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もころぐ

のんびり勉強しています_(:3 」∠ )_ 

・Dasein 「現存在」「ダーザイン」
daは副詞で「そこに」sein「~である」英語のbe動詞にあたり、ich bin du bist...と活用する。

どちらも非常に基礎的な語彙であるが、Daseinは両者を結合させた言葉であり、ハイデガーの造語らしい。
日本語では「現存在」などと訳される。中国語圏では「此在」と訳されており、より直訳に近い印象である。


・In-der-welt-sein 「世界-内-存在」
derは定冠詞theにあたるもの。weltはworld「世界」にあたる。seinはDaseinでも出てきた。
他者とのかかわりの中で存在が確立されるということで、「世界-内-存在」と訳される。

・Das Man 「ひと」「世人」「ダスマン」

日常生活に埋没した匿名の人間を指す用語。
Manは一般に「人」を表すが、非人称代名詞の場合もある。いずれにしても男性名詞なので der Man(デアマン)となるはずだが、これを敢えて中性名詞としている。
なので特殊な用法であると言える。日本語でもニュアンスを伝えるために「ひと」などと訳される。

・Sein zum Tode 「死への存在」
zumは前置詞で、英語のtoに対応する。TodeはTod「死」の複数形。「死への存在」という意味になる。

いずれ訪れる死と向き合ってはじめて自己の存在を認識できる。メメント・モリを連想するような用語である。

・Geworfenheit 「被投性」

人間は存在のなかに投げ込まれているという状態を指す用語。
geworfenはwerfen「投げる」の過去分詞。英語warp「ワープする」と同源のようである。
heitは名詞を作るための接尾辞で、英語の-hoodに対応する。
「投げこまれていること」から「被投性」と訳される。

 

 


少し昔に話題になった本であるが、とても面白かったので引用しながら紹介する。

p269 「先日、片づけしすぎて病院に搬送されました」

 

衝撃の一文である。片付けのしすぎで病院に搬送されるなど、ただ事ではない。
これはあとがきの文なのだが、何事でもなかったかのようにサラッと書いている。
他にも、本文中では著者自身のエピソードがいくつか出てくる。


p60「ありとあらゆる基準でモノを捨てつづけ、一か月で三十袋近くのモノを捨てていたこともありました」
 

これは著者が中高生だったころの話であるが、やや普通ではない、常軌を逸していると思えるものが多い。
しかしそれを武勇伝として自慢しようとか、そういった意図は見えない。淡々と語られるのである。
ここに著者の「静かな狂気」のようなものが垣間見え、ゾクゾクするような恐怖、面白さを感じるのである。

 

次に本書の中でみられる思想について。

p87「「買った瞬間にときめかせてくれて、ありがとう」私に合わないタイプの服を教えてくれて、ありがとう」といって、捨ててあげればいいのです」
 

買ったものがなかなか捨てられない場合の捨て方のテクニックなのであるが、これも面白い。

一つ一つのものに人格を与え、感謝の意を伝える。これはものに対するアニミズムというか、日本古来の宗教観を感じさせる。
古来より日本では山・川・草木に至るまで、あらゆるものに霊魂が宿ると考えた。
「いかづち」「わだつみ」というような言葉があるが、これらの「ち」「み」は霊魂を表し、信仰・祭祀の対象となった。
著者は"Konmari"として海外でも話題を呼んでいるのだが、こういったものの捉え方が一神教の多い海外では新鮮に思われたのかもしれない。

このように、本書はもちろん片付けについてコツをまとめた実用書であるが、ある意味で哲学書のような雰囲気、迫力を纏わせている。

参考文献

人生がときめく片づけの魔法, 近藤麻理恵, サンマーク出版
 

サルトルの「実存主義とは何か」という本で「アンガジェ」「アンガジュマン」という用語が出てくる。

「アンガジェ」は不定形engagerと過去分詞engagéの二つがある。どちらも発音は同じで、混乱の元になっているような印象がある。

engagerから見ていく。
意味を辞書で調べると、「責任を負わせる」「拘束する」「始める」「参加させる」「巻き込む」などと出てくる、他動詞である。

en「~の中に」+gage「担保」から、「担保に入れる」が原義のようである。
代名動詞になると、seを伴ってs'engager「参加する」になる。
engagéは、動詞"engage"の過去分詞。「拘束された」というような意味になる。

実際「アンガジェ」と訳された単語は、engagéの方が多いようである。よって、自分が自分を拘束する、というような解釈になるであろうか。

「アンガジュマン」engagementは名詞形で「拘束」「契約」の意味。おもな日本語訳として「社会参加」が一般的であるが、これも元をたどっていくと自らを社会の中で「拘束させる」という意味合いを持つ。
ちなみに、「エンゲージメント」という外来語があるが、これは英語経由で入ってきたもの。「誓約」「契約」「婚約」というような意味である。

 

参考文献

実存主義とは何か, J-P・サルトル, 伊吹武彦ら訳

プログレッシブ 仏和辞典 第2版

広辞苑第七版

あるアンケートによると、20代男性で朝食を食べるのは70%程度だという。
また、ドイツの哲学者カントは朝紅茶だけしか飲まなかったという。それでも講義や思索などの精神活動は十分できたそうだ。

 

ただ自分は栄養学的見地、及び午前中の仕事・作業を行うために、やはり朝食は必須であると考えている。
なので、よほどのことがない限りは朝食を抜かない。
基本的に、朝食は600kcalを目安に食べることにしている。タンパク質・ビタミン・ミネラルの補給は、昼食・夕食に回している。

さて、自分は朝食のとき本当に色んなものを食べている。

ご飯についてだが、これは必然的におかずを必要とする。ただ、これは準備が頗る面倒だ。
そこで、一時期はお茶漬けをよく食べていた。
パスタを茹でることもある。味付けは本当に簡単で、アジシオだけ振りかけて食べる。これでも意外と美味しい。
ただ、これもやはりお湯の準備などが必要である。
パンはどうか?実際パンを食べて出かけることは多い。
ただ、パンは何となく胃もたれすることが多い。体質なのであろうか。
菓子パンもあまり体に良いものではないと聞く。

カロリーメイトは重宝する。常温で置いておけるし、かさばらない。
いつでも食べることができる。
ただ、味に飽きてしまうというのが難点である。

最近やるのが、一日分の間食を朝食に回してしまう、というものである。
スナック菓子を食べたければ、朝食にしてしまう。
かっぱえびせんやドリトスを朝からパリパリ食べてしまう。代わりに、あとは寝るまで間食はとらないのだ。
体には悪そうだが、シリアル等を食べるのと大差ないだろう、という考えである。
一袋300kcalくらいあるから、エネルギー摂取効率としては比較的良い。
また、和菓子を食べることもある。大福やまんじゅうなど。
和菓子も朝食として食べることは想定されていないだろうが、スナック菓子よりは脂質・塩分が抑えられると思う。

一時期餅を食べていたこともある。正月に余った餅を消化するために食べていたらハマってしまったのだ。
それで、きなこや砂糖醤油などで食べていた。これもいつしか飽きて辞めてしまった。

ということで、朝食に関しては色々な食べ物を放浪しているのである。

『柳多留』は江戸時代に作られた川柳のまとめ本である。
「役人の子はにぎにぎをよく覚え」「居候三杯目にはそっと出し」などはこの本に収録されている。
『柳多留名句選』というのが図書館にあったので借りてみた。
思ったよりも硬派な句集に感じたが、面白いと思ったものをいくつか書いておく。

うたた寝の顔へ一冊屋根にふき

うたた寝をしている人が本を顔にかぶせてあるのを、
屋根に見立てている。のどかな風景が思い浮かぶ。

江の島はゆふべ話してけふの道
江の島は名残をおしむ旅でなし

江戸時代から江ノ島は観光スポットであったらしい。
当時から、「気軽に行ける距離の観光地」という認識だったようだ。この辺りは、現代の感覚と近い。

貸本屋これはおよしと下へ入れ

注を見ると、「春本を」とある。成人向けだったので慌てて下の方へ隠したということか。
思わず笑ってしまうが、ゾーニングと考えると現代でもタイムリーな話題である。

今までに読んだ日本語関係の本でお勧めのものを挙げていく。

 

『日本語全史』沖森卓也 著
古墳時代から現代にいたるまでの発音・文法・語彙の変遷を概観した本である。
本書は自分の中では革命的な本であった。
これまで頭の中では「文法文法」「現代文法」の二つに明確に区分けしていたが、両者がなめらかに繋がるようになった。
概ね、平安時代ごろに文語文法というものが完成するが、鎌倉時代以降少しずつ崩壊していき、現代文法に近づいていく。
例えば、係り結びというものがあるが、鎌倉時代の史料では連体形・已然形とすべきところを終止形にしている例があると言う。
そして徐々に係り結びは廃れていき、現代の標準語では完全に消失した。
本書ではこのような例を沢山学ぶことができる。

『日本語「形成」論』﨑山理 著
日本語がオーストロネシア語族とツングース語族の混合言語であると主張している。
オーストロネシア語族は、現代でいうマレーシア語やインドネシア語などが含まれる語族であり、いわば「海の言語」である。ハワイ語もオーストロネシア語族である。
ツングース語族は、有名なところだと満州語、他にはウィルタ語などが含まれ、オーストロネシア語族と比較すると「陸の言語」である。
自分もこの説にはかなり同意しているのであるが、確信にまでは至っていない。

『日本語の語源を学ぶ人のために』吉田 金彦 編
日本語の起源については様々な説が分かれているのであるが、それぞれの説における名だたる研究者が少しずつ執筆している。
いわばアンソロジーのような本である。
アイヌ語、古代中国語、タミル語、モンゴル語などとの比較を学ぶことができる。
先ほどの﨑山氏も本書で解説文を書いている。

『言語の本質』今井むつみ, 秋田喜美 著
オノマトペやアブダクション理論について解説している本である。
アブダクション理論は簡単に言うと、限られた使用例から原則に関しての仮説を立て、実践に移すという理論である。
主に言語の習得過程について理解できる。

『日本語音声学入門 改訂版』斎藤 純男 著
国際音声記号の説明から始まり、日本語の発音について説明している。
日本語の発音については、ほとんどの人が暗示的(無意識的に)に習得しているので、改めて発音を学習すると様々な発見がある。
特に、ハ行の複雑さには驚いた。

『広辞苑 第七版』新村 出 編
日本語の語彙で、社会一般で(ある程度)人口に膾炙したものを抽出して掲載している。
和語に関して、語源についてもいくつかは触れているのでありがたい。
例えば、「優しい」は「痩す」に由来することをこの辞書で知った。
紙版はもちろんだが、アプリ版もお勧めである。出先でちょっと気になったことを簡単に調べられるし、
後方検索や全文検索などの機能が大変重宝する。

『日本語源広辞典』増井 金典 著
語源に特化した辞典。語源を扱った辞書はいくつかあるが、本書はかなり網羅的である。
漢語の収録が多く、多くは自明な説明であるのが難点である。

『新明解語源辞典』小松 寿雄, 鈴木 英夫 著
こちらも語彙に特化した辞書。程度の収録語数はそれなりにあるが、語源広辞典にはかなわない。
頑張れば通読もできそうである。

『語源501 意外すぎる由来の日本語 』日本語倶楽部 編
一般向けの文庫本であるが、参考文献に膨大な数が示されており、ある程度信頼しても良さそうである。
 

日本語は、日琉語族に属する膠着語である。
SOV構造を持っているが、文法自体は他の言語と比較してもそれほど特異なものであるとは言えない。

英語・フランス語・中国語などはSVO構造を持っているが、全世界の言語を見るとSOV構造のものが一番多いと言われる。

対して、表記に関しては漢字、カタカナ、ひらがなを使用する複雑な体系を持っており、これは他言語にはあまり見られない特徴である。同様の表記体系を持っているものはアッカド語くらいであろうか。

面白いのは、日本語の本を読んでいると表記体系の例にアッカド語が出てきて、アッカド語の本に日本語(万葉仮名)が出てくるのである(池田 潤『楔形文字を書いてみよう 読んでみよう:古代メソポタミアへの招待』)

語彙については和語・漢語・外来語から構成される。

漢語について外来語に含めるかは考え方次第であるが、一般的には両者は区別されている。和語は日本語の固有語(本来語)である。奈良時代までは使用語彙のうち固有語が大半を占めていたが、平安時代以降漢語の使用が急速に増加していった(『日本語全史』沖森卓也)。外来語としては、安土桃山時代ごろからポルトガル語、オランダ語、明治時代からドイツ語、フランス語、英語から大量の語彙を取り入れた。明治時代にもたらされた語彙については、economy→経済、society→社会など「和製漢語」というものが大量に作られ、一部は中国へ逆輸入される形となっている。

 

日本語は我々日本人の母語であり、最も身近な言語であるが、その起源は定かではない。

朝鮮語起源説、古代中国語起源説、タミル語起源説、アイヌ語起源説など様々な説がこれまでに展開された。
オーストロネシア語族とツングース語族の混成言語ではないかいわれている(『日本語「形成」論』﨑山理)。いずれにしても、様々な言語の影響を受けて現在の日本語が形成されたことは確かである。

検定
日本語検定・日本語能力検定などがある。
日本語検定は日本語母語話者向けの検定で、漢字・語彙・敬語などの知識を問われる。1級はかなり難しいようである。

日本語能力検定は非母語話者向けの検定で、日本への留学などで活用されるようである。一番難しいN1で中学生3年生程度であろうか。
上記のほかに日本語教育能力検定というものもあり、これは日本語教師になる人のための試験である。いつか国家資格化されるといううわさもある。

 

書籍

量が多くなるので別の記事で紹介する。

コロナ禍の中、海事代理士の取得のため海事法を勉強していた。

遠洋航海において、船内というのは外界から遮断された特殊な環境となる。登記や雇用契約などに関して、一般的な法律とは別に海事法という独特な法体系が存在する。

船舶法船員の契約や解雇、年少者や妊産婦を仕事に従事させる際にどのような取り決めをすべきかを述べている。
労働基準法の海版と言えるであろう。
労働基準法-船員法でどのような違いがあるか比べてみると面白いかもしれない。

船舶職員法は航海士、小型船舶操縦士の資格について規定した法律である。これは小型船舶操縦士免許とも重なる分野である。資格取得の要件、どの資格でどのようなことができるかを学ぶ。

◇書籍

・海事六法 2020年版, 国土交通省海事局 

やはり海事法学習は条文学習がほとんど全てと言える。

「実用海事六法」というさらに本格的な六法もある。

ただ一番役に立つのはウェブサイトのe-govになるだろう。


・概説 海事法規 概説 海事法規(2訂版), 神戸大学海事科学研究科海事法規研究会

海事法に関する基本書である。ただ章によって完成度にバラつきがあるように思う。

海洋汚染防止法についてはやけに詳しいのに対し、重要な法律が全く載っていないということもある。

◇検定・資格
・海事代理士
筆記・口述ともに出てくる重要科目である。範囲の広さ・深さともにかなりのものを求められる。

・小型船舶操縦士

もちろん海事代理士ほどの量ではないが、航行できる海域などの規定があるため、学科の分野で船舶職員法について一部学習する。

 

他、海技士(航海・機関)でも法規として学習するようである。

関連する法律
船員職業安定法、船舶職員法

・憲法
特におすすめ。分量も少ない。日本人であれば一読しておいた方が良いと思う。
様々な資格・試験で、試験直前に憲法を読み直すことを推奨されている。

・刑法
意外と読んだことがある人は少ないと思う。分量はそこまで多くない。こんなことが犯罪になる、といろいろな発見がある。

・祝日に関する法律
いつが祝日なのか、また祝日の由来について述べている。例えば、憲法記念日については「五月三日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」とある。

・国旗及び国歌に関する法律
全2条の法律。国旗の図面、国歌については楽譜が載っている大変珍しい法律である。ポケット六法にも収録されている。

・軽犯罪法
軽犯罪にあたる行為について34個書かれている。
いわゆる立ちションについては、第1条26項「街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者」で軽犯罪になる。
ニートについては第1条4項「生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの」とあり、定住していれば犯罪にならないと解釈される。
 

◇概要

刑法は刑事訴訟法と共に好きな科目で、大学時代は重点的に勉強していた。

総則で総論的な内容を述べている。第1条は属地主義、第3条は属人主義について。
「飛行機の中で殺人を犯すとどうなるか?」などクイズ形式で出てくることがあるが、
第1条2項に規定されている。
他、量刑についても規定がある。これは最近、懲役刑と禁固刑が統合されて「拘禁刑」というものになることで有名である。
第2編の「罪」については、①どのようなものが犯罪になるのか②どのような刑罰が科されるのか という組み立てで、つらつらと書き連ねている。
刑法だけではなく、他の法律にも犯罪・刑罰を定めたものが無数にあり、刑法と同様の効果を持つ。
例えば、覚せい剤取締法、児童ポルノ法などがあり、特別刑法とも呼ばれている。
かなり理論を大切にする科目とされる。条文数もすくなくインプット量の合計は少ないが、実戦応用が大切になる
たとえて言うと、民法が化学としたら刑法は物理。とくに思考力を必要とすると言われる。

◇書籍
刑法 (伊藤真ファーストトラックシリーズ), 伊藤 真

初学者向けに平易に解説されている。北海道を旅行しながら読んだ思い出の本である。

刑法, 勝亦 藤彦
総論と各論をまとめながら解説しているのが特徴。

刑法各論 第3版 (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ) ,呉 明植

ブックオフで購入した物だが、論点が明確になっていて非常にわかりやすい。

検定
法学検定
スタンダード<中級>コースを通じて学習できる。
他に法律科目として出題されるものはあまりなく、司法書士、司法試験くらいである。

関連する法律
刑事訴訟法、保護観察法、母体保護法、臓器移植法など