K主任の下に新人の

Nさんが配属されました。

しかし、

K主任がていねいに業務を

教えようとしても、

Nさんは素直に聞き入れません。

指示をしてもすぐに「ハイ」と

受けないだけでなく、

納得できない時には逆に

食ってかかるのです。

K主任は<どうしてこんなヤツを

採用したのだろう。それも、

よりによって私の部下につけるなんてと、

苛立ちを隠せませんでした。

思い余って、

上司に相談をすると、

中国の墨子の故事を話し始めたのです。

「中国に

『良弓は張り難し』

という言葉がある。

強くて良い弓は弦を

引きしぼるのが難しいが、

うまく使いこなせば矢が遠くまで飛び、

深く突きささる」と言い、

声を強めて続けました。

「多くの志願者の中から

N君が採用されたのは、

我が社を伸ばすのに

相応しい人物だと見込んだからだ。

そしてN君を伸ばす力があるのは、

君しかいないと託されたのだよ。

N君をみごとに育て上げて、

二人そろって大きく伸びてはどうか」

K主任は、

自分に託された思いをかみ締め、

素直に働き抜こうと決めたのです。
昨今の景気の状況下で、

航空機のドリンクサービスが

変容しています。

A社では従来通り無料ですが、

B社では日本茶などを除き有料となっています。

ある日Tさんは航空機で旅行をした際、

離陸直後に眠ってしまいました。

飛行中、

目覚めて周囲の席を見ると、

ドリンクサービスが終了した後でした。

以前は座席前に貼られていた

「おめざめですか。

お休みのようでしたのでサービスを

控えさせていただきました。

おめざめの際、

お気軽にお申し付けください」

という内容のステッカーも、

その日は貼られていませんでした。

少しして、

「お休みのお客様には

声をおかけいたしませんでしたので、

お気軽に乗務員にお声かけください」と

アナウンスされました。

Tさんは奥の窓際の席に座っていたため、

まあ、いいかと

遠慮して諦めてしまいました。

ドリンクが欲しければ、

声をかければいいのかもしれません。

しかし、

そうできない乗客もいるのです。

Tさんは乗務員からひと言、

「お飲み物はいかがですか」と

声をかけてほしかったと、

残念な気持ちで空港を後にしたのでした。

 皆さんの職場では、


始業前の清掃を実施しているいでしょうか。

清掃が行き届いている職場は、

働く人たちの気持ちが違います。

明るく、

朗らかで、

喜びに満ちています。

さらには、

自ずとお客様が集まってきます。

逆に各所に荷物が積み上げられ、

雑然としている職場があります。

何年も手がつけられた

形跡のない書類の束があったり、

部屋の隅には埃が

積もっていたりしないでしょうか。

このような職場は、

次々と仕事上の問題が起こりかねません。

真心を込めて清掃をすると

心が浄化され、

自然と明るくなり、

また気づきもよくなるものです。

職場の雰囲気は明るくなり、

個人の働く意欲も高まっていきます。

清掃はあらゆる面で

プラスの効果を得ることができるのです。

職場内で清掃分担を

決めて交代で行なうもよし、

全員で一所懸命に

取り組むのもよいでしょう。

普段、

手の届かない所も計画的に

集中して清掃し、

社外も範囲を決めて

取り組み美化活動に努めていきましょう。

始業前の清掃を通じて、

気持ちの良い仕事のスタートを

切りたいものです。
地元を離れ、

都市部で就職をしたAさん。

三年ぶりに帰省し、

友人と再会しました。

昔話に花が咲く中で、

Aさんは友人から、

「迫力がついたね」

「動きがキビキビしているね」

「人が変わったみたい」と

口々に言われたのです。

都市で三年も暮らせば人は

変わるものと気にはしなかった

Aさんでしたが、

友人の一人から

「何かしているの」と

追求されたのです。

入社当時を振り返ってみたAさんは、

上司に

「朝は目が覚めたらすぐに起きる。

これだけを徹底しなさい」と

アドバイスされたのを思い出しました。

出勤日はもちろんのこと、

休日も怠ることなく三年間ずっと

守り続けてきたのです。

当初は辛かったものの、

いつしかそれが習慣化し、

当たり前にできるようになっていました。

それに伴い、

自身の印象さえも変わっていったのでしょう。

現在の自分の姿は習慣が

作り上げたものです。

「石の上にも三年」というように、

何か一つの事柄を黙々と続けることで、

人は着実に変化していきます。

生きていく上で宝となる、

良き習慣を身に付けていきたいものです。
上司は部下に対して、

仕事の達成目標や

期限を明示することが大切です。

対して部下は、

上司に対して積極的に

業務報告をする必要があります。

報告・相談は、

単にすればいいというものではありません。

進捗状況や懸案事項を整理し、

必要があればグラフや

レポートにまとめるなどして、

上司が理解しやすい状況を

整えることが肝要です。

「上司から聞かれるまで報告しない」

「複雑な事案を口頭のみで伝える」

「失敗やトラブルは隠して先送りする」

などは、

業務自体を停滞させるばかりでなく、

上司に判断を誤らせる原因にもなります。

また質問に対して、

「たぶん○○ではないかと思います」

「おそらく××でしょう」

というような言葉はどうでしょうか。

主観に基づいて判断し、

あいまいな報告をすれば、

改めての確認作業などで

上司の仕事を増やしてしまいます。

情報は、

人材・商品・資金と同じように、

会社の大切な共有財産です。

情報をタイムリーに活用するためにも、

適切かつ正確な報告を行ないたいものです。