欧州車かく語りき。 -75ページ目

世に出る前に閉ざされてしまった空間

富士五湖の一つ、逆さ富士で有名な湖の畔には沢山の廃墟が点在する。
 
バブル時代に建てられたその施設達は、一時は夢見がちな人々に持て囃された。しかし一度不況の煽りを喰らえば、たちまちその記憶と共に置き去りになる。そんな物件が多いのは熱海と同じ。
 
湖畔そばに建つこの物件は、オートバイならそばまで行けそうだが、4輪ではそうもいかない。駐車場に停め徒歩にて向かう。
 
イメージ 1
湖畔沿いの県道から、やや急な坂を上り歩くこと15分。大手建設会社の柵が見えてきた。そしてその奥に何やら建物が・・・。
 
廃墟というのは、当然だが案内板や地図があるわけではない。ネット社会である現在であっても、直接地図や住所が載る事は皆無。
それが廃墟マニアの常識であり、教えもしなければ聞きもしないのだ。
 
よってほんの少しの情報から、それらを探し当て無ければならず、それなりの苦労が必要。それでも今回は楽に見つかった方だ。散々歩き回って見付からず、徒労に終わる事も稀にある。
 
イメージ 2
脇道を降りて行くとお目当てのモノが見えてきました。
 
イメージ 12
コンクリート打ちっぱなしの立派な建物。この後塗装されたかどうかは不明。
 
というのも、この建物は建設途中との事で、表題通り完成をみる事なく中止となったそうだ。(廃墟だけに真意の程は不明)
この辺りにはそれなりのホテルが何軒か存在するが、もしここが完成すれば1番のホテルになったそうだ。
 
イメージ 13
木も倒れてもたれ掛かっている。もちろんそれを受け止めたままだ。
 
イメージ 14
うまい事1階の窓がそこから中の様子が覗えた。
やはり志半ばのようだ。配線はそこかしこに突出しており、天井からは裸電球がぶら下がる。
 
イメージ 15
長い廊下の途中に部屋が点在。内装が全くない状態ですら狭い印象だ。
 
イメージ 16
上階への階段。(天国ではない)
 
イメージ 17
100M以上あろうかと思しき狭き廊下を進むと、広い空間に出た。奥に階段も見える。食堂にでもなる予定だったか・・・。
 
イメージ 18
BB弾の弾が多量に散らばっていた。コンバット?でもやっていたのだろう。
 
イメージ 19
たしかこの上には何もなかったような。しかし何処へ行くのでしょうこの階段。
陽が当たり、さらに水分があればキレイなグリーンの苔絨毯が・・・。
 
イメージ 3
この広間を中心として、さらに廊下が続く。
 
それにしても、異常なまでに足音が反響して明るい日中にも関わらず怖い・・・。
コンクリート打ちっぱなしだからだろうか。
 
イメージ 4
窓が2割程度は割られていただろうか。そこから外をみてみた。
特に何もなし。
 
イメージ 5
この感じ、昼間だから良いが夜中だったらとても恐ろしいだろう。
 
イメージ 6
何となく学校的印象。
全ての扉に鍵はあるものの、中からのアクセスだけに外には出易い。
こう見ると晩秋である事を実感する。
 
イメージ 7
どの程度ここに建っているのかは不明だが、良い作りなのか傷みは少なそうだ。工事を再開すれば無論そのままイケるだろう。
 
イメージ 8
部屋と思しき室内の床には排水管が通る予定だった穴が・・・。
ずっと下の階まで見える。
 
イメージ 9
洒落た作りではあるが・・・。悲しいかな廃墟になってしまった。
 
イメージ 10
部屋の窓からの眺望。せっかく湖に近いにも関わらず殆ど見えない。
(よく見ると中央に見えているが)
富士山はそれなりに見えるが、湖が見えず森ばかりでは中止になるのも頷けるかも。伐採の予定があったかもしれないが・・・。
 
外観こそ廃墟然としたモノだったが、中身は何もなくつまらない。
やはり、過去そこに存在していただろう名残や生活感等を感じてこその廃墟力なのだ。
 
というか廃墟の魅力を力説するのも、どうかと思うが・・・。
 
この界隈にはまだまだ廃ホテルがあるので、今シーズンにはまた探訪してみたい。
 
イメージ 11
廃墟巡りは冬が良い。
 
なぜなら・・・。
冬は木々の成長が止まり、覆い茂る雑草を掻き分け・・・という事がない。よって虫が少なく、蚊やハチに刺される事も少なくなる。
 
さらに寒いゆえに大量に着込む事で、肌を露出せずに済むことから、怪我をし難いのだ。
 
そして冬だけに、建物に哀愁が漂うのも冬ならでは。
こんな事を熱く語る私自身が廃墟オタクになっている事に、うっかり気付いてしまった。なんだかな・・・。
 
 
 
 
 

エコツーリング同行

晩秋というのに、20℃を超えるのは如何なものか。
 
厚手の上着では汗ばむ陽気の中、紅葉未だ始まらない千葉へ。
 
イメージ 1
前日の雨は未明まで降り続いたが、その後急速に回復。晴れ男が今回も多いようだ。しかし早朝の低い気温は路面を乾かすには至らない。
本日のエコツーリングの集合場所である外環新倉PAに甲州街道から環八へと進む。
幹線道路ですら乾かぬ低い路面温度との弊害は、タイヤのグリップを簡単に奪う。中途半端に注意が必要な状況。
 
イメージ 2
今回はとあるグループよりのお誘いであり、私はある意味ゲスト。
ご無沙汰した間柄であるため、到着直後は集合場所に誰もいないものかと思った。
が、しかし各々がオートバイを乗り換えており、前回と同じ車種は一人のみ。3年振りとなれば、私もそうですが、皆さんに動きがあります。
 
イメージ 10
外環を三郷南で降りて、ひたすら国道を進む。
てっきり東関東自動車道とか東金道路等で現地入りかと思ったが、なぜか混み合う国道と県道を繋いで千葉へ入る。
 
車種選択を失敗したようだ。走り出して1時間程度で首と手首に苦痛が襲う。
ちなみにこの時点でなお、私は目的地を聞いていなかった。
まず、外房に出るとの事だったので、鴨川か勝浦辺りの設定と思いながら走る。
 
イメージ 11
集合がAM8時。外房の海まで1キロの地点で初給油。
スタートより100キロをゆうに越える。三郷~松戸~鎌ヶ谷~八千代~四街道~八街~茂原・・・ここまで一切の山道はなく渋滞を伴った通勤状態。始終4輪に挟まれ最高回転数は3000rpm前後。燃費もヨロシ。
 
 
イメージ 12
PM2時にようやく昼食。国道128号沿い上総一ノ宮の”いそかつ”なる店へ。名前からトンカツ屋を想像させるが全くの魚介専門店。
 
イメージ 13
満場一致でAセット発注。(いわし天丼、刺身盛り)¥1575-incTAX
さすが千葉です。これが伊豆だと¥1980-です。微妙に安いのは千葉ならでは??
 
イメージ 14
カツオのタタキにねぎとろとイカ。価格と味のバランスはヨシ。
おまけに時間を外れたおかげで店内貸切。
 
ここで目的地を確認すると、本日のお宿は内房は岩井の民宿との事。
あら?このルートで内房とは・・・。
 
完全に下道で外房へ向かったという事はそのまま外房で宿泊かと思いきや、内房だったとは・・・。
 
いや、しかし外房から内房へ向かうのには当然、山越えルートになるだろうと予測するも、なんと館山を回るべく南下するという。
食事が終わった時間はPM3時でかなりキツイのでは?と思ったのも束の間・・・。夕食は無しの素泊まりという事で到着時間は何時でも良いらしい。どうやら幹事御用達の常宿のよう。
 
ここはまだ上総一ノ宮であり、勝浦~鴨川と、内房岩井まではかなりの距離がある。4輪に挟まれたストレス走行があと100キロ程度はありそうだ。
 
イメージ 15
今日はもう諦め、淡々と距離を稼ぐ事に意識を注ぐ。満腹に単調な国道で、目を閉じるととても気持ちが良い。
 
イメージ 16
昼食時にお茶を飲み過ぎたせいか、用足し回数が増える。
急ぐ旅ではないので、ゆっくり行くとします。
 
しかし鴨川から先で少々暗くなってきたという理由かどうかは不明だが、幹事様は急遽山側へアクセス。疲労がピークに達したかどうかも不明だが、内房へ向かってショートカットを試みる様だ。
 
さすが内陸は4輪が極端に少ない。おまけに皆譲ってくれるのでペースもアップする。しかし残念なのはこの時期PM5時を過ぎると日が落ちる事。
漆黒の闇の中、各自ライトを点灯し峠を越える。昼間とは打って変わって気温も下がる。
 
内房岩井に到着したのはPM7時頃だっただろうか。完全に陽が落ちていた。
 
イメージ 3
夕飯は無しとの事だったが、一応つまみは用意して下さった。
この刺身の盛り合わせと枝豆、乾きモノ少々での宴会スタート。
 
この刺身盛りは一応というレベルでは無く、とても贅沢なモノであった。
深夜までオートバイや4輪ネタで盛り上った。
 
イメージ 4
明けた13日日曜日。今日も朝から気温は鰻登り。しかしもうすぐ12月の気温ではないのは昨日以上だった。
 
というわけで朝食後散歩に・・・。民宿を出て5分も歩くと海が見えてきた。
 
イメージ 5
暖かな海風に当たりながらマッタリと過ごす。
さすが常宿、チェックアウト時間は事実上無制限なので、忙しくない朝を満喫中。これぞストレス発散開放中。
 
イメージ 6
宿へ帰ると、今回の幹事氏が二日酔いでKO。40年通い詰めた常宿は我が家状態らしく、自分はゆっくり寝てから帰るとの事。
お大事に・・・。
 
イメージ 7
というわけで、幹事様の見送りを受けながら民宿を出発。この時点での時間はAM11時30分。随分とゆっくり出来ました。
 
昨夜はビール大びん20本以上焼酎1本飲んだにも関わらず、¥5000-/人という破格値。さすが常宿影響大です。
 
イメージ 8
いつも先導だが、今回はシンガリで楽出来ると踏んでいたものの、幹事様がKOになり、帰路はやっぱり先導に・・・。
 
そしてその帰路にはアクアラインを使用し戻る事になったが、さすがにそのまま帰っては昼過ぎに帰れてしまうので、内陸の山道を通って遠回りして帰る事に。
4輪の少ない内陸を快適な気温で走る事が出来、昨日のストレスも放出完了。
 
イメージ 9
アクアライン海ほたるPAにて。
遠回りしたつもりではあったが、ここへの到着時間はPM3時。
やはり早いが、ここまで来ては諦めるしかない。まさか伊豆へ行くわけにもいかないだろう。
 
今回のツーリングは久しぶりのメンバーとの懐かしい再会に盛り上った。次はまた数年後かもしれないが、また是非行きたい。この後再会の約束を忘れ、私はそのまま浮島から下車。
 
残りの3名は首都高方面へ手を挙げて走り去って行った。
お世話になりました。またお会い出来る事を楽しみにしております。
 
ここでタイトルの”エコツーリング”の所以だが、往路に¥500-の道路代、昼食に¥1575-、宿泊代¥5000-、そしてアクアラインがETC使用で¥640という1泊2日で大一枚で収まる”お財布にエコ”なツーリングだったという「オチ」でございます。
 
 

安全運転推奨ツーリング

先日3日の文化の日。秩父経由で長野方面へ。
 
イメージ 1
今回はこの2台の日本の名車が主役。
家族の反対を押し切って、というより”騙して”(というのが適切か)オートバイ免許取得した。
 
取得後半年という事で、何度となく出掛けているとの事だが、それなりに悩みがある様子。
 
「一生懸命走るが、どうもペースが上がらない」「遅い事で皆に迷惑を掛けているのでは?」というもの。
 
ペースは安全なレベル内で自由で良いし、ペースの違いから、待つ事はツーリングでは当たり前である。よって気にしなくて良い旨を伝えるもやはり納得出来ない様だ。
 
ということで、今回は安全にペースアップをする為のレクチャツーリングを、及ばずながら企画してみた。
 
国道16号入間界隈のコンビニへの集合はAM7時。私は良いが家族の煩い面子だけに、早め撤収を予定しての設定。
今回は私を含め3名での予定だったが、どうやら連絡網が回っていた。
 
イメージ 2
私と同じスパンでの休憩は無論マズいので、まずは道の駅”芦が久保”で一服。
 
この先は志賀坂峠、そして佐久へ落ちる十国峠は路面の荒れが予想された為、ぶどう峠で小海方面へ。
 
私のライン取りを盗んでもらうべく、CB1300の”マルちゃん”XJRの”S根”さんに直後に付いてもらおうと思ったが、S根さんは、他のメンバーに気を使い後方へ下がってしまった。
 
私、マルちゃん、かなり手の入った刀乗りの”S馬”君、K1200Rの”MN”君、GSの雨男さん、XJRのS根さんという配置へ。なんだか本来の趣旨が・・・。
 
イメージ 9
志賀坂峠を抜けた所。私とマルちゃんだけ
さすがマルちゃん、昔ムチャしてただけあります。(武闘派ライダーだった)
 
志賀坂峠もそうだが、終始どんよりとした空模様。ここでの小休止中にパラパラときた。そうだ雨男さんがいたんです。
 
イメージ 10
御巣鷹山そばの上野村にて。つり橋があります。
 
ここからぶどう峠へと向かう。頂上付近は見事な紅葉だったが、刀のS馬君に煽られ、それどころでは無かった。FCRの大口径が災いし、極低速は思う様な加速が得られない。
 
イメージ 11
ぶどう峠にて。空模様の割に気温は高め。おそらくこの場所で20℃近くはあったと思われる。初旬とはいえ11月ですよ。
 
しかしこの長野側の眺望の紅葉は終了ムード。群馬側はとても良かったが残念ながら画無し。
 
その後国道へ下りて、いよいよ麦草峠へ。ここなら中高速ステージだけに4気筒の美味しい領域を使える。
 
日本で2番目?に高所なこの国道は落葉も少なく、キッチリ決まった大口径キャブレタの快感も十分味わえた。4気筒の加速はとても危険で堪りません。
 
イメージ 12
オートバイ乗りって誰もが休憩好きです。無言の時間が長いだけに、走行中に溜ったネタを吐き出す様は、ディズニーランドのアトラクションで興奮した子供と全く同じ。
 
イメージ 13
冷えた体を”特製きのこ汁”で急速解凍。といっても麦草峠ですら15℃近くはあった。このくらいなら快適なツーリング気温といえようか。
 
イメージ 14
今回は4気筒率高し。
手前のS馬君の刀、見ての通りの手の入れ様。TMRキャブレタにいかず、FCRというのが良い。マフラーはビトーR&Dの手曲げチタン、ホイルはアルミ鍛造ではなくマグ鍛造。そうそう前後オーリンズでした。
 
この車両にぶどう峠では煽られまくり・・・。しかしこの麦草峠だと、当然といえば当然だが、立ち上がりで負ける事はない。
 
イメージ 15
ここでようやく青空が見えてきた。麦草峠より下界の眺めもヨシ。
下界には靄が降りていた。
 
イメージ 16
秋のツーリング的画。しかし全くレクチャ出来ていないが、皆さん愉しそうだからヨシとします。
画的には夕方の様相だが、これでまだ正午、小腹も減ったトコで昼食場所へ向かうとします。
 
イメージ 3
国道141号を南下し、清里方面へ。私が勝手に常連である蕎麦屋を目指す。
 
イメージ 4
ここが勝手に常連の”さと”。ここのクルミダレの蕎麦が好み。
 
イメージ 5
もちろんクルミダレ蕎麦をご注文。ちょうど蕎麦フェアみたいな物を催しており、せいろが1枚サービス。でも残念ながら喰い切れなかった。
 
イメージ 6
ここの蕎麦は所謂二八蕎麦で、十割蕎麦好きな私は1枚目完食後、2枚目途中飽きてしまった。
蕎麦が異様に冷たかったのは作り置き?元々の水が冷たい??しかしコシがあまり感じなかった事を考えると、作り置きかもしれない。昼飯時だったし・・・。
 
クルミダレはコクがあって旨いのに惜しい。
 
イメージ 7
八ヶ岳もキレイに見えます。週の中日だけあって交通量も比較的少なめだった。
 
ガソリン給油後、須玉ICから中央道から帰路へ。
と、その前に須玉IC直前での休憩で、温泉へ入る事に。いつものメンバーとは違うので、敢えて私から提案はしなかったが、意外や意外入浴してからの帰宅となった。
 
中央道の談合坂SAを最終休憩場所とし、各々がそれぞれのペースで・・・。しかしマルちゃん飛ばし過ぎですよ。メーター内に表示してある部分を全て使いたがるのは良い傾向ではありますが。
 
イメージ 8
遅めの昼食からそれほど時間が経ってないわりにイモ3個は・・・。暗いけどまだPM5時です。
 
最近の中年は良く食べ、よく走ります。
 
愉しいツーリングでしたが、ここで皆さんとはお別れ。
主役の二人に取って何か役に立ったのかは微妙ですが、また改めてレクチャツーリング行きましょう。
 
お疲れ様でした。