自家焙煎コーヒーのマウンテン  (MOUNTAIN)のブログ   ★マウンテン通信★ -224ページ目

もみじの天ぷら

これ、なあに?
     CIMG1521-1.jpg
なんか、ヒトデみたい?
これは箕面名物、「もみじの天ぷら」
お客様にいただきました。

     CIMG1519-1.jpg

 なんじゃ、これ。
 もみじ饅頭なら知ってるけど
 もみじの天ぷらなんか、初めて見たわ。
 食べられるん?
とは、山口県出身のマウンテンパパの言葉。

 いや~なつかし。
 子供のときに遠足で行ったことあるわ。
 細い道沿いにお店がいっぱいあって
 お鍋でもみじの葉っぱを揚げてはったわ。
とは、大阪府出身のマウンテンママの言葉。

大阪、特に北摂の人なら誰でも知ってる
「もみじの天ぷら」
不思議な食べ物です。箕面の狭い山道の
両脇にお店が出ていて、その場でもみじに
衣を付けて揚げてくれます。

衣はカリッとこうばしく、味はほんのり甘く
ちょうど、かりんとうのような感じです。
今日いただいたものは、衣にゴマが入っていて
よりこうばしくおいしかったです。
もみじの味は、まったくしませんが、
形が面白いし、何より名物の葉っぱを揚げて
食べてしまうアイデアには脱帽!

「いっぱいお店があるけれど、下から4軒目の
お店が一番おいしい。」とおっしゃっていました。

最近箕面には行ってませんが、名物がいまだ
健在なのはうれしいです。

箕面名物はといえばもう1つ
そうです、お猿さん!
今でも近寄ってくるのでしょうか。
遠足で行ったとき、ワーと猿が団体で飛んで来て
お弁当は踏まれるわ、おやつは持っていかれるわ
背中には飛び乗られるわ…恐くて、面白くて
てんやわんやだった思い出があります。

そういえばでっかいヘルスセンターもあったよね…
今はどうなっているのでしょうか。

懐かしいもみじの天ぷらをいただきながら
ちょっと昔を思い出してしまいました。

ピアノ・トリオ

ジャズはピアノ・トリオに始まり、ピアノ・トリオに終わる、
といわれます。
そんな哲学的なことよりも、聞いていてホッとするジャズに
ピアノ・トリオは多いです。

今回は、マウンテンパパ推薦のピアノ・トリオをご紹介します。

レッド・ガーランドは元プロボクサーという経歴の持ち主です。
試合で相手の都合が悪くなり、その代役がかつての練習仲間
で、友人を殴り倒す気になれず結局判定負けとなり、マネージャー
から見放されたことが、彼をジャズ・ピアニストの道へ進ませる
きっかけになりました。

この「グルーヴィー」は彼の代表作ですが、冒頭の「Cジャム
ブルース」が特に素晴らしいです。
「Cジャム・ブルース」はデューク・エリントンが作曲した
有名なナンバーで、数多くのミュージシャンが録音していますが、
その中でもベストの演奏だと思います。

これからジャズを聴いてみたい方や、家でくつろぐ時なんかに
いい音楽が欲しい方、是非聞いてみてください。

     groovy.jpg
      グルーヴィー/レッド・ガーランド

ブレンドのお話

久々コーヒー専門店らしさを醸し出すお話です。

今回は「ブレンド」について。

コーヒーは大別して、ストレートコーヒー(単一の豆)と
ブレンドコーヒー(数種類の豆を混合)に分かれます。

モカとかブルマンとか有名なコーヒーがあるのに、なぜ
ブレンドが必要なのか。
ミックスとはあまり言わず、ブレンドといわれるのはなぜか。

それは、あるオキテがあるからなんです。
ブレンドには、3つの要素があります。
 1.口当たり
 2.本体の味
 3.後味

この3つの味のバランスが良いと、いいブレンドと言えます。
ストレートは、そのものの味を楽しめます。
ブレンドはストレートの味に幅を持たせてあげます。
ちょうど、ストレートが釜揚げうどんだとすると、ブレンド
は天ぷらうどんやきつねうどんだと思ってください。
何でも入れていいんじゃなくて、相性がありますよね。
ミックスではなくブレンドを呼ばれる所以です。

どっちがおいしいのでなく、嗜好の問題なのです。
ストレートでは足りない味をブレンドで補う。
いや、ブレンド自体が個性なのです。

さて、ブレンドをつくる場合、味のイメージで上述の3つの
味のグループから豆を選びます。

マウンテンの「ハウスブレンド・スタンダード」を例にとると
 1.には口当たりと香りが柔らかい、ブラジルを4割
 2.にはマイルドコーヒーの代表選手、コロンビアを4割
 3.には、しっかりしたコクのマンデリンを2割

で配合しています。配合率は4:4:2や4:3:3がよく
使われます。同じブレンドでも配合率の違いで味が変わります。

オキテ破りのブレンドもあります。
ふつう、中煎りなら中煎り同士、深煎リなら深煎り同士の豆を
ブレンドしますが、あえて、中煎りに極深煎りを入れて成功
したものがあります。
7,8月の季節もののスイカブレンド白は、ブラジルをベース
にコロンビアを少し、そしてムンドノーヴォの極深煎りを
アクセントに入れましたが、苦味が実にマイルドになっています。
いろいろ試していると時にフッと浮かんだアイデアから誕生
しました。

ブレンドの難しい点は、コーヒー生産国のその年の出来不出来
によって、味が微妙に変わってしまうことです。
農作物ですので、やはり不作の年もあります。
ですので、季節のブレンドの配合はノートに記録していますが、
年によって配合を変えたりしています。

どうです、ブレンドって面白いでしょう。
マウンテンも変な(!)ネーミングのブレンドがたくさん
ありますが、日夜試作品を作っています。
皆様にもっともっと楽しいブレンドを飲んでいただけるよう
がんばります!

モトマタリ!

今日、さっそく「モトマタリ!」のオーダーがありました。
豆も、100グラム買っていただきました。
すごいぞ、モト君!
マウンテンは、そのかわいさにメロメロです。
また、ウィークエンドカフェにファミリーで来て下さい。

とてもハッピーな昨日のブログを、みなさんもう一度
ご覧になって下さい!
きっと、こころがほんわかになりますよ!

ウィークエンドカフェ

7月29日〈土)のウィークエンドカフェは
赤ちゃん連れのご夫婦をお迎えして開催しました。

メニューは
    CIMG1506-1.jpg

まずは、焙煎からスタート!
マウンテンには現在20種類の生豆があります。
それぞれの産地や品種によって水分量や固さが違い
焙煎するのが簡単なものと難しいものがあります。
失敗なく楽しく焙煎していただけるよう選んだ豆は、
ブラジルのブルボン。この豆は火の通り具合が良く、
浅煎りから深煎りまで幅広く使える豆です。
さあ、2人分を焙煎してみましょう。
生豆の分量は25g。ほうろくに入れました。
   CIMG1507-1.jpg   CIMG1508.jpg
軍手をはめて、ガスにかけてスタート!
カシャ、カシャ、カシャ、
   CIMG1509-1.jpg   CIMG1515-1.jpg
ほうろくを振りながら火を通していきます。
最初はうす緑色だった豆が2分ぐらいしたら、
うっすらベージュ色になってきます。
このころから、香ばしい香りがしてきます。
カシャ、カシャ、カシャ、手はだるくないですか?
5分ぐらいしたらピシッと、豆のはぜる音がします。
がんばって、カシャ、カシャ、カシャ。
豆もいい色になってきました。
ほどなくピシッ、ピシッピシッと連続してはぜます。
このハゼ音が静かになれば焙煎終了。
ここまでで約6分。
火からおろして焼き具合を見ます。
OK!いい色に焼けました。
ザルに出して、大急ぎで冷まします。
ここで一気に冷まさないと、豆が自分の熱で
焼けすぎになってしまいます。
出来上がり!こんなにキレイに焼けました。
    CIMG1514-1.jpg

簡単でしょ!
さっそく飲んでみましょう。
焼きたては、コーヒーの味というよりも
豆を煎った香ばしい味です。
また、家庭で焙煎したものは水分が抜けきって
いないので、置いておくとすっぱくなります。
ですから飲む分だけそのつど焙煎するのがいいですね。
マウンテンのように大きな焙煎機で焼く豆は
3日目ぐらいからおいしくなります。

さて、次はオリジナルのブレンドに挑戦です。
ご希望の味は「甘味とコクがあって、すっきりした後味」
でした。
それぞれの豆の味の特徴を考えながら
イメージに合うよう配合を考えていただきます。
1つは、グァテマラ、コロンビア深煎り、キリマンジャロ
深煎りのブレンドÅ。
もう1つは、グァテマラをモカ・イルガチェフにチェンジ
したブレンドB。
すぐにブレンドして、飲み比べです。
     CIMG1517-1.jpg
1種類豆を変えるだけで随分味が違います。
テイスティングの結果、お2人のお好みはブレンドB。
ブレンドの名前はどうしましょう。
かわいい、かわいいボクちゃんの名前「元晴」くんに
ちなんで、お母様が「モトマタリ」という
楽しい名前を考えられました。
    CIMG1518-1.jpg


「モトマタリ」7月31日(月)~8月5日〈土)まで
ブログをご覧になられたお客さまだけの限定メニューと
してお出しします。
ハッピーなコーヒーをぜひお試し下さい。

ウィークエンドカフェこのように楽しく開催しています。
ご興味のある方はぜひお申し込みください。
お待ちしております。

これ、な〜に?

      CIMG1494-1.jpg

これは珍しい、黒い獅子唐です。
手に持っているのが生で、火を通すとア~ラ不思議
緑色になります。

食べてみると、普通の獅子唐の味と同じ。
いや、こっちの方が肉厚でマイルドな感じです。

いただいた方も品種の名前をご存じありませんでした。
どなたかお分かりでしたら、コメントください!

プジョーのすごく珍しいミル

CIMG0521-1.jpg  CIMG0522-1.jpg  CIMG0529-1.jpg

今日のミルは、はっきり言ってスゴイ。
プジョーの中でも珍品中の珍品と申せましょう。

モデル名「リック」(またはレ・リック)と呼ばれ
現存するものが非常に少ないのです。

逆三角形の木製ボディーに両開きのフタ。
1930年代に製造されましたが、いやいや今見ても
近代的なフォルムです。

このリックは、ほとんどの部分に木を使い、多くのパーツを組み
あわせて作っているせいか、傷みが激しいです。
存在するだけでも珍しいのに、「動くリック」となると、
これはもうほとんどシーラカンス状態。
よくめぐり会えたもんだ。
そして、ミルの歯は、今でも現役です。

     CIMG0532-1.jpg

いったいプジョーってどれくらいミル作ったの?
と思うくらいいろんなモデルがあります。
いかにコーヒーを挽く作業が日常のなかで大事だったかを
物語っていますね。

さて、4回に渡ったプジョーのシリーズも一旦終わりまして、
次はドイツ編となります。
お楽しみに。




これ、な〜に?

    CIMG1478-1.jpg

これ、何かわかります?

荒ゴミの日に拾ったフライパン?
ノーノー。
約100年前の家庭用焙煎器(ロースターパン)です。
羽根付きのハンドルを回して、コーヒー豆をかき混ぜながら
焼き上げます。

    CIMG1480-1.jpg

超アンティークなんです。そこらのフライパンとは違うんです。
(興味ない人にはほとんどいっしょに見える)
アンティーク屋さんが、マウンテンが喜ぶだろうと
イギリスから買ってきてくれました。
底が抜けていないものは珍しいとか。
柄が長くて、梱包に苦労したということでした。
アンティークのコーヒー器具の本があって、ここにも載ってます。

   CIMG1482-1.jpg   CIMG1488-1.jpg

今ではこんなロースターパンは、もう作られていません。
かわりに、ホウロクや手網の煎り器で焙煎します。

  CIMG1485-1.jpg   CIMG1490.jpg

最近は、自宅で焙煎される方も増えてこられたようです。
ご興味のある方は、マウンテンにぜひお越しください。
ただし、ロースターパンでは実演できません!

今日のケーキ

今日7月25日(火)のケーキは
キャラメルクリームのケーキです。

       CIMG1365.jpg

中のスポンジは、ほんのりチョコ味。小麦粉に
コーンスターチを少し加えているので、しっとり、
むっちりしています。

2枚のスポンジの間には洋梨のシロップ煮をサンド。
洋梨は、今年の6月より、イタリア産の物が手に入るように
なったためそれに変えました(ちょっと高級!)
それまでのものより形がそろい、柔らかく、おいしい!
やはり材料の質は大事です。
他の洋梨を使ったケーキもおいしくなってますよ!

スポンジにはお酒入りのシロップをしみこませています。
マウンテンのケーキは、大人の人を対象にした味に
しています。
ですからお酒を使うことが多いです。
このケーキには、洋梨のリキュール「ポワールウイリアム」を
使っています。
このほかにも、桃やオレンジ、りんごなどのお酒を
使いますが、どれもいいお酒です。
飲みたいくらい!

表面のクリームはキャラメル味。キャラメルは、
グラニュー糖を、カラメルを作る要領で焦がし、
そこに生クリームとバターを加えて作ります。
この作業がなかなか大変!カラメルを焦がしていくうちに
店の中は、煙がもうもうとなってくるし、
生クリームをあわせた瞬間はブチッブチッと
飛びまくるし、で、店が汚れる!とマウンテンパパに
とても嫌がられるケーキです。
しかし、マウンテンママはめげません。
おいしいケーキのためならば、その嫌そうな視線も
乗り越えて、今日も軍手をはめて煙もうもうと戦い、
がんばって作ります。

そのキャラメルに生クリームを泡立ててあわせたものを
表面に塗ります。
最後は少し取っておいたキャラメルで模様書き。
今日は勢いよく斜線を入れました。
いかがですか?おいしそうに見えます?

このケーキの見た目は、よそにはないデザインなので、
どんな味か想像しにくいらしいです。
でも召しあがっていただくと「コーヒーにとても
よく合っておいしい」と喜んでいただけます。
一人で3カット召し上がった方もいらっしゃいます。

ほんと、おいしいです。
このケーキは通年作っていますので、
出合ったら是非食べてみてね!



ちらっと公開します

      CIMG1451.jpg

コーヒー豆の袋が変わります。
今日、デザインが完成しました。
アイスコーヒーのデザインで皆さんご存じの
ピリシャスストーンさんに今回もお世話になりました。

アイスコーヒーのパッケージに始まって、店の前の4面看板、
そして豆袋。今年はマウンテンの「顔」が変わる年です。

とてもかわいい仕上がりでマウンテンは大満足。
特に裏面のこの絵がお気に入り。

       CIMG1455-1.jpg

ポットから立ち昇る湯気が6ヶ国語の「ありがとう」となってます。

お客様にお渡しできるのは、9月ごろの予定です。
お楽しみに。