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MCFWit 自由人masaのブログ

四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

Ninja Team Green Cup 第5戦 MOTEGI 大会

明日、11月9日 土曜日 

いよいよ最終戦を迎えます。


今大会にも、

MCFWit レーシング Moty's として

ゼッケン24番 を着けます 長池さんが

※画像は 第4戦 SPA直入 のもの


姫路カワサキ MCFWit レーシング 556 として
ゼッケン23番 中村 さんが参戦
※画像は 第4戦 SPA直入 のもの

でございます。

スケジュール的に今大会へは同行出来ていませんが、

ゼッケン24番の長池さんのサポートは出来る範囲でリモートで対応させていただきます。

本日、8日 金曜日 のスケジュールは、
午前中に公式練習が2本
お昼過ぎに1本 

明日の予選、決勝に向けて良い流れを作ってもらえればなと思います。








チェーンのメンテナンス後に


チェーンが伸びた?


チェーンの引き代が変わった!


なんて経験ありませんか?


もしその様な状態になる場合はメンテナンス不足が原因かもしれません。




いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

話を進める前に、
ドライブチェーンの構造をおさらい。


ノンシールチェーンの場合は、

シールリングがありませんのでそこも踏まえて話を進めていきます。


先ずシールチェーンの場合。

シールチェーンの場合はピンとブッシュ間に塗布されているチェーンルブがシールリングによりシールされていますので、

シールリングの性能が維持できているうちは、

内部のルブが自然と抜けるという事はほぼありません。


ですが、ノンシールチェーンの場合は、

ピンとブッシュ間が開放されていますので定期的に洗浄し、注油を行わないと潤滑不良となり金属同士が削れていきます。


さらに、シールチェーンであってもノンシールチェーンであってもローラーとブッシュ間は開放されていますので、

この部分にあってはシールチェーンでも定期的な洗浄と注油により内部をクリーンにしてチェーンルブを浸透させる必要があります。


では本題の、

何故、チェーンメンテナンス後にチェーン引きが変わったり、チェーンが伸びた様な症状になるのか?


簡単に言ってしまえば、メンテナンス不足。


となってしまいますが、


メンテナンス不足にも頻度が不足している場合。


と、


洗浄方法や使用しているチェーンルブとチェーンとの相性、チェーンの構造的な面への理解度が不足している場合があります。


チェーンメンテナンスを定期的に行っていても、

その都度の洗浄が不十分であれば、

ローラー内部に汚れが留まる事になり、

その汚れによりクリアランスが保たれている状態になります。


その汚れはチェーンルブに呼ばれた埃などが固まったものですので、金属同士の潤滑能力はほとんど無く、汚れの塊ですのでヤスリのような役割も持ってしまいますので、ローラー内部の摩耗を早めてしまう可能性もあります。


また、ルブの種類によっては熱や水分などにより油分が抜けてしまってそれ自体が汚れの塊になっている場合もあります。


その塊になった汚れをしっかりと洗浄し洗い流すとそこには大きな隙間が出来ていて、

チェーン引きが変わったり、チェーンが伸びたような症状になると言った流れ。


チェーンメーカーさんの交換推奨距離の

15000km から 20000km 以内で洗浄前と洗浄後で大きくチェーン引きが変わるようであれば、

メンテナンス不足を考える必要もあるかと思いますが、推奨距離よりも長く使っていて同じような症状が出るのであればそのチェーンは交換時期であるとも言えます。


ドライブチェーンは、

メンテナンスすれば永遠に使えるというパーツではありませんので、

適当な距離まで使用すればそろそろ交換かなと、

考えるのが妥当かとも思います。


といったところで👋















GOTAL 7663 LUB

以前ブログにも書かせていただいた、
チェーンディグリーザーの素 を展開している
GOTAL さんのチェーンルブでございます。

チェーンディグリーザーの素と同じく、
こちらのチェーンルブもテストさせていただいていました。

いつもありがとうございます(^-^)
MCFWitmasa です


数日前にチェーンディグリーザーの素を使い

私の愛車のチェーンをしっかり洗浄したので、

ここぞとばかりに 7663・LUB を使用してみることに。


このチェーンルブはコンパクトなチューブタイプで携行にももってこい。1000km超えのロングツーリングのお供にもいいかもしれませんね。


チューブタイプですので、

少しずつ注油出来て無駄にする量が少ないのも良いと思います。


動画ではローラー部にのみ注油していますが、
一週してからゴムシール部にも注油を行っています。
あと、外に残っている余分なルブはウエス等で拭き取ってくださいね。

ここで皆さんが気になるのは、
シールチェーンに使って大丈夫なの?
というところ、

そこに関しては、
ゴムシールの浸け置きテストも行いまして
変質などは見られなかったので、
特に問題はないと思います。


注油後にホイールをくるくると回して見ましたが、しっとりとしていながら軽く回る印象。

この辺りは、チェーンディグリーザーの素を使った洗浄効果も効いているので、
相乗効果かと思います。

チェーンへの注油だけでは正直なところ
よく解らなかったので、

グリスを洗い流してキレイにしている
こういう時用のボールベアリングへ注油して
手で回して触感で確認。


フィーリング的には
やはりチェーン注油で感じた様な感触、
まとわり着くけど、それほど重くはならない。

なんとも表現が難しいのですが、
仕事をしっかりしてくれそうな
そんな印象でございます。

触感と浸透具合から、操作系ワイヤーのメンテナンスにも良いだろうなと思っていたところ、

GOTAL さんからもアドバイスを頂いたので、
早速お客様のクラッチワイヤーへ注油してみました。

クラッチワイヤーへの注油後は、
クラッチ操作が楽になったかなと。
そんな印象でございます。

といったところで👋
マフラーサイレンサーの補修をやって見ました。


いつもありがとうございます(^-^)
MCFWitmasa です

前回サーキット走行での転倒でマフラーサイレンサーを変形させてしまったので、補修作業を行いました。

変形箇所はサイレンサーエンド側が削れ

内側は軽い凹み

サイレンサーパイプは、
内側から治具を当てて外からハンマー等で叩いてならしていけば直りますので、

とりあえずはサイレンサーを分解。

良さそうなパイプがあったので、
バイスで保持出来る様にフラットバーを熔接して治具完成。

この治具に、
サイレンサーパイプを被せてハンマー等で叩いて馴染ませました。


ちなみにボクがZRXダエグでサーキット走行時に使っているのは、
ZRX1200R用のJMCAマフラーですので、
緑色のプレートがついています。
音量的にちょうどいいのでサーキット走行用に旧規格のマフラーを使うのは有りかなと個人的に思います。

お次はサイレンサーテールエンド側の削れ。


削れてバリが出ていたので、
手で触れた時に怪我をしない程度にならしてそのまま組み立てようと思いましたが、

削れている幅分を切断してしまえば、
見た目はOKになるのでは?
と言う事で、躊躇なく切断。

それに合わせて、
パンチングパイプも切断して長さを合わせます。

今思うと画像のパンチングパイプは逆に置いていますね。
見えてるのはサイレンサーエンドのほうです。

切り口はこちら側。
試してみたい事があったので切り口は治具で広げてみました。

長さ合わせを行ったパンチングパイプを再び熔接で合体。

内部はこんな感じに。

あとは、分解した逆の手順で消音用のウールとサイレンサーパイプを被せてリベット止めして完成。

補修後はこのような感じ。

まあOKでしょ

といったところで👋
バイクのオイル交換
クルマもですけど

オイルの量、オイルレベルって合わせるの難しいんですよね


いつもありがとうございます(^-^)
MCFWitmasa です

という事で、
今回はオイルレベルの合わせ方と考え方。

これ実は事業所ごと、メカニックごとで考えが様々で、

そりゃ初めての人は混乱しますよって話なんです。

そこで、ボクがいろんな経験と情報から得たやり方。当店MCFWit のオイルレベルの考え方を
一部共有したいと思います。

今回、例にあげていく車両は、
カワサキのベストセラーバイクの ZEPHYR Χ

その ZEPHYR Χ の、
右側のエンジンカバーに設けられたオイル窓のところに注目すると、3㍑ の表記があります。


この3㍑ という数値は、
このエンジンに必要な、オイルの総量。

エンジン内部の摺動部分、
ピストン とか シリンダー とか カムシャフト とか クランクシャフト とか ミッション等々

それらにオイルが纏わりついた状態で、
さらにオイルパン(オイル溜まり)に適量が残る容量が3㍑ 程度必要ですよという数値。

ですので、
基本的にはエンジンを分解して内部を全て洗浄したあとに組み立てた。
という条件に対しての、3㍑ という数値になっています。

本来であれば、エンジンを組み立てオイルを規定量注入したその時にエンジンを水平、垂直にして、オイル窓でレベルを確認しておく必要があるのですが、
なかなかそういう機会はありませんよね?
何度かエンジンの分解メンテナンスは行いましたがボクもそんな事したことありません。

そういう事を踏まえ、
メーカー さんは サービスマニュアル のほうへ

✅オイルの総量
✅オイル交換時のオイル量
✅オイル と オイルエレメント交換時のオイル量

それぞれ目安となるオイル注入量を記載しています。

今回の ZEPHYR Χ の場合は、

✅オイル総量:3㍑
✅オイル交換時:2.5㍑
✅オイル、オイルエレメント交換時:2.7㍑

といった内容。

ただし、
これらの数値はエンジンコンディションや、
使うオイルの銘柄、粘度等で多少変化してきますので、
あくまでも平均値であって、目安と思って良いかと思います。

平均値や目安というのは説明するにも少々曖昧ですので、
MCFWit ではオイル交換の際に条件を決めてオイル量とオイルレベルを合わせています。

条件としては、
先ずはオイルを抜くいて、オイルドレンボルト、フィルター、フィルターカバー等を閉めた後にオイルを注入。

初めは規定量の全量は入れずに、オイル窓の下限付近までオイルを注入します。


その後、
エンジンを始動させて油温が30度から40度付近になるまで暖機してエンジン停止。

そこから 約5分ほど放置し、
オイルレベルを確認し継ぎ足しなどを行います。


この時のオイルレベルの合わせ方は、
規定量までを入れて、
オイルレベルの上限、下限の真ん中付近であればOKとし、


規定量であっても下限付近であれば、
継ぎ足すといった合わせ方を行います。

途中にも言った様に、
使うオイルの銘柄、種類、粘度によってオイルレベルの確認方法が異なりますので、
他にも数パターンのルールを定めています。

例えば、
レースなどに使う軽いオイルは、
オイルパンへ落ちてくる時間も早い傾向にあるので暖機後2分放置後にオイルレベルを確認。

であるとか、
エンジンの仕様や走らせるステージを考えて、
暖機後エンジンを停止させてから1分後にオイルレベルを確認する。等々。

あとは余談ですが、
走行距離が進んで来ると同じ銘柄のオイルでは対応しきれなくなってきます。
場合によっては暖機後に落ちてくるオイルの量も多くなるので、オイルの銘柄、粘度変更や、
そろそろエンジンを分解してのメンテナンス時期でもあるというお知らせをお客様に提案できたりもしますので、
オイル交換ってとても大切な業務だとボクは思っています。


といったところで👋