昭和の車・・・。 | 欧州車かく語りき。

昭和の車・・・。

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4連スロットルにK&Nのパワーフィルタ。
ダイレクトイグニッションではない事を物語る赤いシリコンコードとキャップ。
 
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車体に対して、縦方向へ積載されたエンジン本体からは42.7ミリのエキゾーストマニホールド、そして排気温度を落とさない為のバンテージも巻かれている。
レスポンスを向上させる為のエンジンダンパーも目を惹く。
 
このエンジンはトヨタ製、というよりヤマハ製と言って良いだろう5バルブエンジンに272度のカムシャフトを組み込み、オーバーラップをやや大きめに取る事で、170psを発生しているという。
 
1600ccという排気量で過給機を付けずにこのパワーを出すのは中々難しいと思われ、先述のエンジンダンパーは少しでもパワー損失を防ぐ為の苦肉の策との事だった。
 
このエンジンを搭載した車とは・・・。
 
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オチが無いか・・・。AE86スプリンタートレノ、GTアペックス。
とても整備の行き届いた綺麗な個体だった。
 
本日は朝から晴れていたものの、4輪で奥多摩へ。
 
川野の駐車場にて、”彼ら”と出合った。週末はいつも数名の現地仲間と走っているそうだ。その他S2000、RX8、シルビア、タイプR等々の顔ぶれ。皆それぞれ、走る為に愛車に手を加えて楽しんでいた。
 
巷ではスバルとトヨタから”ハチロク”が復活したが、大きく重いボディとそれなりの価格で、本来の「それ」とは真逆の製品となってしまった。
オーナーの彼はこのAE86を20年掛けて乗ってきたという。地道に手を掛けてきた車両だけに、手放したくても手放せないというの実情の様子。
この他にスカイラインGT-Rもお持ちとの事だが、走る事の愉しさは断然こちらだそう。
 
オートバイもそうだが、4輪も軽くないとダメだという事でもあろうか。
スカイラインにも手が入っており450ps程出ているそうだが、パワーでは解決しないこともある。
 
何処までも回っていきそうなエンジン音を、山間の峠道にコダマさせるその姿は、やはり昭和だった。
 
フェラーリ然り、ポルシェ然り、メルセデスだってあの頃の方がより”らしさ”があった気がする。
 
それは国産も同じ事のようだ・・・。味が薄くなるだけならまだしも、爆発行程の無い、無味無臭な電化製品になるのも時間の問題。
 
彼に「どうぞ乗ってみて下さい」と言われたが丁重にお断りした。
でも正直乗ってみたいと思った。車体とエンジン、そしてオーナーの感性に触れ、この車が面白い事を確信したから・・・。
 
この幸せなAE86を、オーナーには末永く愛でてもらいたいものである。そして再会を約束し、帰路に着いた。