
生存報告とプチ映画語りとMV紹介記事の補遺集
生存報告
一年近く更新しないでいたので久々の新記事です。「生存報告」との大仰な表現はただの常套句で、別段大病を患っていたとか塀の中に居たとかではありません。色々とブログを離れる理由が重なっていただけで心身共に健康です。以下、主たる三つの理由を簡単に述べます。
―
理由①:家族の大病|2021年4月のブランク記事の冒頭でも少しふれていますが、ここ二年は母の容態が気懸りな日々でした。入退院を繰り返し手術を重ねてどうにか持ち堪え状態が安定して半年ほど経過したのが今で、気を付けて過ごせば予後は悪くなさそうだというところまで来たため、予断を持ってはならないとはいえ取り敢えずは安心しています。
理由②:ネット離れ|2021年10月のブランク記事内の「雑誌」に書いた厭ネット観が一層増大し、特に何かトラブルを抱えたわけではないけれど従前より主眼がリアルにあるのは確かです。「今やネットもリアルも分け隔てがないだろ」との指摘は現実に即しているので甘んじて受け入れますが、その境を塩水楔に喩えて理想が小潮の汽水域だとしたら、常に大潮の狂った潮汐で隔たっているのが実際だと感じます。成り立ちが河海とは異なるのでまた別の例示だと扨措き、パイヌール湖の如き人為的且つ苛烈な鹹湖化もまた僕の描く皮肉のビジョンです。
理由③:月並みなオタク化|2021年12月のブランク記事の追記部はずっと密かに更新し続けていて(アニメ視聴履歴記事も同様;どちらも個人的なメモ帳ゆえマメな書換は必定)、そこに記された大量のインプットを物にするのに忙しいというのが実は今尚ウェイトを大きく占めています。2016年にオタクに出戻ったとの自認でいたけれども、2021年下半期からの心境変化を受けた2022年から更なる深みにハマって、或いは初期衝動が呼び起こされてフェーズが変わった感じです。
―
以上、2021年から思うところありの諸々を実践しつつある2022年~現在なのでした。心理的には【①>②>③】物理的には【③>②>①】のプライオリティでブログへの関心が妨たげられていたわけです。①はひとまず落ち着き②は僕の心持ち次第なので排せたとしても、③だけは過去形に出来ず二次元趣味の産物が堆く積まれている状況を脱していません。ここ一年半で尋常ならざる量を消化したけれども未だ全体の1/3程度な気がするため、今回の更新がブログ再開の前触れかと問われればおそらく違うと濁しておきます。
プチ映画語り
主たる理由に含めていませんが以前より映画を多く観るようになり、実はこれが最も可処分時間を奪う要素かもしれません。今までとて映画を観ないタイプでは決してなく、何なら大学生の時分には自主映画製作サークルの立ち上げメンだったこともあるけれど、もっと意識的にインプットしようと努める今日この頃です。せめて「どういう映画が好きなの?」の質問にジャンルでない部分で応じたくて、当座の知見としては『見知らぬ乗客』や『キング・オブ・コメディ』のように「一方的に話を進めるヤベー奴」が出てくる内容が好みだと回答しておきます。この二作品だけだとまだ「ジャンル:サイコ何某」で括れそうなので、今後はもう少し幅を持たせたいです。
上記のラインナップから察せる通り所謂「名作・著名作」を遅蒔きに鑑賞するのを基本としつつも、時にはマイナーな作品にも手を出しています。管見の限りゆえその実人気作かもしれないと断りを入れて、直近の視聴分で面白いと感じたのは『ジャパン・ロボット(原題:ആൻഡ്രോയ്ഡ് കുഞ്ഞപ്പൻ വേർഷൻ 5.25)』、『まぼろしの市街戦(原題:Le Roi de Cœur)』、『SEX発電(原題:Conviene far bene l'amore)』です。何れもちょっとひねくれた視座から評価しており万人に薦めたいわけではありませんが、琴線にふれるものがあったのは確かと言えます。以下、多少のネタバレを含むプチ語りです。
親しみやすい邦題から原題が全く読めない『ジャパン~』(英題:Android Kunjappan Version 5.25)はマラヤーラム語による作品で、インド映画と言えばボリウッドらしい派手なものしか知らなかった自分にモリウッドの空気感は意外でした。話の主軸はお爺さんとロボットの交流なので横道を語ることになりますが、日本企業のロシア支社でケララ人男性と日印ハーフ女性が社内公用語の英語で会話する(BGMは中華風)場面が印象的で、今の世界情勢に照らすと殊更に複雑な感情に支配されます。
『まぼろし~』は事前に「戦禍の精神病院」がキーのコメディであることを知った時点では、惨烈な現実を意に介さない患者の生き様を対比で描く点に面白みがあると予想していました。この表現でも大筋では間違いないとはいえ、戦争の当事者同士もまた真面じゃないため彼らの言行動すら笑い所で、対比というより種々の狂気が混然一体となって主人公を追い込んでいくのが正確なところです。状況が市街戦なことにも嘘偽りはないけれど、爆発オチ回避シチュと喜劇の文脈に換言可能ゆえ描写は寧ろ明るい印象でした。てっきり戦争サイドはとことんエグく描かれると期待していたのでそこは肩透かしだったものの、「檻の外」で大暴れはしても「外の外」には出たがらない患者たちの心理およびラストのどっちらけシーン(視聴者が本作に対してという意味ではなく)に照らして、平時の残酷さを垣間見せるのは中々に意地悪くて好きです。
『SEX~』は詳細を語っていくと記事を非表示にされそうなため手短に済ませますと、こんなアホなエロ漫画みたいな設定(誉め言葉)の映画があるのか…の期待通りに常識改変モノの可笑しみを堪能出来て、遂にはディストピアと化して逆にプラトニックな愛こそエロいという矛盾を孕み出し、原題に得心のいく構成で綺麗に纏まっており後味すっきりなのが意外でした。笑
MV紹介記事の補遺集
定期的に大規模改訂を行っているMV紹介記事こと「お気に入りのミュージックビデオ40本+αを一挙に紹介!」について(下掲リンクカード参照)、去る6月25日にある意味過去一のレベルで大幅な変更を施したので、そのお知らせも兼ねて本項には変更箇所の列挙と、補遺的ないし裏話的なあれこれを明かす付記を掲載します。前置きとして背景解説に文章を割くことをご寛恕ください。
上で「ある意味」としたのは従来の大規模改訂と異なり、今回は新規で項目を立てたMVが1本だけだからです。しかし本文中にリンクする形でなら新たに言及したMVが多くありますし(本記事ではそれらの幾つかを埋め込みに格上げしました)、用語の適切な選定や文章表現のブラッシュアップにかなり力を入れたため、以前のバージョンよりMVに係るクリエイションまたはその周辺メディアへの興味関心を惹きやすい内容になったと思います。
一時期は当ブログで最も人気があると言っても過言ではなく、詳細は伏せますが僕個人のリアルにも影響があったMV紹介記事へのアクセスは、2023年に入ってからは明らかに下火でした。その要因に関しては「この記事自体の改訂もブログの新記事作成も一年近くしていないせいだろうな」と単純に捉えていて、だからこそ今般の改訂に際しては一応新記事も作っておこうとの打算が本記事執筆の裏に存在していることをまず明かします。
しかしその過程でもっと重大な欠陥に気付いてしまい、7月5日に急遽対策を講じました。主にスマホのブラウザから閲覧した場合の話で、YouTubeの埋め込みが多過ぎるせいかページがクラッシュを繰り返し、記事を正しく読み込めていなかったのです。6月25日の改訂後にこうなったのか将又一年以上前からこうだったのかは不明ながらも(それより前の少なくとも2021年内はスマホからの閲覧でも問題なかったはず)、このまま放置するわけにはいかないため記事を二分割するパワープレイで対処しました。リンクカードの見た目が全く同じですが先掲のは「Part.1/2」で下掲のは「Part.2/2」です。
この時点でのMV総数68本の半分ではなく埋め込み形式で紹介したMV数の半分で分割したので、「Part.1/2」がNo.1~23|「Part.2/2」がNo.24~68とアンバランスになったけれど、この甲斐あってか両記事ともクラッシュすることはなくなりました。普通68本もMVを紹介する内容だったら7ページぐらいに分割してもウェブデザインとして適当だとは思うものの、まとめブログやニュースサイトのページネーションを腹立たしく感じる自分としてはなるべく記事を分けたくなくて、今回はこのポリシーが仇になった形です。
―
MV紹介記事に纏わる背景解説は以上で、以降はそのNo.1~68に副えた短評の内容が以前のバージョンに比べてどう変わったのか、或いはなぜ変わったのかをざっと説明していきます。
表現の差異こそあれ大意が変わっていないものには「文章表現の変更」、従前にはなかった視点や立脚地を盛り込んだものには「新規文章の追加」、左記に新たなMVへの言及が含まれる場合はタイトルを挙げて【〇〇へのリンク】、反対に従前より内容が簡略化されているものには「既存文章の削除」、不正確な表現が認められそれを改めたものには「誤記の修正」と変更点に書き、補足を付記に書くというスタイルです。
1. Kerala (2017) / Bonobo
変更点:文章表現の変更
付記:マンション火災を予言する看板の存在を「伏線」ではなく「暗示」に、「宙に浮く人間」は「フライングヒューマノイド」に改めたほうが示唆的だと思いました。
2. YOUR LOVE AIN'T FAIR (2012) / SIMIAN MOBILE DISCO
変更点:文章表現の変更
付記:街灯のシーンを「特別感を演出」と曖昧にせず「視点移動で映像世界を拡充」に、「飽きさせない変化の付け方」の枕詞に「最小限の構成要素で」を副えて本作のミニマルさを強調しました。
3. ALL I NEED IS YOU (2014) / Rob Cantor
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「OLD BYKE」(2014)・「PERFECT」(2014)・「THE RENDEZVOUS」(2014)へのリンク】
付記:ネタバレに配慮しつつTipsを追記して視聴の手助けとしました。関連記事内に紹介している他のMVに関しても短いキャプションを副えてフックとしました。その中の「視聴覚統合」という語は聞き馴染みがないかもしれませんが、一例であるマガーク効果(下掲の東京女子大学田中章浩研究室による動画が有用です)への導線を密かに引きたくて用いました。
4. 空飛ぶ子熊、巡礼ス (2019) / さよならポニーテール
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:ヴェイパーウェイヴ絡みの文章を整理し、ロストメディアに対する言及も行いました。MVではなくYouTubeチャンネルを例に補足をしますと、本作のように「当時代性の再現に確かなこだわり」が窺え「画質やフォントやレイアウトの点でも抽んでている」、つまり現代に撮影した自前の映像を一昔前風に加工するのが巧いという観点では『フィルムエストTV』が、「実際に旧い素材を使用」(Webサイト『NHKクリエイティブ・ライブラリー』等を利用)し「敢えて旧い機材でアウトプット」したのではと推察され、「往年の空気感のパッケージングが上手」でありながら全力でファンタジーに振り切っているという観点では『謎の映像・CMチャンネル』が、それぞれ秀逸なのでMVないし音楽とは切り離して紙幅を割きました。
5. 環境と心理 (2020) / METAFIVE
変更点:文章表現の変更
付記:メインキャラクターへの言及が「自分」であったり「主人公」であったり、更にはパンツの色の違いを理由に込み入った文章になっていたので、「服の色が変われど画面中央の人物に連続性を持たせて」の前置きでシンプルにしました。同時に「別人」の表現もそれだけに止めて、「新主人公」という書き方および「モブ」と結び付けるのは避けました。後半の針葉樹のシーンも前半と同じ場所であるかは断定せず、全体的に不確実な推測を排除した内容に改めました。
6. No Reason (2017) / Bonobo
変更点:新規文章の追加
付記:「コロナ禍の予言」の見方についてふれました。
7. 原宿いやほい (2017) / きゃりーぱみゅぱみゅ
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「最&高」(2016)へのリンク】
付記:本当は新規ではなく既存の文章の復活で、別MVへのリンクも含めて過去の改訂で消去した内容を前半部に再掲しました。曾て「自己相似的な画面構成」の説明に用いた「入れ子構造というかフラクタルというか」との表現は、余計な情報を付した嫌いがあるため今般はなかったことにしました。
8. THERAPY (2010) / group_inou
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「HEART」(2011)・「CATCH」(2015)・「ORIENTATION」(2012)へのリンク】、誤記の修正
付記:これも実は冒頭部が既存のもので、AC部のワークスを畳み掛ける書き方は過去に一度試したものでした。「パラレルワールドに迷い込んだかの如き不気味さ」は、ネットロア『ツの点が3つの世界』的なものを想定した言い回しでしたがややハイコンテクストなため取り止めて、離人症状に喩えるかゲーム『東方見文録』のエンディングを例示するか迷った挙句、「文化侵略系の不気味さ」に落ち着きました。誤記認定は「飛び出し坊や」で、ネタ元として不正確に思えたので「啓発ポスター」と対象を大きく取りました。
9. Yang 2 (2012) / avengers in sci-fi
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:カメラワークへの言及や小ネタの紹介などを加えて鑑賞の動機付けとなる記述を増やしました。「8.に感じた似非日本の趣」は「文化侵略~」に係るものとして機能すれば充分だけれど、前述した『東方見文録』のようなイメージを僅かでも匂わせたい心理も働きました。
10. Chorus (2014) / Holly Herndon
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:「乱れ飛ぶ商品群のパッケージデザイン」に対する結びを「整理整頓したい欲求に駆られます」ではなく「後年に貴重な資料となりそうなポテンシャルを秘めています」に書き換え、レトロだ希少価値だと持て囃されなかった場合には有りと有らゆる有り触れたものがロストする可能性があることを、4.のロストメディアに絡めて意識して欲しい願いを込めました。hauntology(日:憑在論)のカタカナ表記はアトラクション『ホーンテッドマンション』の通りの良さから「ホーントロジー」を採用していましたが、検索すると「ハウントロジー」派が多いみたいなので並記しました。
11. Star Guitar (2002) / The Chemical Brothers
12. Set you Free (2020) / 電気グルーヴ
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
13. Reversed Note (2017) / 80KIDZ
変更点:文章表現の変更
付記:「トレンドブログやまとめサイトが紙幅稼ぎで挿入する綺麗め素材のオンパレード(その動画版)」では言い回しがくどかったため、「ビジネス系YouTuber」を悪例(講義や解説内容の無価値さを演出で誤魔化しているタイプに限る)に出して簡潔にしました。
14. Karaoke (2020) / Ginger Root
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:「クリエイターマインド」の有無にふれ、13.に展開した批判と同様に素人仕事への当て擦りを強めました(13.および本作はそれとは異なり素晴らしいという意味です、念のため)。
15. Rain (2018) / Bicep
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:続く16.への布石もしくは13.および14.を受けた素人創作への擁護として、ニコニコ動画関連の自分語りを披露しました。MADないしコラージュ動画への言及「ノンプロゆえにぶっ飛んだ成果物」には様々な候補があり、MV紹介記事内では濁したもののひとつ挙げるとすればモーレスターシリーズは衝撃でした。
16. VOY@GER (2021) / THE IDOLM@STER FIVE STARS!!!!!
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:今般の改訂で新規に項目を立てた唯一のMVゆえ本来なら全文が新規の文章となるはずですが、42.(旧20.)への短評をコラム化して前置きにするという変則的な書き方をしたため変更も含まれるとしました。当座の文脈で評価の対象外としたアニメMVの性質をより具体的にし、本作の稀有さを水際立たせました。次点に据えた「無敵級*ビリーバー」(2020)は、当初からフル尺がアップされていたなら本命でした。
17. Fake It! (2008) / 電気グルーヴ
18. here comes the sun (2021) / Bill Wurtz
19. WORLD OF FANTASY (2011) / capsule
20. Mirror Mirror (2018) / Mili
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
21. 目が明く藍色 (2010) / サカナクション
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「and I love you」(2005)へのリンク】
付記:「ナラティブな」(=物語形式の)では意図が伝わりにくかったので、「ターンアラウンドな」(=良い方向への転換)にして前向きな要素を盛り込みました。YouTube上にあるMr.ChildrenのMVは曾てその殆どがショートバージョンだったと記憶にあるものの、いつの間にかフル尺に差替えられていた(?)ため類同として紹介することにしました。
22. Putin, Putout (2016) / Klemen Slakonja
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「Golden Dump (The Trump Hump)」(2016)・「Ruf mich Angela」(2017)へのリンク】
付記:厳密には以前から上記二作品へのリンクは貼っていたけれど、タイトルを表記しないアンフェアな形式だったためバランスを取りました。下書きの段階ではそれぞれのMVに憤る(かもしれない)人向けに、ルッソフォビアやディープステートや民主主義への重大な挑戦などのワードを言わばコピウムとして盛り込もうとしたものの、「必ずしもディスと受け取らなくても好い」と包括的な表現でお茶を濁すことにしました。
23. Keep Your DISCO!!! (2013) / the telephones
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:「特定のTV番組やイベントの映像をバックに地域の催し物や天気予報の情報を文字で流すタイプのロングCM」の非専門的な言い回しがずっと気に食わず、きちんと調べたらガイド(タイム)枠なる言葉があると知れたため取り入れました。ガイドおよびガイド枠では検索で下掲のページが上位に来ないので、「ガイドタイム」を最終的な使用語彙にしました。
ここまでが「Part.1/2」の補遺です。
―
ここからが「Part.2/2」の補遺です。
24. アムロケット (2009) / BUBBLE-B
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「Gyoza Kingdom」(2015)・「Enjo-Gのぽぽぽぽ~ん」(2011)へのリンク】
付記:関連記事および同ブログテーマ内記事へ深掘りせずとも、CMネタの人気作にはアクセスしやすいようにしました。
25. Black Snow (2018) / Oneohtrix Point Never
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:後半の演技とその解釈についてもふれました。
26. difference (2020) / TAMIW
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:「ポストアポカリプス」への言及は元々37.で行っていたのですが、偶然にも「ガスマスク」で25.と連続性を妄想出来る並びになっていると気付いたため、終末モノの空気感は本作に委ねることにしました。
27. ありあまる富 (2009) / 椎名林檎
28. 真夏の通り雨 (2016) / 宇多田ヒカル
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
29. 1, 2, 3 (2009) / APOGEE
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「アヒル」(2007)へのリンク】
付記:長らく公式にアップされていなかった初期の作品がレーベルから解禁されたのでリンクしました。
30. 悲しみの子供たち (2019) / Maison book girl
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「愛そうぜ!」(2021)へのリンク】
付記:本作の監督が有する独特のセンスを気持ち悪いの一言で片付けられるのは不本意なため、近しい仕上がりながら可愛さのある作品も紹介して別方向からのアプローチを試みました。
31. Musical Chairs (2016) / METAFIVE
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
32. The Test (2002) / The Chemical Brothers
変更点:文章表現の変更、既存文章の削除
付記:外部のブログに丸投げする記述は削除しました。
33. Parabola (2001) / Tool
変更点:文章表現の変更
付記:「Parabol」と「Parabola」が別の曲だという点がぱっと見でわかりにくかったので、前者は「リードイン曲」である旨を明確にしました。
34. Deadly Media (2000) / Hexstatic
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「Ninja Tune」(2000)・「Auto」(2000)・「Pulse」(2004)へのリンク】
付記:3.と同様に関連記事内に紹介している他のMVに関しても短いキャプションを副えてフックとしました。「カーマニア且つ破壊音フェチ向けASMR動画」は我ながら何じゃそりゃと思っています。笑
35. Straight Sun (2012) / Orbital
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
36. ただし、BGM (2018) / ニガミ17才
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加、既存文章の削除
付記:大幅に短評の記述を変えたため、変更・追加・削除の合わせ技としました。「独立したドラマパートとライブパートを交互に提示するだけ」に止めなかった構成の巧さについて、より端的且つ具体的な言及を行いました。
37. floats & falls (2012) / DE DE MOUSE
変更点:文章表現の変更、既存文章の削除
付記:26.で述べた通り、「ポストアポカリプス」の役割は別のMVに委ねました。
38. Last Bloom (2019) / Floating Points
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
39. りんごのうた (2003) / 椎名林檎
変更点:文章表現の変更
付記:本作以外の類例は埋め込みではなくリンクにしました(V6のはそもそもリンクにしていません)。
40. MUSIC VIDEO (2016) / 岡崎体育
変更点:文章表現の変更、既存文章の削除
41. OLD BIKE (2014) / Rob Cantor
42. Transfer (2012) / livetune adding 中島愛
43. Ninja Tune (2000) / Hexstatic
42. Transfer (2012) / livetune adding 中島愛
43. Ninja Tune (2000) / Hexstatic
44. HEY SISTER (2018) / SIMIAN MOBILE DISCO
45. Free Yourself (2018) / The Chemical Brothers
45. Free Yourself (2018) / The Chemical Brothers
変更点:特になし
付記:42.は16.に取り込まれたので説明は済んでいるものとし、それ以外は元より関連記事に丸投げする紹介の仕方であるため、全て例外的に変更点は存在しないとしました。
46. Declare Independence (2007) / björk
47. Hollow (2007) / björk
47. Hollow (2007) / björk
変更点:既存文章の削除
付記:再リンクが儘ならないので文章を簡素にしました。
48. Cowgirl (1994) / Underworld
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:映画を積極的に観るようになった経験が活きて(本記事内「プチ映画語り」参照)、映画のオープニングを例示とする自分にとって新しい切り口を試せました。
49. Staring At All This Handle (2016) / SIMIAN MOBILE DISCO
変更点:文章表現の変更
付記:月並みなオタク化が加速した影響(本記事内「生存報告>理由③」参照)で、これまで一歩引いたスタンスを保っていた超有名作品の幾つか(エンタメイデオロギー記事の「1.2.3.2」に背景情報あり)に今更ハマりつつあり、16.に『アイドルマスターシリーズ』のMVを追加したのもその一端と言えるのですが、冒頭の意識高めなパートは心の中のロコちゃん(『ミリオンライブ!』)に書かされました。笑
本作の補遺としては脱線が過ぎた序でにもっと無理を通しますと、「ゲーム『LSD』を彷彿させる」と書いたのはあくまで映像のシュールさに対してで、その実テクスチャはブラウザの脱出ゲームっぽいツルツル感でPS1らしさはないため、MVではありませんが完成度の高い創作物として海外発のホラー動画シリーズ『Petscop』を、PS1テイスト映像作品の秀作として紹介することにしました。画的なわかりやすさから17を埋め込んだものの1からストーリーを追ったほうが当然面白く、12で異様に長い連続プレイ時間が表示される場面や16でゲームを起動しないプレイヤーに干渉してくる警告画面を目にした際には背筋が凍りました。
50. Tiny Foldable Cities (2018) / Orbital
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
51. Repetition (2019) / Max Cooper
変更点:文章表現の変更
付記:「効率至上主義的な趣」に対するディストピア解釈を「否定的」から「非人間性に結び付け」に、ユートピア解釈を「肯定的」から「利便性の追求を本願」にして具体性を付与しました。
52. Hold Your Hand (2014) / Perfume
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
53. PRECIOUS (2008) / MEG
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加【「ひみつ」(2011)へのリンク】、既存文章の削除、誤記の修正
付記:36.と同様に大幅な記述変更を行ったうえに唯一残った文章には間違いがあったので、4タイプの変更点を全て網羅してしまいました。誤記認定は「ESP」で超能力全般の意味合いで使用していましたが、本作に描かれているようなサイコキネシスは「PK」が正解でした。中身の薄い所感と愛猫家のくだりを消す代わりにアナログな撮影手法の魅力にふれ、同時にデジタル処理の「不可視」の表現もまた美しいとして逆の例示も行いました。YUKIのMVも21.のミスチルの場合と同じく、フル尺公開まで年月を要した印象なので漸く紹介出来ました。
54. 贅沢ないいわけ (2014) / パスピエ
変更点:文章表現の変更、既存文章の削除
付記:「典型的なリリックビデオ」(18.や52.の短評内で批判したような「タイポグラフィへの依存度が大きい」ものや「食傷気味のスタイリッシュな」もの)へのディスがしつこかったので自重しました。
55. yoakemae (2011) / Base Ball Bear
変更点:文章表現の変更、既存文章の削除
付記:「自己肯定感」に係る記述は本質に関係ない気がしたため撤回しました。
56. 愛のしるし (1999) / スピッツ
57. たりないeye (2017) / フレデリック
58. オーダーメイド (2008) / RADWIMPS
59. ヘッドライト (2009) / OGRE YOU ASSHOLE
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
60. Alala (2005) / CSS
変更点:文章表現の変更、既存文章の削除
付記:なくても支障のない前置きをカットしました。
61. MOMENT I COUNT (2005) / BOOM BOOM SATELLITES
62. 雨にうたえば (2010) / monobright
63. 予襲復讐 (2013) / マキシマム ザ ホルモン
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
64. いいからテーピングだ。 (2017) / SILHOUETTE FROM THE SKYLIT
変更点:文章表現の変更、既存文章の削除
付記:YouTubeのエンゲージメントに関する記述を掘り下げ、要らぬ余談は省略しました。
65. N.E.O. (2017) / CHAI
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加
付記:「コンプレックス広告」へのアンチテーゼを盛り込みました。
66. 鬼 (2021) / 吉澤嘉代子
67. くるかな (2014) / Especia
変更点:文章表現の変更
付記:特になし
68. Don't (2017) / NakamuraEmi
変更点:文章表現の変更、新規文章の追加、既存文章の削除
付記:大意を変えずに表現を全て変えたため、36.と同じく合わせ技としました。
おわりに
ブランク明けの記事内容が雑多になるのはいつものことですが、今回は「映像制作」を軸に目下興味関心を持っている分野や知識についてシェアしよう!が通奏低音だった気がします。…と音楽用語に喩えて音楽レビューブログのくせに音楽要素が少ないのを自嘲しまして、そっちでも語りたいことがたくさんあるけれどアウトプット欲を超えるインプット量がそうさせてくれないのだと言い訳して〆です。