声迷線の彷彿線 どこ行き? -104ページ目

流転

空は時折その色合いを、変化させながら私の頭上に聳えている。

海はその貌を激しく叉穏やかに描写を変換させながらすべてを彼方から此方へと洗い流して行く。

心拍を繋げる魂魄の行方は未だ捜索願いを出したままで、季節が移り変わるが如くにその景色を枯らして行く。

果たして…。何処まで歩みを続ければ、安息と云う名の憩いの場に辿り着けるのか?

此ばかりは、己にも誰にも解りはしない
しかしながら、立ち止まって仕舞えば、砂漠の砂の一部と化してしまうことだろう。

ならば、少し苦しく、狂って居る三半規管と前頭葉を引きずりながらも、振り返っては為らない。
フラッシュバックで身動きが取れ無くなってしまうから。

未来なんて、曖昧な妄想は要らない。
頭に浮かぶ妙な静けさが静かに蒼い炎をクユラシテから充ても無く
さまよい歩いている。

今夜も叉、独りで。



深海

果ての無い水槽。底のない損ねない波間を揺らいで居る。

疲れ果てた此の躯を空へと投げ散らかせば、果たして楽に成れるのか?
呼吸を止め、躊躇い無く深く潜る。

蒼い蒼いミルクに撹乱、拡散されて逝く紡いで来た想いと繋いでいた意識。
静かに沈み掻き消えて彼方へと流れていく。段々と融けて…

抜け殻に若しくは亡骸になった物(者)達は、果たして夢見る刻を過ごす事、叶えられて居るだろうか…。

僕の替りに。錯覚を。此の世界は、全て泡の様な代物だ。
何時かは、跡形もなく全て消える。



曇天

曖昧な空は好きだ。
何故ならば、そこには白も黒もないからだ。確かに、何かにつけて不熟で優柔不断なきらいは否めないけれども、悩みや煩悩が無いよりはましだ。

そして、青過ぎる晴天の空は反吐が出る程嫌いだ。
それはまるで自分は完璧で欠落の無い笑顔振り撒くヤツに思えるからだ。
そんな事は決して有り得ないだろう?
それに、そういう風に振る舞うヤツに限って心の内は物凄く腹黒なのだ。

白いだけの心の持ち主など、産まれて此の方見た事一度として無い。
神様やら何やらと崇められてる方達も、本当に善なる行為しか行わなかったのかは、会った事無いので確かめ様も誰にも出来ないし。
ああ、他愛も無い事を考えて居る内に、段々と又、空が濁って来た。
雨の匂いが微かに染み出してくる。
出掛ける前には、傘を持って行かなければな。