母の至福時間は、始業前に出かける娘との散歩時間。
30~40分という短い時間でも、娘はありとあらゆる場所で足を止めます。
知らない草花に出合うと足を止め、黄色いテントウムシを見つけると足を止め、鳥の鳴き声がすると足を止め。
あと数ヶ月で10歳になる娘ですが、今でも感覚の敏感期が続いているようです。
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●感覚を洗練させる時間
「モンテッソーリ教育をスタートさせたいけれど、何から始めればいいのか分からない。」
そんな風に思われている方がいらっしゃったら、ぜひおススメしたいことがあります。
それは、感覚を研ぎ澄ますこと。
ぜひ、お子さんと一緒に音を聞く意識をしてみてください。
多くのモンテッソーリ園では入園をすると『静粛練習』と呼ばれる時間を持つようになります。
『静粛練習』という耳慣れない言葉。
「静粛」と聞くと、子どもを抑制し、静かにさせることをイメージしてがちですが、モンテッソーリ教育における「静粛」とは全く違ったものを指します。
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●休校中の今だから《耳を澄まして音を聞く》(9歳)
●モンテッソーリ・日常生活の練習「静粛練習から1年」(4歳)
「落ち着いていなければ静粛は作られない」という一般的イメージとは真逆で、「静粛であるがゆえに、落ち着く」ことを自身の教育法を実践する子どもたちの行動から知っていたモンテッソーリ。心の落ち着きや安らぎといった人格形成につながるだけではなく、子どもたちは外界の音を聞くことに夢中になります。
鋭敏な聴覚を持つことは、心の内だけではなく、他者の声も聞くことにつながります。
これは、ホームモンテッソーリを行う上での第一歩。
お母さんの話を聞き、提示を見て、水を使ったあけ移しのおしごとでは、ピッチャーから流れ出る水の音を最後の一滴まで耳を澄ます。モンテッソーリのおしごとには、そんな「たくさんの音」が待っています。
聞く姿勢を育てることは、園生活、学校生活、そして人が生きる上での大切な要素。
★★
散歩道、小鳥のさえずりに耳を澄ます娘。
「ママ、ほら、聞こえるでしょ。あっ、今、リズムが変わった。どんな話をしているんだろう。」
休校中、遊びに行くことが出来なくても、散歩道で十分幸せを味わう9歳を見ると、モンテッソーリ教育が教えてくれたものの大きさを感じます。
最後に、モンテッソーリアンおススメの「静けさ」を題材にした絵本を2冊ご紹介。
パパとのお散歩は、お話ではなくて音を探しに行く時間。我が家もまさに毎日が“The Listening Walk”です(笑)。
自分の家がうるさい!と不満だらけのピーター。 どうすれば良いかと村の賢者に相談しに行くと…。 待っていたのは、様々な鳴き声の動物たちとの出会い。お子さんと一緒に動物の鳴き声を真似て楽しんでみてくださいね。
Happy Montessori♡
ご訪問、誠にありがとうございます