声迷線の彷彿線 どこ行き? -127ページ目

milky melt

ほのか甘い
口当たりで

この夜を
酔わせて欲しい

滑らかな気持ちに
幕を張って

流れ落ちる雫は
本能と相俟って

拙くも淡い期待
抱かせる

開ききった
両の掌に
招入れる物は何?

睫毛の裏側に
匂わせるのは誰?

もし 言葉交わす事
滑稽ならば

生温い程の体温を
囁き程 漂わせて

それだけで
この身 焦がすから

C.L.R

乖離して行く
表層のなかで

表情だけは
笑顔作り

軋む事の無い様に
歯車を磨り減らす

鏡の奥の眼差しは
視線を逸して

まるで夏の日の
曇天の様に
照らし出す物に
影を忍ばせる

砂場でママゴト遊び
してる娘が
自慢気に差し出す

とても頂けない
泥水のcream soda

噛み砕け無い
砂利と混ざり合い
この澱み飲み干せない

けれど けれども
黒く成り過ぎた空には

何時しか誰の涙か
哀しみか

それとも自らの
思いの丈か

それは知る由も
無い事だけれども

「雨」
などと呼ぶ

水素と炭素と不純の
混合物を
身勝手に撒き散らして

何食わぬ顔して
跡形も無く
消え去るのだろう

喜々とした記憶の様に

ならば
今 この澱む心の
蟠りも

帰依し
消え散る望み
持とうか

太陽なぞ何処に
無くとも

falling

白いインクこぼした
水玉の滲んだ道を
ひたひたと歩く

思考の迷路
嵌まり込んで
閉所恐怖症の様に

酸欠になって
視線は閉じたまま
仕掛け穴に導かれて

底無しに落ちて行く
冷たい風を
纏わりつかせながら

心地良く陥る
不安と不穏の
底へ向けて

蔑まれて構わない
理解はもとより
求めてなどいない

白百合の隣りに咲く
時間軸のずれた
朝顔は

この前死んだ
あの人の置き土産

その声を聞けるので
あれば

このまま
溺れるまで
墜ちて