スープにまつわる話(Part2)
今回も「スープにまつわる話」を続けます。
コンソメスープ。
コンソメスープは「澄んだポタージュ」です。
と、言いますと、また、何やらおかしなことを言っていると思われるかも知れませんが、英語から伝わった
日本での言い方が誤りであるのです。
このようなとろみをつけたスープが「ポタージュ」とお思いでしょうが・・・
前回の当ブログでスープは「液体に浸したパン」と申し上げました。
18世紀以降、フランスの富裕層は「SOUPE(スープ)」という語を下品だと言って、「POTAGE(ポタージュ)」
という言葉を使い始めました。
「POT」はフランス語で壷とか鍋を意味します。「ポタージュ」は鍋で煮込んだスープ類の総称なのです。
こちらはポトフ。フランス語のスペルは「POT AU FEU」。「火にかけた鍋」という意味になります。
ここで出来た出汁が「BOUILLON(ブイヨン)」です。
ではコンソメとは?フランス語で「CONSOMME」とは「CONSOMMER(コンソメール)」という「完璧にする」
「完成させる」という意味の動詞からの派生語です。
つまり、牛肉、チキン、魚などから出た出汁を野菜や脂肪の少ない肉でさらに煮込み、卵白でアクをとり
(卵白にはそういう効果がある)、浮いた脂肪分をとり、さらに漉して「完璧に」澄ましてやっと出来上がる
ものなのです。
簡単にまとめると「ブイヨンをさらに完璧に調理してできたポタージュがコンソメ」です。
なんだかややこしくなりました。フランス語のメニューの「POTAGE」スープ類の総称であり、とろみがついた
ものが出てくるとは限らないということ、また「ポタージュスープ」と言うと「スープ スープ」という変な言葉に
なってしまうのだと思って下さい。
もっとも、私はインスタントで充分ですが・・・。
本日はこのへんで。次回をお楽しみに。
コンソメスープ。
コンソメスープは「澄んだポタージュ」です。
と、言いますと、また、何やらおかしなことを言っていると思われるかも知れませんが、英語から伝わった
日本での言い方が誤りであるのです。
このようなとろみをつけたスープが「ポタージュ」とお思いでしょうが・・・
前回の当ブログでスープは「液体に浸したパン」と申し上げました。
18世紀以降、フランスの富裕層は「SOUPE(スープ)」という語を下品だと言って、「POTAGE(ポタージュ)」
という言葉を使い始めました。
「POT」はフランス語で壷とか鍋を意味します。「ポタージュ」は鍋で煮込んだスープ類の総称なのです。
こちらはポトフ。フランス語のスペルは「POT AU FEU」。「火にかけた鍋」という意味になります。
ここで出来た出汁が「BOUILLON(ブイヨン)」です。
ではコンソメとは?フランス語で「CONSOMME」とは「CONSOMMER(コンソメール)」という「完璧にする」
「完成させる」という意味の動詞からの派生語です。
つまり、牛肉、チキン、魚などから出た出汁を野菜や脂肪の少ない肉でさらに煮込み、卵白でアクをとり
(卵白にはそういう効果がある)、浮いた脂肪分をとり、さらに漉して「完璧に」澄ましてやっと出来上がる
ものなのです。
簡単にまとめると「ブイヨンをさらに完璧に調理してできたポタージュがコンソメ」です。
なんだかややこしくなりました。フランス語のメニューの「POTAGE」スープ類の総称であり、とろみがついた
ものが出てくるとは限らないということ、また「ポタージュスープ」と言うと「スープ スープ」という変な言葉に
なってしまうのだと思って下さい。
もっとも、私はインスタントで充分ですが・・・。
本日はこのへんで。次回をお楽しみに。
スープにまつわる話
久々の更新です。今回は「スープにまつわる話」です。
こちらが本当の意味での「スープ」です。
「スープ」とは元々は固くて食べられないパンを煮汁やワインにつけてふやかして食べるもの。
ラテン語の「SUPPA」からの派生語だったのです。
イタリアでは「ZUPPA」。
スペイン語では「SOPA」。そのほか英語ではご存知のように「SOUP」、フランス語では「SOUPE」です。
古来、ヨーロッパではパンは保存食であり、一度にたくさん焼いて食べるものだったそうです。
当然固くなるわけで、それを液体に浸して食べたわけですが、いつの頃か「パン」ではなく、液体のほうを
「スープ」と呼ぶようになったそうです。
そうすると中華料理のスープや・・・・
タイ料理の代表 トムヤムクンなどは厳密に言えば「スープ」ではない?
フランス語では「スープ」は「飲む」とは言わず、「食べる」と言うそうですが、この本来の意味に従えば、
確かに「スープ」は「食べる」ものですね。
イタリア語では「五十歩百歩」のことを「ZUPPAでなければ濡れたパンだ」と言うそうです。
これも古来からの意味がわかっていないと理解し難いです。
そう言えば「クルトン」という小さくカットした揚げパンがありますね。
これはかつての「スープ」の名残なんです。
ところで、私は「味噌汁」にパンを入れることなど考えたことありません。
「スープ」にまつわる話、次回も続きます。お楽しみに。
こちらが本当の意味での「スープ」です。
「スープ」とは元々は固くて食べられないパンを煮汁やワインにつけてふやかして食べるもの。
ラテン語の「SUPPA」からの派生語だったのです。
イタリアでは「ZUPPA」。
スペイン語では「SOPA」。そのほか英語ではご存知のように「SOUP」、フランス語では「SOUPE」です。
古来、ヨーロッパではパンは保存食であり、一度にたくさん焼いて食べるものだったそうです。
当然固くなるわけで、それを液体に浸して食べたわけですが、いつの頃か「パン」ではなく、液体のほうを
「スープ」と呼ぶようになったそうです。
そうすると中華料理のスープや・・・・
タイ料理の代表 トムヤムクンなどは厳密に言えば「スープ」ではない?
フランス語では「スープ」は「飲む」とは言わず、「食べる」と言うそうですが、この本来の意味に従えば、
確かに「スープ」は「食べる」ものですね。
イタリア語では「五十歩百歩」のことを「ZUPPAでなければ濡れたパンだ」と言うそうです。
これも古来からの意味がわかっていないと理解し難いです。
そう言えば「クルトン」という小さくカットした揚げパンがありますね。
これはかつての「スープ」の名残なんです。
ところで、私は「味噌汁」にパンを入れることなど考えたことありません。
「スープ」にまつわる話、次回も続きます。お楽しみに。
特別企画 またまたブラジル料理を作りました
またまたブラジル、バイーア地方の伝統料理にチャレンジしてみました。
この料理は「カルル」と言います。
日本流に言えば、「小エビとオクラのマンジョッカ芋スープ煮込み」になりますかね。
マンジョッカ(キャッサバ芋)です。これはブラジルの冷凍したもの。
ボイルして・・・
茹で上がったマンジョッカをすりつぶし、ブイヨン(チキンを使いました)と水で溶いた小麦粉を少々入れます。
小エビをボイルしたもの
オクラをボイルしたものを適当な大きさにカットして下さい。
あとはそれらを全て入れて20分間ぐらい煮込むだけでOKです。
最後に塩、ブラックペッパーを入れ、味を調えて出来上がり。
これもまたご飯に合います。
評価は☆☆☆☆
えびがもう少し多いか大きくても良かったかな。オクラももう少し歯ごたえがあったほうが良かったです。
ちょっと煮込みすぎました。試食したスタッフの感想では味は良かったそうです。
これも日本人には好まれる料理だと思います。是非チャレンジしてみて下さい。
最後にブラジルの方が作ったものを。
残念ですが、こちらのほうが美味しそうに見えます。やはりエビはもう少し大きいほうがいいですね。
本日はこのへんで。皆様良い一日を。
次回をお楽しみに。
この料理は「カルル」と言います。
日本流に言えば、「小エビとオクラのマンジョッカ芋スープ煮込み」になりますかね。
マンジョッカ(キャッサバ芋)です。これはブラジルの冷凍したもの。
ボイルして・・・
茹で上がったマンジョッカをすりつぶし、ブイヨン(チキンを使いました)と水で溶いた小麦粉を少々入れます。
小エビをボイルしたもの
オクラをボイルしたものを適当な大きさにカットして下さい。
あとはそれらを全て入れて20分間ぐらい煮込むだけでOKです。
最後に塩、ブラックペッパーを入れ、味を調えて出来上がり。
これもまたご飯に合います。
評価は☆☆☆☆
えびがもう少し多いか大きくても良かったかな。オクラももう少し歯ごたえがあったほうが良かったです。
ちょっと煮込みすぎました。試食したスタッフの感想では味は良かったそうです。
これも日本人には好まれる料理だと思います。是非チャレンジしてみて下さい。
最後にブラジルの方が作ったものを。
残念ですが、こちらのほうが美味しそうに見えます。やはりエビはもう少し大きいほうがいいですね。
本日はこのへんで。皆様良い一日を。
次回をお楽しみに。