念ながら中止になってしまいました。
ずっと準備をしてこられたお二人のことを思うと、すごく胸が痛みます。。。
翌日の土曜日は結婚式、翌々日の日曜日にはエンゲージメントフォトの撮影が入っていて、それらは予定通り行ないました。
実際、ずっとテレビで衝撃映像を見続けていたのでかなりナーバスになっていて、特に土曜日は屋内での撮影になるし、まだ余震もけっこう続いていたので、僕の判断でアシスタントは同行させず、一人での撮影にさせていただきました。
お二人には大変申し訳なく思っています。
日曜日も、実は家を出るぎりぎりまで、延期にさせていただこうかどうしようか迷っていましたが、
この気持ちが数日ですぐに吹き飛ぶとは思えないし、せっかく楽しみにしてくださっていた撮影なので思い切って外に出てみると、意外と気分は上がってきて、撮影はとても楽しく行なうことができました。
人と会って、会話をして、ご飯を食べて、というすごくささいなことが、人をすごく前向きにしてくれるのだなと実感した次第です。
残念ながら、東北在住のご親族が多くいらっしゃったり、会場側の判断だったりで、結婚式が延期になってしまった方が二組、延期になるかもしれない方が一組いらっしゃいます。
昨秋に打合せを行なった時の様子を思い出して、あれからきっと色々準備をして、当日のことをたくさん考えていただろうなぁと考えると、なんともやりきれません。
でも、非力な僕ができることはたった一つ。
写真で応えることしかありません。
延期のご連絡をくださった方には、やっぱり僕に撮って欲しいと言っていただいています。
嬉しい限りです。
絶対に、その時までにさらにいい写真を撮れるよう頑張ります。
マイナスの気持ちが一気に吹っ飛ぶくらい、いい写真を撮りますので、楽しみにしていてください!
プロフィールにも書いているのでご存知の方もいるかもしれませんが、僕は神戸出身で、小6のときに阪神大震災を経験しました。
地震当日のことはかなり鮮明に覚えています。
「これから一生、地震というものに怯えながら暮らさなあかんのか・・・」なんてことを小学生ながらに思ったものでした。
でも、もうとっくの昔に日常を取り戻し、日々怯えることもなく、のんきに平穏な毎日を送っていました。
恐怖は時間が解決してくれます。
人と触れ合うことで、安らぎが生まれます。
まだイチローがオリックス・ブルーウェーブにいた頃でした。
がんばろう神戸、というキャッチフレーズで、少しずつですが神戸は復興していきました。
逆に、何か不思議な連帯感があった気がします。
だから、きっと東北地方も、いつかはまた普通の暮らしがやってくると思います。
退屈すぎる、と思うくらい普通の生活が。
現時点で僕ができることは、節電、募金、買いだめをしないこと、くらいでしょうか。
レストランに人が全然入っていないということなので、小さな飲食店で食事をしたりするのもいいかもしれません。
日常生活を取り戻して、人とふれあい、皆に元気を分け与えることも重要かなと思います。
幸運にも僕は、結婚式の写真を撮るという仕事に携わっていて、たくさんの幸せを発信できる環境にいます。
今はそれをやるだけです。
前向きに頑張ろうと思います!!
何が書きたいかよくわからない文章になりましたが、これからも宜しくお願いします!ということです(みじかっ!)。

