声迷線の彷彿線 どこ行き? -105ページ目

堕眠

昨晩は衝動性が高く、ほぼ眠れずに。
夢見る場所に躯を預けて只疲れを吸い込ませる行為をする。

そのままの状態でドライブに出掛ければ
ものの見事に横転する始末。
しまった…。まだ抜けて無いのか?

再び家路へと戻り、くたびれた躯に眠剤を含ませる。

己が無力感と苛立ちに拳を硬く握り緊め、殺気走った目付きで、壁に部屋に振りあげては紅い滴りを垂れ流す。
其れから、気絶する瞬間を切り取った様な闇に彩られながら、堕ちて逝く如く、束の間の眠りに向かう。

次なる目覚めし時は、正気を解き放ち保てる様願いながら。



骨のみの心

どうして、こんなにも意志が薄弱なのだろう。
昨日の今頃には行かずに済ますと決めて居たのに。

朝、眼を醒ますと、限り無い焦躁と衝撃が躯の中を吹き抜けて行く。
単純にほんの僅か耐えれば、それで終わる出来事なのに、こんなにも簡単な事すらも敵わないなどと…。

なんてみみしくて、哀しくて、馬鹿げた折れ過ぎる心なのだろう。
こんな心なら、いっそ何処かへ棄て去りたい。
けれども、不可能なのは脳は理解してるから、骨のみの心でも、取りあえずは、此の醜い器に入れて置く。

仕方が無い…。などと悔やみながらも




安息無き休日の罅

何も無い。
本当に何も無い。
穏やかな日和。
けれども、虹が架かる綺麗な陽射しに覆われた空を仰ぎ見る事が僕は出来ずに、灰色に似ている路面を伏せ目がちに、とぼとぼと歩んでいる。

父親は言った。
お前は大人になりきれて無いと。
そして、お前の判断は間違いだらけであると。
確かに、其の通りで、此の通り陰湿な苛立ちを抱え込んだまま、どうしようかと思案している。

もしも、両の掌を天に掲げるように投出せば、此の躯に宿る不快も絶望も脆弱さも融けて行くのならば、跳上がる程の勢いで差し出すのに。

今は、とてもそんな気にはなれなくて。
安息無き休日を楽しむ物を捜しあぐねて過ごしている。

けれど、愛する人よ。失意の中に今は独り善がりでいるけれども、未だ夢見る事も希望も、滑稽だけれど捨ててはいないよ。

だから、その瞳を曇らせるような事はしないでおくれよ。

今は、上を見上げる行為なんて出来ないけれど、いつかまた…眩しさを感じ取れる
其の日迄、それまで気長に待つよ。

焦躁の中にあっても。