声迷線の彷彿線 どこ行き? -107ページ目

COCOA

後悔ばかりの行為の夜にも、何かしら温められたココアの様な脚色が訪れる。

朝も、昼下がりも
立ち上がるチカラすら奪われる程の嫌悪感と不安定さに塗れて、時計の針さえ見るのを忘れて居たよ。

そんな折、黒い電話が短いベルを鳴らす。
墜ちこんで、動悸に耳を傾けたままの心が、微かだけれど、高く脈拍を木霊させる。

君の言霊は、特に特別なメッセージが或る訳では無いのに、どうゆう事だろう。
不思議な安らぎに満たされるんだ。

多分に、僕が君に対して、甘い甘い心を隠し切れて無いからなのだろう。

発展すると言う事態を望んでいるのでは無いのだよ。
今のまま、有りのまま君が君で。僕が僕で。
この仄かにほろ苦い
感覚が、僕を現実へと引き戻してくれるんだよ。

だからね、感謝してる。

到底、絶対口には出せないけれど…。


「………よ」



シュガーレス

時が過ぎ去らないのに、歩いて行けだなどと随分、勝手で酷な事を言ってくれるもんだね。

そんなのは、やり切りたいのは、自分自身が分り切ってるし、出来ないからこそ、いきり立ってる。

けれど、発奮する材料が見つからぬのよ。

隣りの御国で起きた出来事みたく引火して爆発すれば良いのだけれども。

漢字違いで、勘違いな発憤ばかりを引き起こして、既に意味無くふらつきは覚えるし、眼の辺りは、爛れて痛いし。

昨日付け足した
切り傷の赤みを眺めては、和んでしまう有様で。

もう、本当に、記憶喪失にでもなって眠りたい。

あんたらが思ってる程、頭んなかが、そんな甘く無いんだよ。


アムカ

あのヒト、ちょっとオカしそう。
隠してるつもりなんだろうけど、眼が、アンタノメが、そう言ってんだよ。

そんなこんなで、座ってるだけで、いきなりの暴走モード。
沸点まで、あと5mm。

何でも理解してるふりして。
頑張って諭してみたりして。
挙動がおかしいクセして。
笑顔取り繕ったりして。

そんなんが、一番中指モノなんだよ。
だから、深淵の森深くに、入り込んで。
とぐろを巻いてる破壊衝動を解き放ちに出掛けるのさ。

茨を腕に縛りつける。それが、息衝いているリビドー。
痛みに身を委ねる。
それが、生きている証拠。

そして、独りもがき
又、泣き崩れる。
それで、誰もが去って逝く。

今宵の霧雨は、僕の涙。