声迷線の彷彿線 どこ行き? -39ページ目


風がそよいで
コオロギが
鳴き始めて
夏の終わりを
知らせて来ます

まばらに見える
星屑達が
優しく
笑みを返して
帰って行く

静かに
ただ静かに
時は流れて

ゆっくりと
今日と云う日を
昨日に変えて

濃紺のしじまに
おやすみの
接吻を

朝日が
君に降ります様に

沈丁花が咲く頃に
貴女に会って
蝉時雨も
静寂に包まれ
恋と云う名の
行為に陥りました

互いの価値観の中に
共通項を見つけ
そろそろと
惹かれ合いました

猫の様に
じゃれて来る
貴女が愛しく

又 わたしには
無いしなやかさと
強さを持った
貴女を誇らしく
思います

この晴天の様に
今日がふたりに
とって
素晴らしい日に
なります様に

ファンタジア


濡れたアスファルト
生ぬるい匂いが
鼻をくすぐる

時折吹く
強い風が
君の長い髪を
かきあげる

太陽は
今日はかくれんぼ
ちらちらと光が
舞い散って
真夏の宝石のようだね

そう
あの時
君は僕の手を取った
日から
世界は変わったんだ

巡りしなる
感覚は刹那的な
物だから
そんな刺激に
身を委ねる事は
しないで

柔らかな君に
くるまれて
心をときめかせたら

優しい眼差しへ
この瞳を
今 さあ開いて