欧州車かく語りき。 -66ページ目

昭和の車・・・。

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4連スロットルにK&Nのパワーフィルタ。
ダイレクトイグニッションではない事を物語る赤いシリコンコードとキャップ。
 
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車体に対して、縦方向へ積載されたエンジン本体からは42.7ミリのエキゾーストマニホールド、そして排気温度を落とさない為のバンテージも巻かれている。
レスポンスを向上させる為のエンジンダンパーも目を惹く。
 
このエンジンはトヨタ製、というよりヤマハ製と言って良いだろう5バルブエンジンに272度のカムシャフトを組み込み、オーバーラップをやや大きめに取る事で、170psを発生しているという。
 
1600ccという排気量で過給機を付けずにこのパワーを出すのは中々難しいと思われ、先述のエンジンダンパーは少しでもパワー損失を防ぐ為の苦肉の策との事だった。
 
このエンジンを搭載した車とは・・・。
 
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オチが無いか・・・。AE86スプリンタートレノ、GTアペックス。
とても整備の行き届いた綺麗な個体だった。
 
本日は朝から晴れていたものの、4輪で奥多摩へ。
 
川野の駐車場にて、”彼ら”と出合った。週末はいつも数名の現地仲間と走っているそうだ。その他S2000、RX8、シルビア、タイプR等々の顔ぶれ。皆それぞれ、走る為に愛車に手を加えて楽しんでいた。
 
巷ではスバルとトヨタから”ハチロク”が復活したが、大きく重いボディとそれなりの価格で、本来の「それ」とは真逆の製品となってしまった。
オーナーの彼はこのAE86を20年掛けて乗ってきたという。地道に手を掛けてきた車両だけに、手放したくても手放せないというの実情の様子。
この他にスカイラインGT-Rもお持ちとの事だが、走る事の愉しさは断然こちらだそう。
 
オートバイもそうだが、4輪も軽くないとダメだという事でもあろうか。
スカイラインにも手が入っており450ps程出ているそうだが、パワーでは解決しないこともある。
 
何処までも回っていきそうなエンジン音を、山間の峠道にコダマさせるその姿は、やはり昭和だった。
 
フェラーリ然り、ポルシェ然り、メルセデスだってあの頃の方がより”らしさ”があった気がする。
 
それは国産も同じ事のようだ・・・。味が薄くなるだけならまだしも、爆発行程の無い、無味無臭な電化製品になるのも時間の問題。
 
彼に「どうぞ乗ってみて下さい」と言われたが丁重にお断りした。
でも正直乗ってみたいと思った。車体とエンジン、そしてオーナーの感性に触れ、この車が面白い事を確信したから・・・。
 
この幸せなAE86を、オーナーには末永く愛でてもらいたいものである。そして再会を約束し、帰路に着いた。
 

KAWASAKI KZ1000 mk2 に乗ってみて・・・。

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ある友人からたまたま連絡があり、そのついでに走りに行く事になった昨日。
 
良く晴れた風のない絶好のオートバイ日和だった。私は当然BMWで出掛けたわけだが、このオーナーはBMWを社交辞令かもしれないが、一応欲しがっている。
 
ここ数年買換えに関して同じ事をいう男だが、試乗は何度かしたものの、やはりじっくり余裕のある時に乗ってみるのが一番だ。
 
そして巨体のGSのADVをしばらくの間、託してみる事にした。
 
そうなると私はその男のオートバイに乗るしかない。何度か乗った事のあるカワサキ製KZ1000-mk2。所謂Z1~Z1Rからの流れをくむ3世代目のZ。
空冷4気筒DOHC2バルブ、表記通りの1000ccの当時カワサキのフラッグシップのオートバイ。
 
GSを託した際、「飛ばさないでくれ」との事だったが、慣れない空冷4気筒、ポジションも脚が窮屈で、クセのあるケイヒンの強制開閉キャブレタに手間取っていると、付いて行くのがやっとになってきた。
しかし、よくよくこのカワサキとの距離が縮まってくると、印象が変わってきた。
 
重さもそうだが、大味なコーナリングは実に優しいオートバイだ。
自然なコーナリング性能はまるでGSの様で、これはフロント19インチタイヤから来ているものだと感じた。
 
国道299号の小鹿野から志賀坂峠、ぶどう峠を越えるまでの間、そのハンドリングをたっぷりと堪能した。
なんとクセのない事か・・・最初は苦戦したキャブレタも、後半にはクセをクリアし、問題無いレベルにまでエンジンは回る様になっていた。
本人曰く、「高所故、途中に引っ掛かりがある」と言っていたが、私には問題を感じる事は出来なかった。自分で言うのもなんだが、アクセルワークがラフ?等の問題があったかのかも。
 
実はこのカワサキアドバイスによりエンジンもOHしてあり、その際ハイコンプピストンを組み込み、シリンダにはメッキ加工が施されている。
そしてさらについで?にフレーム塗装、足回りのOH及び組み直しが行われている。(パワー自体は10%程上乗せか)
当時、18インチホイールや少々太いフォークの換装を薦めたが、予算的な理由で実現しなかった。
 
が、しかし、それはそれで正解ではないかと思えた。
お世辞にも太いとは言えないフレームやフロントフォーク、細いバイアスのタイヤ。エンジンは一度持ち上げたが100キロ以上あるだろうと思える程
それらが見事にバランスしており、GSと遜色ないほどに走る事が出来た。若干ブレーキが利かない印象だったが、ここだけはAP製のブレーキキャリパー及びパット、マスターシリンダの相性を見直すポイントだろう。
僅かながら上がったエンジンパワーは全域で向上している為か、特に乱暴な仕上がりではないからこそ、その他の調和を邪魔するものではない。
 
その昔、倒立フォークにケツ上げした見た目重視のZに乗る機会があったが、恐ろしくて乗れたものでは無かった。もちろん実績のあるショップが組み上げた物であれば問題無かっただろうが、素人が見よう見マネで造り上げた物などは、どうしょうもないを通り越して「死を覚悟」する程の物だった。
 
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ノーマルのZは良く走る」と何処かの雑誌で読んだことがあるが、それは本当だったようだ。以前のダモノ車両のお陰でついつい構えてしまった。
 
カスタムというのは、完調という前提の下行われるのが必然であり、例えるならタイヤの溝や空気が減っている状態でいくら良いショックアブソーバを入れても無駄意外の何ものでもないという事。
せっかくカスタムするなら機能重視で手を入れていかないと予算は天井知らずになる。
 
当たり前の事だが、今回の試乗でそれらが再確認が出来た。
 
しかし、現行車両よりバランスという意味ではこの時代のオートバイの方が上ではないかと思えてしょうがない。
現代と違い、安価で良い材料というのも無く、技術力や設計するのもケタ違いに手間が掛かったはず。
にも関わらず、現代のオートバイと同等に走れる30年前のオートバイを設計した人達の地道な作業は計り知れない。
それが100万円を軽く越える価格で、未だ取引されているのは致し方ないと思えてきた。
4輪もそうだが、昔の車両の方が手間が掛かっているのはBMWも含め間違いない。
 
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そしてGSを乗ったそのカワサキ男の印象はというと、「今までだいぶ楽してきましたね?」という言葉だった。
特に発言しなかったが、私に言わせればそれ程変わらないでしょう?といった所。
 
当の本人が買い替えるかどうかは不明だが、最新のBMWを買うならそのままでも良いと思った。敢えて薦める事もしない方が良いとも思った。
 
買い替えた事によるメリットは”乗りっ放し”で良いという事だけで、あとはこのカワサキにも同じ様に備わっているし、手放したら最後、もう二度と同じモノは手に入らない事を考えると、乱暴に言うならば、今のBMWにはそこまでの魅力は無いと思う。
3世代のボクサーを乗り分ける事の出来る環境に、”運良く”いる私がいうなら、少しは伝わりますか。
 
これは千差万別十人十色、色々な考え方がある中での、私の考えでしかありませんが・・・。
 
これ見よがしの煌びやかなモノも結構ですが、私は年のせいか、地味によく仕上がったオートバイが好きになってきました。
GSのオーリンズも黒色にしたいと思う今日この頃・・・しかし地味に仕上げるにもタダでは済まない。
 
※駄文に最後までお付き合い頂き感謝すると同時に、次回は少しでも進歩していくよう努めます。

GWツーリング 再びの九州 Vol.4

九州は何度脚を運んでも良いと感じる。
 
しかし今回残念だったのは、5月1日と2日に取った有給休暇中にトラブルがあり、少々他人様に迷惑が掛かった事がずっと頭の中を駆け巡っていた。
 
私も少しは大人になったのか、仕事ネタで精神的に参る様になったという事だ。こう書くとそれほどでも、と思うかも知れないが、当の本人は後半テンションがかなり下がっていた。
 
 
 
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大阪南港にて。
 
それでも時間は容赦無く過ぎる。あと一日で現実に強制送還だ。
ここまで来ると”まな板の上の鯉”追いつめられると意外に平気なA型だから、ここからの旅を愉しむために気持ちを切り替える。まるでスイッチの様に・・・。
 
旅の最後は、ここ大阪南港よりスタート。時間はAM8時30分を少し回ったところ。
港のそばのコンビニでコーヒーと軽い朝食を済ませ、帰路に着く。
 
そのまま大阪から高速に乗れば、それはそれで早い帰宅となるが、それでは詰らないとの事で、京都に寄る事とする。
 
国道163号で門真、寝屋川、枚方と過ぎて京都に至る。
ところが、これまたGWの古都はとんでもない人出。雲天の阿蘇とは大違い。最終日前日と言う事で最後のあがきか・・・。
 
清水前の交差点では一時全く動かなくなるほどで、気温の高さもあり、ついついスルーしてしまう。結局京都東IC近くのマクドでお茶休憩をして、そのまま大津ICから名神高速へ。
 
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ギリギリ渋滞になっていない名神高速を東へ進む。小牧JCTから中央道へ向かう為、第二名神は使用せず。
F650GSのトモオ君は実家である静岡へ向かうというので、第二名神分岐でお別れ。
 
その後3台となった一行はなんとか渋滞に巻き込まれる事なく、中央道へ至る。
 
京都で入れたガソリンの続く限り走るという事で、とりあえずの休憩は駒ケ岳SAを目指す。と思ったが・・・。
 
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またもや良いペースカーがSAより合流してきた。マシンはカワサキ忍者だが、この人確か忍者オーナーの間では有名な人だ。
 
この方も遠方にツーリングするんだなぁ、なんて思いながら見ていると、特に飛ばす事もなくペースを築いていく。少々追尾するも、特に逃げる様子も無い。
 
依って勝手にペースカーになって頂く事とする。
 
 
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大変申し上げにくいが、法定速度+アルファの域だが、付いていけない事は無い。私が数百メートル後ろにいる事は彼も気付いていると思われるが、15分追尾してもペースは変わらない。RSなぞアクセル一捻りでバックミラーから消す事が出来るだろうが、敢えてそれをしない。
 
ますます使わせてもらう事とする。しかし・・・。
 
 
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まったくもって面倒な4輪が前方を塞ぐ。(あなた方も連休しなさい)
 
先行する忍者さんも巧いな。法定速度を5%程上回るスピードでジリジリと抜き去る。同じく私もそうする。
 
間も無く、元のペースに戻る。そうこうしている内に諏訪湖SAまで来てしまったので、引き離してしまったハルちゃんを待ちます。
 
ここで忍者さんとはお別れです。
 
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30分ほど待ったがハルちゃんは来なかった。大津ICからここまでだと、見つけるのが大変かもしれない。(特に止まる約束もしていない)
 
ここでガソリンはリザーブに切り替える事が無かったので、もしかして?と思ったが、ここを出発した直後にリザーブに入る。
 
そして効率は悪いが、再び双葉SAへ寄り、ガソリン給油のみで出発した。
 
 
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ここまで来ると、もう帰ってきたも同然。
だが、ツーリングは家に到着するまでがツーリングなのだ。小学校の先生が言っていた様ないない様な・・・。
 
 
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明るい時間に登り方向の中央道に乗るのは非常に稀である。
この位置での富士山はそうそう見る事はない。
 
そう、九州より帰ってきたのだ。
 
 
 
 
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特に記録は取っていないが、総走行距離おおよそ2300キロ。フェリー使用で自走より圧倒的に走行距離は少ない。
 
心配した我がR100RSは無事走り切ってくれた。ドタバタだったが面倒をみた甲斐があった。そしてそれに見事に応えてくれた。
 
やはりこの辺りまでの年式の車両は、やればやっただけ応えてくれる。
けして裏切る事はない。
それなりにRSとの距離を縮める事となった今回の旅は無事終了した。
 
お疲れ様、RS・・・