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MCFWit 自由人masaのブログ

四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

2025年も早17日目ですね
こちらでのご挨拶が遅れましたが、

本年も MCFWit を
よろしくお願いいたしますm(_ _)m


さてお題にもございますリアサスペンション。
以前から やろうやろう と思っていた
ショックアブソーバーフルードの交換。

重い腰をあげ、
漸く着手でございます。


以前からリアサスペンションのフルード交換の要望もあり、今年からはその辺もやって行こうという流れでございます。

基本的には各シールからの液漏れが無く
錆びや傷みが酷くないモノで
多少の工具の当たり傷など気にしない方向けのサービスメニュー。

リアサスペンションについては色々と制約がありオイルシールやブッシュ類の交換部品がほぼ入手できませんので、
オイルシールの交換、シリンダー内部のブッシュ、メタル類の交換は原則として無しとなります。

それと、
サスペンションメーカー指定のフルードではなくなりますし、
ショックアブソーバーの分解を行う絡みで
メーカー保証も無くなりますので、
その辺を気にされる方のご依頼はご遠慮ください。

※当方での作業ミスによるトラブルへの自社保証は設けています。


作業の方は各部を分解出来る範囲で分解し洗浄。
その後に Moty’s M381 SAF を充填し、
窒素ガスにて加圧してショックの組み立ては完了。

※液漏れ確認の為、蓋はまだ解放してあります。


新しく充填したショックフルードは抜き取った古いショックフルードを元に、
このショックアブソーバーの足りないところを加味した粘度のモノを数パターン充填してみてテスト。

とりあえずは触感、
押した感じでいい塩梅の粘度を選んでいます。

※何番のショックフルードを使ったかは
まだテスト段階ですのでお教え出来ませんので悪しからず。

さてどんな乗り味になるか
楽しみでございます(^-^)

といったところで👋


2024年 今年も一年間

MCFWit をご贔屓にしていただきまして


まことにありがとうございます。


2025年もご愛顧賜りますよう

よろしくお願い申し上げます。


サーキット走行中の転倒や体調不良など、

色々なトラブルも起きた今年ですが、

スタッフ共々、無事に終える事が出来そうです。


これも皆さまのお陰様でございます。


さて、MCFWit は

明日の2024年12月30日~2025年1月4日まで

年末年始の休業とさせていただきます。


お休みの間も作業のお問い合わせ、

急なトラブルなどお知らせくだされば

出来るだけ対応させて頂こうと考えていますので、よろしくお願いいたします。



それでは、

良い年末年始をお過ごしください👋






今シーズンを走りきったNTGCマシーンのメンテナンスでございます。


いつもありがとうございます(^-^)
MCFWit の masa です。

今回のメンテナンスでは、
エンジンコンディションも確認しています。

予算の都合もございますので、
一気にはやらずに順を追って行き
ダメそうならやりましょうという流れ。

先ずはエンジンヘッドカバーを開けてバルブクリアランス測定を行いますのでスロットルなどを取り外し、インテークポートからバルブの当たりを確認。

インテークやエキゾーストポートからバルブの傘を見ればエンジンヘッド周りの作業の方向性が見えてきますし、
ヘッド周りのコンディションもある程度は読めてきます。


こちらの車輌の場合、
今シーズン最初のメンテナンス~セットアップの際にエンジンのフィーリングがもう一つしっくりこないなと感じていたのですが、

今回のチェックでなぜその様なフィーリングだったのかが一つ解けました。

ここで競技車輌なのに最初に見なかったのか?
と、思いますよね?

それには理由がございまして。

NTGCの大会の趣旨を考慮した上で、
エンジンは開けないで参戦するという私のポリシーに準じてあえてそのままでチャレンジして貰っていました。

なぜ開けないかと言うと、
市販車輌に搭載されている吊るしのエンジンと、
開けて組み直したエンジンとではやはり差が出てしまいます。

なので、開けなかったという訳でございます。


さて本題。
ポートから見えるバルブとバルブシートの当たり面から見るに予想は出来ていたのですが、


バルブクリアランスが基準値の下限付近と狭く、
場所によっては下限値を過ぎて狭くなっている部分もありましたので、

シム調整で対応したいと思います。

バルブクリアランスについては、
狭めで仕上げる場合もあれば
広めで仕上げる場合もあります。

広すぎると音が出ますので、
基準値内であっても異音としてクレームになる可能性がございますので、
普通に使う分に関しては狭いほうがいいのかなと。

ですが、
機械的に見ると吸排気バルブやバルブシートは当たりがついてくるとバルブクリアランスは狭くなってきますので、
初期は基準値内で狭いよりは広めのバルブクリアランスにしておくほうが個人的にはいいのかなと思っています。


また、
こういうところのクリアランスは、
どこにベストを持って行くのかを考える必要があります。

レースで行くと、
毎レースエンジンを開けて調整もしくはメンテナンスを行うか否かで多少変わって来ますし、

普段使いの場合でも、
20000km毎であるとか2年に一回バルブクリアランスチェックや諸々の調整およびメンテナンスを行うか否かでも設定値は多少変わって来ます。

この辺りのさじ加減というのは、
難しいところでございます。

といったところで👋



FI セッティング

単純な数値の合わせ込みですが、

単純がゆえに複雑でもあるです。


いつもありがとうございます(^-^)
MCFWit の masa です。

FIセッティングは、キャブ車のジェッティングよりも複雑? 

近頃では、
キャブ車であっても点火時期を専用のシステム等を使い、よりリニアに制御出来るようになって来ましたので一昔前に比べるとキャブのセッティングも複雑にはなってきました。
キャブ自体も構造こそ単純ですがセッティングとなると
いうほど単純なモノではありませんが…

基本的にはFIのセッティングもキャブのセッティングと同じ。

各回転数、各負荷の領域で効率よく燃焼出来るように燃焼室へ流れ込む燃料と空気量それぞれの比率の多からず少なからずを見定めて合わせ込みを行います。

キャブの場合はエンジンの負圧により吸い込まれる吸入空気に乗り燃料と空気が混ざった混合気が燃焼室に充填されるといった、
ある程度はそれなりに辻褄が合うような仕組み
(といってもそこの説明だけで一つ二つブログが書けるくらいの内容です。)
になっているのを、
FI車の場合は吸入される空気量とそれに合う燃料噴射量を電気信号を使いスロットル操作やエンジン回転数に対してリニアに制御すると
まあそんな感じでございます。

その燃料噴射量の多い少ないの判断は、
空燃比計を使って判断していきます。

これはキャブ車であっても同じモノを使用して空燃比測定を行います。

デジタル機器を使う事で感覚で仕上げるよりも、
数値化し目で見る事で作業効率は格段に上がりますし、お客様へ仕上がり具合や後の作業方向の打ち合わせにも使えますので、
ボクは空燃比計を使い曖昧さを出来るだけ解消しています。

さてそれでは、
軽く燃料調整の内容を説明してみようと思います。

車種用、各仕様ごとのセッティングキットやアプリ等の場合、ベースマップが用意されている事がありますのでソレを使うのが手っ取り早いです。

ベースマップがない場合は、1からのマップ製作になりますのでその分時間と料金は上乗せとなります。

とりあえずのベースマップが出来たら、
全体の空燃比をまずは中負荷で測定していきます。

ギア比的には3速 4速(6速仕様の場合)辺りでマージンを取りながら燃料マップを製作していきます。
この時のマージンは、5速 6速 の負荷をイメージした時に危険のない数値。

各ギアごとでマップ製作が出来る場合は
1速 から6速 まで製作しますので、
それはそれは時間の掛かる作業になりますが、
レース等で使用しない限りは 
各ギアごとの細かい調整は…オーナーさま次第ですね…。

話が長くなりすぎますので、
今回は一つのギアでの話で進めていきましょう。

基本的には、
一時減速比(トランスミッションの)ギア比が
1:1に近いところでオーバードライブよりはローギアのところをメインにセッティングしていきます。

なぜ1:1? となるかもしれませんが、
ミッションのギア比はエンジンの回転数を減速して出力する様に設定されていますので、
減速比1以上(ローギア)などで数値を合わせて行くとエンジンへの負荷が小さいため実走行させた場合にはいろんな数値や設定にズレが生じますので、

1:1に限りなく近いギア比のところを使って空燃比測定を行うといった流れ。

例えば、
4 /6速で作ったマップを 
2/6速で使うと負荷が小さいために空燃比は全体的にリッチになりますし、
6/6 速 で使うと負荷が大きくなるため空燃比は全体的にリーンとなります。

1つのマップで全てのギアを回す様なシステムの場合は、のこの辺りのバランスも考えて調整作業を進める必要があります。

少し脱線しましたが、

セッティングの内容としては、
2000回転付近から最高到達回転数まで。
ボクの場合はエンジンのコンディションを見ながらピークパワー発生回転数から1500回転先まで。

その間で、
スロットル開度0%~100%
各回転数での低負荷、中負荷、高負荷での空燃比を見て燃料の増減を調整していきます。
その後、点火時期を調整。
ただし適切な点火時期もエンジンの負荷条件によって変わりますので、ノッキングのリタードシステムがない場合には進め過ぎに気を付けたいところ。

燃料調整が決まっていても、
今一つパワー感がなかったり、パンチが弱いエンジンは理想の点火時期になっていない事もあります。
点火時期については、
燃焼室の形状やピストントップの形状、使用燃料、燃焼温度なども考慮する必要がありますので、
触る場合は、ある種の覚悟を決めてからがよろしいかとも思います。


あともう一つ。
ボクがはとても大切だと思っているアイドリング域からのスロットル開度0%から20%付近までの諸々の調整。

エンジン回転数で言えば750回転から2000回転付近まで。

この領域でスロットル操作とエンジンのツキが悪いと、発進時にエンストを誘発してしまったり、
場合によっては発進時の失火からのエンジンストールによるエラーコードを呼んでしまう事もありますので、
負荷が安定している走行域よりも、
負荷が不安定なゼロ発進域からの極低速域はかなり慎重に設定していたりします。

信号待ちから交差点進入でのエンストなんて、
とても危険ですからね。

アイドリングからスロットルを素早く大きめにスナップしてもレスポンス良く着いてくるようにするには、
それこそ点火時期や燃調、キャブであればニードルのサイズ形状など数パターンを試して吟味していく必要がありますし、

発進から極低速時のスロットル微開域から
スロットル開度全域までストレスなく使える様にするには、
そこそこお時間が掛かるのでございます。

というお話でございました。

といったところで👋

Ninja Team Green Cup 第5戦

2024 FINAL ROUND

モビリティーリゾートもてぎ

MCFWit  レーシング Moty's 
ゼッケン24 長池 将則 選手
予選 6位
決勝4位
シリーズランキング2位 
2024 シリーズ お疲れ様でした。

そして、ありがとうございます!


いつもありがとうございます
MCFWitmasa です (^-^)

私どもMCFWit は、
今大会の「もてぎROUND」へは同行していませんでしたが、
レースウィーク中は、
長池 さんと色々とやり取りをしながらリモートでのサポートをしていました。

ウィーク中の走行スケジュールは、
11月6日 水曜日 スポーツ走行枠
11月8日 金曜日 公式練習
11月9日 土曜日 予選、決勝日
といった流れ。

金曜日の公式練習では転倒もあった様ですが、
乗り手もマシーンにも大きなダメージはなく一安心。

復旧作業の手助けをしてくださった皆さまに感謝でございます。


そして迎えた11月9日 土曜日
いよいよ本戦日!
泣いても笑ってもこの日のこのレースが2024シリーズのファイナルでございます。


本戦日は 予選、決勝とYouTubeのほうでLIVE配信がありましたので、そちらで様子を確認していました。

レースのほうは、予選 6位通過
決勝は二列目からのスタートとなりました。

決勝は7周回で行われ、
残り2周となったところで4番手までジャンプアップ。

このペースで行けば表彰台も見えるかなと思っていたところ、
6周目で他車の転倒がありコース上に車両が残り赤旗で終了。

裁定としては5週目終了時の順位がリザルトに反映され4位 となりました。

最終結果として、
シリーズランキングは2位を獲得。

Ninja Team Green Cup での獲得ポイント集計方法は、全5戦中のうち4戦 での獲得ポイントの良いとこ取りですので、
合計ポイントでは1位と同点となりましたが、
獲得ポイントの割合が一歩及ばずでしたので、
シリーズランキング2位でございました。

一つ思うところとしては、
シーズン中に一回も勝たせる事が出来なかった事が悔しいところではございますが結果が全てですので、
これが今の MCFWit と 私 の立ち位置なのだと実感しております。


長池 さんへは、シーズンを通して見ると高いところに Moty’s 様のお名前と、MCFWit の名前を置いていただけた事を感謝いたします。


それでは最後となりましたが、
Ninja Team Green Cup 2024シリーズ 
応援、ご協力くださいました皆さま。

大変ありがとうございました!