第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 セレッソ大阪 対 ヴァンフォーレ甲府
C大阪 1-2 甲府
【得点】
0-1 ピーター ウタカ(後半1分)
1-1 渡邉 りょう(後半9分)
1ー2 鳥海 芳樹(延長後半7分)
天皇杯3回戦、J1のセレッソ大阪に勝利した甲府ですが
失点シーンのようにミスから失点していては改めて不安の大きい部分もありました
スポーツにミスは付きものですが、ミスをしてしまう場所やその状況は判断していかなければならないもので
チャレンジをしてボールロストは仕方ない部分もありますが
自陣ゴール前、そして何でもないところでパスミスをしていては前節リーグ戦のように一気に劣勢となり
失点、そして敗戦に直結してしまいます
どのような状況でミスをしてしまったのかはどのような試合でも検証は必須です
2024 J2 第23節 ヴァンフォーレ甲府 対 徳島ヴォルティス
甲府 1-3 徳島
【得点】
1-0 三平 和司(前半39分)
1-1 坪井 清志郎(後半12分)
1-2 ブラウン ノア 賢信(後半22分)
1-3 坪井 清志郎(後半53分)
大塚采配最初の試合、失点までは良かった、更に言えば今津のミスまでは良かった試合でした
サッカーは特に試合の流れを如何に掴むかが必要なスポーツであり
再び名指しをしますが今津のようなミスをしていては勝てる試合も勝てません
1失点目、3失点目は当然として2失点目も身体を当て負けて一歩前に行かれたことによる失点で
残念ながら守備のミスのハットトリックを献上してしまいました
今シーズン序盤から今津のクオリティは以前甲府に所属していた時からは明らかに低下しており
だからこそ広島から長崎、そして甲府へと移籍してきたと言えますが
このような選手を起用しなければならないこと、そしてストーブリーグの負けを認めなければなりません
更に言えばいくら怪我人多数といっても林田や関口などのCB起用、最年長の臣(山本)の連続起用で解るように
シーズン前にこれで行けると考えたクラブ上層部の責任は大きいです
ミスまでは前を向く姿勢、前線の動き、中山のパスセンスなど良い面があっただけに
一人で試合を壊してしまった一戦でした
2024 ヴァンフォーレ甲府 篠田善之監督解任について
ヴァンフォーレ甲府は篠田善之監督の契約解除と大塚真司コーチの監督就任を発表しました。
シーズン成績を見ても解任という結果は妥当であり、むしろ遅すぎた判断だったと言えます。
昨シーズンから度々ここで指摘しているようにシーズン中の積み上げ
つまりチーム全体の戦術を浸透させる力、また個人能力のレベルアップについては残念ながら手腕が乏しく
他のチームが試合を繰り返していく中で戦術が浸透し、個人を含めて全体の底上げを図っていく中で
甲府は足踏みをしていては当然ながら次第に苦しい試合を強いられていきます。
篠田監督は選手個人の能力をそのまま出すことは長けているため
今シーズンを例にすれば分かる通り、ACL予選およびリーグ戦序盤は存分に結果を出していましたが
他のチームは徐々に力を付けてきたリーグ序中盤からは失点を止められず、これが敗戦という結果に繋がり
J1昇格圏よりもJ3降格圏に近い順位も納得してしまいます。
篠田監督に指揮を委ねた佐久間社長にも当然責任は問われるもので
仮に「怪我人多数で」などと理由を付けるのであれば
J1時代、そして天皇杯優勝から何も変わっていない練習環境そのものをを突き付ける必要があります。
メディカル面、練習環境面で他クラブと比較して明らかに劣っている状況が目に見えていながら殆ど手を付けず
外国人選手を含め選手獲得をメインに進めてきた状況が今の多数の怪我人や練習を中心とした各種環境面に表現されています。
アダイウトンのようなクオリティが高い選手の獲得はチーム戦力向上に一番の近道ですが
根本的なチームとしての底上げ、そして未来への投資としては何をすべきがが問われています。