昨今の景気の状況下で、

航空機のドリンクサービスが

変容しています。

A社では従来通り無料ですが、

B社では日本茶などを除き有料となっています。

ある日Tさんは航空機で旅行をした際、

離陸直後に眠ってしまいました。

飛行中、

目覚めて周囲の席を見ると、

ドリンクサービスが終了した後でした。

以前は座席前に貼られていた

「おめざめですか。

お休みのようでしたのでサービスを

控えさせていただきました。

おめざめの際、

お気軽にお申し付けください」

という内容のステッカーも、

その日は貼られていませんでした。

少しして、

「お休みのお客様には

声をおかけいたしませんでしたので、

お気軽に乗務員にお声かけください」と

アナウンスされました。

Tさんは奥の窓際の席に座っていたため、

まあ、いいかと

遠慮して諦めてしまいました。

ドリンクが欲しければ、

声をかければいいのかもしれません。

しかし、

そうできない乗客もいるのです。

Tさんは乗務員からひと言、

「お飲み物はいかがですか」と

声をかけてほしかったと、

残念な気持ちで空港を後にしたのでした。