休校中の今だから《耳を澄まして音を聞く》 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

「祈りを捧げる時間」が何よりも重要な位置付けにある我が家。

誰かのために祈り始めたこの時間が、実は自分たちにとっても、大変心地が良い時間になりつつあります。

 

そしてこの祈りは、娘が3歳の頃から始めたあるおしごとに通ずるものがあります。

 

それは『静粛練習』と呼ばれる、モンテッソーリ教育の『日常生活の練習』のおしごと。

 

通常の学校教育の中だと、「静粛」というと、騒がしい環境の中で教師が生徒を静かにさせるというイメージがありますが、モンテッソーリ教育の中で言われる「静粛」とは自己を見つめ直すことに繋がります。心を穏やかにし、落ち着きと安らぎを取り戻す、そんな自己を発見する時間です。

 

と言っても、この静粛練習を始めた3歳の頃は、もちろんそんな背景は知る由もない幼児(笑)。ただ、続けるうちに、普段は聞こえない音が聞こえるというマジックを娘自身が発見したようでした。静けさの素晴らしさを早い段階で子ども達が自ら知るようになる静粛練習。

 

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家庭においては、忙しい日常ではなかなか忘れがち。

時間がある今だからこそ、自分の内なる声を聞いてみる時間を作ってみることは、価値あることかもしれません。

 

やり方はとっても簡単。

用意するもの

●椅子

●時計(タイマー)

●ハンドベル

 

方法

1.椅子に深く腰掛け、目をつぶる。

2.セットした時間が過ぎたら、ベルを鳴らす

3. 「何が聞こえたか」「何を考えていたか」などを話し合う。

 

幼児の場合、最初は30秒程度から。出来るようになったら、どんどん時間を長くしていき、最終的には何分目をつぶっていられたかのようなゲーム感覚にするのがおススメです。

 

小学生の場合は、ベルは不要。座って時間が来たら、その間のことについて話し合います。

 

特別な教具を準備せずに、家庭内で実践できるモンテッソーリのおしごとが沢山詰まったこの1冊。

こちらにも「聞く耳を育てるゲーム遊び(2~6歳)」として紹介があります。廃版となって何年も入手できない時期が続いていましたが、久しぶりにAmazonを覗いたらありました!!

 

モンテッソーリの知恵―子どもの人生のはじまりは「家庭」をモデルに学ぶ

 

★★

 

この日の娘の発見は「ドアの開く音」と「ドアの閉まる音」の違いでした。

 

「ドアが開くときは、ドアの音が最初に聞こえて、その後空気の流れる音が聞こえるの。でも、閉まる時は、空気の流れる音が最初で、その後ドアの閉まる音が聞こえる。」

 

…などと言う9歳(笑)。

母には、空気の流れる音がよく分からなかったのですが、彼女はしっかり感じ取っているようです^^:

 

保持教室の宿題で課されるエッセイを見ていると、風だったり葉っぱだったり自然なものの描写が非常に細かい娘。これは、小さい頃から音を意識的に聞いてきたことに関係しているのかもしれません。

 

新入園、新入学を迎えたお子さんにも、ピッタリなおしごと。

精神的な自己コントロールを通じて、他者を尊重することへと繋がる静粛練習。

 

ぜひ、お試しください。

 

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