チェーンのメンテナンス後に
チェーンが伸びた?
チェーンの引き代が変わった!
なんて経験ありませんか?
もしその様な状態になる場合はメンテナンス不足が原因かもしれません。

ノンシールチェーンの場合は、
シールリングがありませんのでそこも踏まえて話を進めていきます。
先ずシールチェーンの場合。
シールチェーンの場合はピンとブッシュ間に塗布されているチェーンルブがシールリングによりシールされていますので、
シールリングの性能が維持できているうちは、
内部のルブが自然と抜けるという事はほぼありません。
ですが、ノンシールチェーンの場合は、
ピンとブッシュ間が開放されていますので定期的に洗浄し、注油を行わないと潤滑不良となり金属同士が削れていきます。
さらに、シールチェーンであってもノンシールチェーンであってもローラーとブッシュ間は開放されていますので、
この部分にあってはシールチェーンでも定期的な洗浄と注油により内部をクリーンにしてチェーンルブを浸透させる必要があります。
では本題の、
何故、チェーンメンテナンス後にチェーン引きが変わったり、チェーンが伸びた様な症状になるのか?
簡単に言ってしまえば、メンテナンス不足。
となってしまいますが、
メンテナンス不足にも頻度が不足している場合。
と、
洗浄方法や使用しているチェーンルブとチェーンとの相性、チェーンの構造的な面への理解度が不足している場合があります。
チェーンメンテナンスを定期的に行っていても、
その都度の洗浄が不十分であれば、
ローラー内部に汚れが留まる事になり、
その汚れによりクリアランスが保たれている状態になります。
その汚れはチェーンルブに呼ばれた埃などが固まったものですので、金属同士の潤滑能力はほとんど無く、汚れの塊ですのでヤスリのような役割も持ってしまいますので、ローラー内部の摩耗を早めてしまう可能性もあります。
また、ルブの種類によっては熱や水分などにより油分が抜けてしまってそれ自体が汚れの塊になっている場合もあります。
その塊になった汚れをしっかりと洗浄し洗い流すとそこには大きな隙間が出来ていて、
チェーン引きが変わったり、チェーンが伸びたような症状になると言った流れ。
チェーンメーカーさんの交換推奨距離の
15000km から 20000km 以内で洗浄前と洗浄後で大きくチェーン引きが変わるようであれば、
メンテナンス不足を考える必要もあるかと思いますが、推奨距離よりも長く使っていて同じような症状が出るのであればそのチェーンは交換時期であるとも言えます。
ドライブチェーンは、
メンテナンスすれば永遠に使えるというパーツではありませんので、
適当な距離まで使用すればそろそろ交換かなと、
考えるのが妥当かとも思います。
といったところで👋