結婚式でストーリーを撮るということ
今日撮影した結婚式の写真から数枚をピックアップ。
結婚式の撮影で一番重要だと僕が思っていることは、新婦さんを美しく撮ることや、バランスのよい安定したフレーミングで撮ることではありません。
それらは、自分が一番伝えたいことを伝えるための手助けはしてくれます。構図が悪かったり、背景のボケ感がイマイチだったりすると、そのことが気になって写真に集中できないからです。
それらも大事ではありますが、僕が撮影中に一番心がけていることは、その結婚式の「ストーリーを撮る」ということです。
いくつかの写真を組み立てていくことによって、それだけではなんのことはない一枚が、とても意味のある一枚に変身します。
退屈な新郎の様子。
ドレスを着る前にお手洗いに行きたいけどお手洗いが親族控え室の前にあってなかなか行けなかったけど、最終的に何とか別の階にあるお手洗いに無事に行って帰ってこれたという小さなハプニング。
ベールダウンや中座を通しての、新婦母の心情。
中座中に新郎が丸刈りにしたのが無事に皆にうけたこと(笑)。
新婦両親の結婚記念日のお祝いをするというサプライズが大成功したこと。
その後にもう一つサプライズがあって、新郎がマグロ入刀だけでなくちゃんとしたウェディングケーキを新婦のために用意していたこと。
などなど。
些細な出来事や心情の変化を切り取り、それらを積み重ねていくことで、ようやく二人の結婚式が立体的なものになってくるんじゃないかなぁと思います。
今のデジカメは高性能なので、あるていど撮影経験がある人だと、失敗しようがありません。何を見て、何を感じて、何を撮って、何を撮らず、何を伝えるか、っていうところに、その人の個性や表現というものが宿っているのだと思います。
はっ、年に二回も真面目なことを書いてしまった。。。今日はここまで。














