有給消化をしなければならなかった5月は、多くのモンテッソーリガイドのウェビナーやワークショップを聴講しました。
すでに知っている概念であっても、ガイドにより説明の仕方が異なるため、度々「えっ?」と思う瞬間が訪れました。
そのうちの1つがこれ。
『ライティングは自分のもの、リーディングは他人のもの』
モンテッソーリの言語教育の特徴の1つに
「書くという作業は読むという作業よりも先行する」
というものがあります。
読むことより、書くことが先に始まるのです。
一般的には「読む」よりも「書く」の方が高度な作業と考えられていますが、モンテッソーリ教育ではこれが逆。
「書く」ことは、文字を再生するという機械的な作業。筆記用具を持つ手さえ備わっていれば、お手本を見ながらでも、なぞったりでも、子ども達は書くことができます。それに対して「読む」ことは、書かれたものを理解するという非常に難易度の高い作業。
実は、モンテッソーリ教育を学び始めた頃は、この概念がなかなか掴めず、理解に苦しみました。
そして今回聞いたワークショップで、これについてあるモンテッソーリガイドからこんな一言が。
『ライティングは自分のもの、リーディングは他人のもの』
リーディングという作業の難易度が高いのは、他人のものだからという説明が非常に腑に落ちました。
確かに…。
子ども達は、「書く」という動作では自分の書きたいものを表現します。
でも、「読む」という動作は、相手の表現を読まなければならず、自分の意志は存在しません。
写真は書く敏感期真っ最中だった娘の手(笑)。
まさにこの時期の子どもにとって、「漢字」であろうが「ひらがな」であろうが、お絵描きの延長に過ぎないのでしょう。
モンテッソーリ教育に出会うまで、ごく当たり前に行っていた日常の動作が、こうして一つ一つ取り出してみると、本当に面白い。
「なぜ子ども達は鉛筆よりチョークを好むのか」
綺麗な字を書きたいのに、なかなか思うような字が書けず、消しゴムで消しても跡が残る鉛筆より、さっと消えるチョーク、何度も書き直しが出来るチョークが好きだというこの心理。
モンテッソーリ教育を通じて知った「子どもの秘密」は数えきれません♡
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