美味しいカイピリーニャはいかがですか? -6ページ目

パスタと麺にまつわる話

今回からは「パスタと麺にまつわる話」を致しましょう。

英語でPaste(ペイスト)と言えば「練り粉」のこと。これはラテン語由来の言葉でして、我々がよく知るところの
イタリアのPasta(パスタ)も同じ語源です。

但し、日本では「ペースト」「パスタ」など日常でも使われる外来語になってしまいましたが、本来の意味の
「練り粉」と考えれば、スパゲティの類だけでなく、パンやパイの生地もそうですし、糊や歯磨きまでも
「ペースト」です。意味が広いのです。


Pate(パテ)も同じ語源です。こちらは、小麦粉を練ったものではなく、鴨肉を練って作られています。


Pateも世界中で食べられています。こちらはハワイのランチ。中央のパテが美味しそうです。


こちらは「Pastry(ペストリー)」。料理学校の生徒さんたちによる新たなアイデアのもとに作られました。
実は英語圏の国では、パイやタルト、菓子パン、ケーキまで全てPastryなのです。


こちらのほうが我々のイメージするペストリーに近いですね。



こちらはブラジルの「Pastel(パステウ)」。いわゆるパイです。
ポルトガル語ですが、スペイン語でも同じ綴りで「パイ」を意味します。



日本のうどんも外国で食べれば「Pasta」ということになるのでしょうね。「うどん」は「うどん」ですがねぇ。

ただ「NOODLE(ヌードル)」とはあまり言ってほしくないんです。
これはミミズやひも状の寄生虫を意味するギリシア語「NUDEL(ヌーデル)」が語源ですから。

あっ、これは余り言わないほうが良かったですか?
でも間違ってもギリシア旅行で「ヌーデル」などという発音で麺類を頼んではいけませんね。

ということで、本日はこのへんで。
更新頻度があまり良くないのですが、まあ気長におつきあいして下さい。次回をお楽しみに。







パンの仲間かそばの仲間か?

ここまで数回、「パンにまつわる話」を書いてまいりましたが、今回は「そば」をルーツにする軽食である
クレープについてお話したいと思います。


クレープ発祥の地、フランスのブルターニュ地方の正統派クレープはこちらです。
小麦粉だけではなく、そば粉も入れてありますので、こんな色になっています。
ドリンクはやはり地元産の「シードル」が合っているそうです。



写真を比べてみたらおわかり頂けると思います。日本のそばの色と同じですよ。

そもそも「そば」はフランス語では「SARRASIN(サラジン)」と言うそうですが、これはトルコのサラセン帝国が
語源です。サラセンから伝わった「そば」は土地が痩せていたヨーロッパの北部や東欧、ロシアでは、「小麦」
に代わる穀物になっていったのです。

但し、我々日本人が「そば」と言ってイメージするヌードルタイプのものは、ヨーロッパでは殆ど見かけません。
そば粉を平焼きにしたものか、または練って丸めたいわゆる日本人の言う「そばがき」のようなものが大半
なのです。

ですから、当初フランスのブルターニュ地方でも「そば粉の平焼き」が元になっていました。
ちなみにフランスでは「GALETTE(ガレット)」というクレープのルーツがあります。


こちらはクレープよりも厚手です。いわゆる英語圏で言う「パンケーキ」ですね。
フランス語で小石のことを「GALET(ガレ)」と言いますが、石の上で焼いていたことが「ガレット」の語源です。

また、フランス語で「CREPE(クレープ)」は「絹のような、縮れた、波打った」という意味なのです。
石の上に落として薄く広がって「絹のような」食べ物ができたというルーツからそう呼ばれるようになりました。



我々のイメージするクレープの元祖はこちら「CAFE CREPE」ですかねぇ。東京・原宿の竹下通りに第一号店
が開店したのは1977年でした。あれから30年も経ったんですねぇ。



このような小麦粉から作られるようになったのは、ずっと後なのです。
農民の食事だったものが小麦粉を使いさらにいろいろな食材を中に入れるようになって、宮廷料理になった
そうです。かの皇帝ナポレオンの好物はクレープだったとか。

このようなデザートタイプのクレープは小麦粉だけで作られますが、ハムやチーズ、卵などを包む料理
としてのクレープは現在でも「そば粉」を混ぜることが多いのです。
それが冒頭でご紹介した写真です。

と、いうことで「正統派クレープ」は「そばとパンの中間」なのでした。

本日はこのへんで。また、次回をお楽しみに。

パンにまつわる話(その3)



英国流のアフタヌーンティー。思わず笑みがこぼれてしまう豪華さです。
ここでもサンドイッチは定番ですね。

パンにまつわる話で避けて通れないのがサンドイッチ。

サンドイッチの語源は英国のサンドイッチ伯ジョー・モンタギューがカードゲームに興じるあまり、食事の
代わりにパンにロースト・ビーフを挟んだ軽食を作らせたことからというのは有名な話です。



これもサンドイッチということになりますかね?豪華です。

サンドイッチの定義によりますが、薄い英国風のパンに具を挟んだものと考えれば、例のサンドイッチ伯が
元祖でいいと思います。



フランスパンに具を挟んだもの。

しかし、フランスなどではバゲットに切れ込みを入れて具を挟んだものというのは、かなり昔から庶民の
昼食として食べられてきたのです。多分これをサンドイッチと言うとフランスの方はあまりいい気分がしない
のではないでしょうか?

こちらはあくまでも庶民のもの、しかもLADYは食べないものでした。代表的なハムとチーズを挟んだものを
「クロク・ムシュー」という名で呼んでいますが、「クロク」とはフランス語で「パリパリと音がする」という意味、
「ムシュー」はご存知のとおり「男性」です。つまり、パリパリと音をたてて食べるのは男性がすることで
淑女の食べ物ではないということだそうです。



こちらのカナッペもオープン・サンドということで、サンドイッチの仲間ですかね。食欲がそそられます。

個人の「取り分け皿」という習慣がまだ無かった時代には、パンがお皿の代わりでした。
パンの上に小さく取り分けた料理を載せて食べていたこと、その延長線上に「カナッペ」があるわけです。

他にもパン類に料理を載せたり、挟んだりする習慣は世界中至るところで見られます。



インドのチャパティや中東起源のナンなどもそうですね。これまた、食べたくなりますね。

ということで、サンドイッチは本当に大発明だったのか?というお話でした。

本日はこのへんで。また次回もお楽しみに。(毎日更新できなくてごめんなさい)