その時は受け取れなかった。
その時は受け取りたくなかった。
それが愛だと愛情だと分からなかった。
分かりたくなかった。
そういうものが生きているとある。
だけど、時が流れて。
それが愛だったと、
それも愛だったと受け取れる時がやってくる。
それは、自分が思っていたものとは違ったりもする。
むしろその分受け取った時のありがたさや愛しさは大きい。
広がっていく。
沁みていく。
それと同時に自分も愛を渡させてもらっていたことに気づく。
そんなに急ぐ必要はないのかもしれない。
行方を感じると、どうしても早くそこに向かいたくなる。
だけど今、自分の中に、目の前にあるものを差し置いて進むことは、どこかで詰まりが出てくる時がある。
それが自分にとって大事なものであればあるほどに。
急いでもいい、必要なものであれば後ほど気づく時がくる。
それでも、今あるものに目を向けて向き合っていく、取り組んでいくと、
自分が思っているよりずいぶんとスムーズになる。
在るのに、無いとするから時間がかかる。
在ると自覚すると自分が思ってるより、
柔らかくて真っ直ぐなものに出会う。
それと共に進む方が、軽やかで楽なんだと知った。
その過程は人それぞれ。
最初からそのままで歩んで来ている人もいる。
だけどどこかで、自分自身と随分とかけ離れて来た人は、絡まったものを解いていく時間が必要。
自分のために。
それはかけがえのない時間。
そうして自分の中にある想い、湧き上がる想いに出逢うことで、再会することで、
芯から人を、自然を、出来事を、興味が湧くものを、思いやり、愛し愛され創造していくことに繋がっていく。
安心して、大切なことを大切にできる自分になっていく。