MCFWit 自由人masaのブログ

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四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

先日のブログで言っていた、
Ninja H2 SXSE +に採用されている電子制御サスペンションのバルブユニット。

ショックフルードの流れ的には、
ダンパーロッドから上がって来たフルードがユニット内部を流れるような仕組み。


この流れをシムとバルブを使って減衰力に変換。
その調整をソレノイドバルブで行うと言った構造。


この流れるフルードの液量を確保する為にフォーク内部のフルード容量が多めに設定されて油面が高くなっているのかと考えましたので、
諸々を考慮してフルードの注入を工夫し、
油面を変更してみました。

油面変更後は、
変更前に感じたフロントが高い印象。
ブレーキを掛けてフロントを下げておきたいような、
説明が難しいのですが、
その様な印象は改善されてナチュラルなフィーリングになったかと。

仕様変更のご依頼であれば、
もう少し時間を掛けて油面を変更しながら数パターン試す事も出来ますが、
今回はフォークのメンテナンスがメインですので、ほどほどで完了となりました。

といったところで👋

H2SXSE +
フロントフォークのメンテナンスです。


いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

こちらの車両に採用されているフロントフォークでの今回の気になるポイントは、

左側のフォークトップに設けられた減衰力管理用のバルブユニット。


面白い事するな~

なんてアレコレとぶつぶつ言いながらフォークを分解。


仕組みとしては、
ダンバーロッドから出てくるショックフルードを
フォークトップに設けられたバルブユニットへ流して減衰力を管理調整するといった仕組み。
その為、ダンパーロッド内に射し込まれるプッシュロッド的な部品はありません。


面白い仕組みですので時間があれば後で動画を撮って皆さまにもお見せしましょう。

各部品は洗浄して確認。


フォークインナーチューブは、
ラッピングするほどのキズはありませんのでそのままで。

メンテナンス時期を大きく過ぎると、
シールが固くなりキズが強く入ったりしますので、2年または20000kmほどでメンテナンスするのが色々な面で良いですね。


メンテナンス時期を大きく過ぎていると、
内部の汚れも強くなります。
そうなると、ダンパーユニットやダンパーケースなども分解しての洗浄となり予算も割高になりますので、定期的なメンテナンスをおすすめします。
特に近年は夏が長いですので、
使用しているショックフルード等も熱による劣化が早まっていると考えられますので、
早期でのショックフルード交換も長く快適に乗る為には効果的かと思います。


交換するオイルシールやショートパーツなどなど。

オイルシールとスライドブッシュが3個づつあるのは、納得行く仕事をするため。

各部品を組み込む際に嫌な感触を覚えたり、
違和感があった場合すぐに交換対応出来るように。

エンジン周りのオイルシールなどの交換の際も
オイルシールなどは+1で注文しています。

もちろんお客様へご請求するのは、
本来の必要数ですので悪しからず。

シール類の組み込み確認。
この時に引っ掛かるような動作があれば、
ブッシュやオイルシールが斜めに組まれた可能性があるのでやり直しになります。

油面確認。
初期値は少々高めと感じましたのでショックフルードの注入方法とダンパーロッドのセットの仕方を工夫した上で油面を気持ち下げました。


使用したショックアブソーバーフルードは、
当店定番の Moty's さんのM381 SAF を。
番手は7番使用。


といったところで👋

試運転での確認も行って完成でございます。



いつもありがとうございます!

MCFWitmasa です(^-^)


フロントフォークのメンテナンス。


ショックフルードはMoty's さんのM381の7番


エンジンオイルとオイルエレメントも交換。


オイルエレメントは、
ワッシャーが入っていませんでしたが
運良く一枚だけ在庫が合ったので部品待ちにならずに済みました。


オイルエレメントは、

純正がいいですね。


エンジンオイルはMoty's さんのM151Hの40番

その他細々。
シフトレバーのボールジョイントブーツの交換。
こちらはYAMAHAさんの補修部品を流用。


いつもご依頼ありがとうございます(^-^)



といったところで👋


コンディション確認とメンテナンスなどなど。


いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

ブレーキキャリパーはキャリパーピストンに錆びがあったのと、
メンテナンス履歴が把握出来ない為、
キャリパーピストンとキャリパーシールの交換を提案させていただきました。


キャリパーシールはブレーキフルードに漬けこんでそのままブレーキフルードで組み付けます。


ブレーキ周りのメンテナンスの次は、
冷却水周りの点検とメンテナンス。

サーモスタットハウジング周辺は、
クーラントの滲み等がありましたので諸々交換。


サーモスタットハウジング内部は汚れとクーラントの結晶でこの様な状態。


そして滲む元。


鋳型の合わせ面に出来るバリを整えておきました。




Ninja 250R のサーモスタットケース横には小さなアース端子があります。
ここは端子には青錆び。フレーム側も腐食していましたのでそれぞれ磨いてアース不良が起きない様にしておきました。


冷却水は、Moty's さんのM747を使いますので、
水道水で数回フラッシングを行いM750を3回通してからM747を充填しました。



冷却効率も良く、不凍液(クーラント)としての効力もある
Moty's さんの M747 おすすめでございます。


といったところで👋

車輌のメンテナンスの優先順位。
これも人それぞれだと思いますが、

ボクの場合は、
エンジンがまともに動くかどうか?

エンジンがそれなりにストレスなく動く事を確認して、
次に車体周り、シャーシ周りを確認していきます。


いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

エンジン周りの点検も様々。
スロットルボディーの確認と、
インジェクターポートの確認。


インジェクターの詰まりもありがちな事ですので目視で確認します。

怪しい場合は、
テスト用の燃料ポンプを繋いで実際に噴射させて見て、不具合があればインジェクター洗浄に出すか新品への交換となります。


画像では見にくいですが、
インテークポートから見えるバルブへはヤニやカーボン等の問題になるような汚れもほとんどなし。

うまく見ればバルブの当たりも目視確認する事ができます。


エアエレメントは少し汚れがありますが、
軽く清掃して再利用。


画像はありませんが、
スパークプラグ等も確認済み。

お次は車体周り。


ハンドルストッパーの下回りにはサビ。


ステムベアリングは、
問題ナシですのでベアリングレースを軽くラッピングしてグリスアップして再利用。


スイングアームのホイール側のサビは、



レノバで黒サビへ転換。


リンク周りは、
マフラーの熱でグリスが焼けていましたので軽くラッピング。




ピボットシャフトは、
ネジ側が少し大きく挿し込み時に抵抗があるので、こちらもラッピングで修正。

おまけでアクスルシャフトもラッピング。


といったところで👋