声迷線の彷彿線 どこ行き? -41ページ目

Scary

生きると云う
行為は恐怖だ

然し
死ぬと云う行為は
更に恐怖だ

希望を持つ事は
恐怖だ

けれど
絶望に抱かれる事は
更に恐怖だ

愛に満ちている生活
それは恐怖だ

なれど
愛の無い生活は
更に恐怖だ

この世の中は
不安と焦燥で
成り立って居るかのようだが
それは違う

身の内から
湧き上がる
物の中にそれは在る

ならば
その固定された
価値観を
噛み千切れ

新たな遺伝子を
覚醒させろ

アロン



地に足は付いて居る
筈なのに
まるで恋にうなされてるかの様に
浮き足立って
身体がふらついて居る

意識は前に進んで居るのに
心は置き去りのまま

このまま深い闇に
潜り込んで
しまえば
如何に楽で
在ろうかと
思案するものの
現実は容易く
其れを許しては
くれない

手探りの中で
もがき壁を探して
掌を滑らして
道をなぞる

天井までの
梯子はまだ
見つかりそうも
無いが
このまま亡くなる事はしない

眩暈の中でさえ
貴女の呼ぶ声が
幻聴よりも
激しく耳を揺さぶるから

サマーフィクション

アスファルトが
熱を上げてうねる
蜃気楼が
さよならの暑さを
汗とともに告げる

これからと言う時に
君はもう居ない
まるで
ナイフを
付けつけられた
被害者の気分だよ
すごく首もとが
ひんやりしてる

このまま
攫われたい
スコールに流されて
誰にも見られ無い
遠い場所まで

そして
ひっそりと…