モンテッソーリの小学校の算数は何が違う!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

桁数の多いかけ算がお気に入り♡(9歳10ヵ月)

 

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。 

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幼児期のお子さんを対象に始めたホームモンテッソーリのお手伝い。

最近、少しずつ小学生のお子さんも増えてきています。

 

まだ母自身が、エレメンタリーの教師養成講座(6歳~12歳)のディプロマを取得してからは日が浅いこと、また娘が小4であるということから、お引き受けしていいものか非常に迷いながらも、皆さんと一緒に自身も成長の機会を日々いただいています。

 

今日は、モンテッソーリ小学校の算数教育について少し綴ってみたいと思います。

 

モンテッソーリの小学校、日本の学校教育の算数とは何が違うのでしょう。

 

まず一目瞭然なのが、日本の小学校の場合、具体物は算数セット程度だったのが、モンテッソーリの算数教育においてはまだ教具が多数存在する点。ここで大切なのは、大人は決して教師ではなく、教具そのものが教師であるという点。

 

大人のように子どもを判断することなく、常に迅速に回答する教師、これがモンテッソーリの考える「教具の役割」だと言われています。

 

大人の役割は概念を教えることではなく、教具の使い方を見せること。教具の使い方を知った子ども達は大人からは自由となり、自分のペースが保障されている中、思う存分教具触れ、精神的な活動を堪能していきます。

 

まず位取りの教具で1~100万というとてつもなく大きな数を体験する小学生。

知的好奇心に溢れた児童期の子ども達にはこの大きな数字が最もインパクトがあり、最も有能感を感じることのできるのかもしれません。

 

そしてここからは四則計算を様々な教具でしっかりと強化した後は、約数と倍数、分数、幾何図形などそれぞれの興味に合わせて算数教育の道を辿ります。

 

以下は、Lower Elementaryと呼ばれる小学校低学年で扱う教具です。

 

右 位取りの教具(1~100万)

 

 

右 たし算板、ひき算板

 

 

右 かけ算板、わり算板

 

 

右 チェッカーボード(大きい数のかけ算)

 

 

右 色ビーズフレーム(たし算、ひき算、かけ算)

 

 

右 試験管ビーズ(大きい数のわり算)

 

 

右 金ビーズ(たし算、ひき算、かけ算、わり算)

 

右 切手遊び(たし算、ひき算、かけ算、わり算)

 

 

右 平方根板(約数と倍数)

 


 

右 分数

 

右 幾何図形(図形、正方形、円、三角形、角度、線)

 

 

幼児期には気に入ったおしごとは何カ月も繰り返していた子どもたちが、小学生になると、今までのように「同じもの」ではなく、多種多様なものを好むようになるのが、児童期の発達の特性。だから、同じかけ算でも今日は金ビーズだったのが、次の日は切手遊び、そしてチェッカーボードと種類を変えて、1つの概念を習得していきます。

 

魅力的な教具ですが、実はここにはちょっとした仕掛けがあります。

 

1つのおしごとにステップが多く、非常に時間のかかるエレメンタリーの教具。この手間を省こうと、頭の中で計算を始めるようになる小学生。実はこれが教具の目的。抽象の道へと子ども達を導くための仕掛けなのです。

 

我が家の小4も、これほど魅力的な教具ですが、小学生になり学年が上がるにつれて、特に四則計算は教具離れが進んでいっています。まるで歩行器を付けていた乳児が、自分の足で歩けるようになったとき、もう必要としないのと同じように、教具がなくてもしっかりと理解が出来る段階に入ってきたのでしょう。ただ幾何に関しては、やはり具体物があることは最強な様子です^^

 

アカデミックなスキルだけではなく、教具と触れながら手と心を使い精神的な活動を繰り返す中で、数学的頭脳を最大限に引き出すことのできるモンテッソーリの算数教育。我が家のホームモンテッソーリでは、決して十分とは言い難い活動時間ですが、それでも学校とは違うこのアプローチにいつもワクワクしてきました。

 

教具は飛び立つためにあると分かりながらも、やはりこの美しさに心奪われてしまう母です。

 

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