声迷線の彷彿線 どこ行き? -42ページ目

元サヤ


身を削がれる
雨風に吹かれ

今度こそはと
勢いづいて
空に舞い上がるが

嘆く間も無く
気流に乗り切れず

転がり落ちて
元の鞘

燃える意


澄み渡る空に
艶やかな風が
絡み付いて
何とも云えぬ風情

穏やかな熱が
しなやかに
その温度を上げて
うねる

汗ばむ波に
森は時雨れて
ざわめきを
隠せずに
焦燥と躍動を
たたみかける

掌に滲む態度が
繋ぐ意志を伝える

蜜柑


カンカン帽が
よく似合う
満開の笑顔が咲いた
きみを見て
僕は心持ち
誇らしげに
思っていました

日差しは相変わらず
忙しなく
眩しいけれど
そんなもの物ともしない
ふたりの夏が
始まろうと
しています

公園でゆったりと
一休み決めて
僕はあなたの膝枕
見上げた顔が
素敵過ぎて
まるで夢のよう
左手を少し
つねってみた
痛かったのは
幻覚では無いみたい

ジリジリして来たから
かき氷でも
食べようよ?
君はあんまり
甘いのは
得意じゃないけど
苺味が好きなのは
不思議だね

ふたりして
頬張って
頭痛くなって
笑ったね

そんな些細な
出来事も
君となら特別な
スパイスになるよ

もっと
もっと
幸せを分け合いたいんだ
単調で単純な
日々のなかでも

君がいる
ただ それだけで
僕は生きて行ける
これ以上ない
癒やしになって
いるんだよ

だから
明日もあさっても
明日の話しをしよう
そうやって
夢を現実に
手招きしようよ

大きい蜜柑みたいな
太陽が僕らを
祝福してくれてる間に
キスをして