バイクのオイル交換
クルマもですけど
オイルの量、オイルレベルって合わせるの難しいんですよね

いつもありがとうございます(^-^)
MCFWit の masa です
という事で、
今回はオイルレベルの合わせ方と考え方。
これ実は事業所ごと、メカニックごとで考えが様々で、
そりゃ初めての人は混乱しますよって話なんです。
そこで、ボクがいろんな経験と情報から得たやり方。当店MCFWit のオイルレベルの考え方を
一部共有したいと思います。
今回、例にあげていく車両は、
カワサキのベストセラーバイクの ZEPHYR Χ
その ZEPHYR Χ の、
右側のエンジンカバーに設けられたオイル窓のところに注目すると、3㍑ の表記があります。
このエンジンに必要な、オイルの総量。
エンジン内部の摺動部分、
ピストン とか シリンダー とか カムシャフト とか クランクシャフト とか ミッション等々
それらにオイルが纏わりついた状態で、
さらにオイルパン(オイル溜まり)に適量が残る容量が3㍑ 程度必要ですよという数値。
ですので、
基本的にはエンジンを分解して内部を全て洗浄したあとに組み立てた。
という条件に対しての、3㍑ という数値になっています。
本来であれば、エンジンを組み立てオイルを規定量注入したその時にエンジンを水平、垂直にして、オイル窓でレベルを確認しておく必要があるのですが、
なかなかそういう機会はありませんよね?
何度かエンジンの分解メンテナンスは行いましたがボクもそんな事したことありません。
そういう事を踏まえ、
メーカー さんは サービスマニュアル のほうへ
✅オイルの総量
✅オイル交換時のオイル量
✅オイル と オイルエレメント交換時のオイル量
それぞれ目安となるオイル注入量を記載しています。
今回の ZEPHYR Χ の場合は、
✅オイル総量:3㍑
✅オイル交換時:2.5㍑
✅オイル、オイルエレメント交換時:2.7㍑
といった内容。
ただし、
これらの数値はエンジンコンディションや、
使うオイルの銘柄、粘度等で多少変化してきますので、
あくまでも平均値であって、目安と思って良いかと思います。
平均値や目安というのは説明するにも少々曖昧ですので、
MCFWit ではオイル交換の際に条件を決めてオイル量とオイルレベルを合わせています。
条件としては、
先ずはオイルを抜くいて、オイルドレンボルト、フィルター、フィルターカバー等を閉めた後にオイルを注入。
初めは規定量の全量は入れずに、オイル窓の下限付近までオイルを注入します。

この時のオイルレベルの合わせ方は、
規定量までを入れて、
オイルレベルの上限、下限の真ん中付近であればOKとし、

規定量であっても下限付近であれば、
継ぎ足すといった合わせ方を行います。
途中にも言った様に、
使うオイルの銘柄、種類、粘度によってオイルレベルの確認方法が異なりますので、
他にも数パターンのルールを定めています。
例えば、
レースなどに使う軽いオイルは、
オイルパンへ落ちてくる時間も早い傾向にあるので暖機後2分放置後にオイルレベルを確認。
であるとか、
エンジンの仕様や走らせるステージを考えて、
暖機後エンジンを停止させてから1分後にオイルレベルを確認する。等々。
あとは余談ですが、
走行距離が進んで来ると同じ銘柄のオイルでは対応しきれなくなってきます。
場合によっては暖機後に落ちてくるオイルの量も多くなるので、オイルの銘柄、粘度変更や、
そろそろエンジンを分解してのメンテナンス時期でもあるというお知らせをお客様に提案できたりもしますので、
オイル交換ってとても大切な業務だとボクは思っています。
といったところで👋