姿勢の悪さが印象にも

悪影響を及ぼしているMさん。

社内で、

「もっと明るく」

「お客様の前ではシャキッとしよう」と

繰り返し指摘を受けていました。

良い姿勢を保とうとするほどに

肩が強張り、

腰にも力が入るため、

すぐに苦しくなり、

やがて元の姿勢に戻ってしまうのです。

Mさんは次第に、

周囲の指摘やお客様の

視線に苦痛を覚え始め、

すべてに気力を失いかけていました。

習慣化した姿勢はなかなか直せず、

Mさんは僕には

無理だどうして皆はわかってくれないのだろうと、

自分の世界に籠っていったのです。

ある日、

Mさんの心の状態を察した上司が、

Mさんを誰もいない部屋に呼び出しました。

そして、

「骨盤をやや後ろに引き、

一旦かかとを上げて静かに下ろした重心で」

「胸を張りすぎず、

顎を引き呼吸をゆったりと」と、

端的に指摘をしたのです。

それは今まで

何度も聞いていたことでしたが、

不思議と背筋は伸び、

無理なく颯爽と歩くことができたのです。

Mさんは、

正しい姿勢について自分勝手に解釈し、

的はずれの努力をしていたことを知ったのです。
様々な酒宴の中で、

後味のよい酒宴は

どのくらいあるでしょうか。

職場における酒宴の席では、

普段交流する機会のない

人たちが席を移動して、

上下の別なく語り合いたいものです。

今の時期でいえば、

忘年会などは今年一年の

お互いの無事と健闘を称え労うのが、

目的の一つともいえるでしょう。

ところが最近では、

上司に対等の話し方をしたり

肩をペタペタ叩くといった、

節操のない部下の姿が見受けられます。

また部下を注意できない上司が、

酔いに任せて烈火のごとく

叱責するなど、

本来の目的を失った席も少なくないようです。

話し慣れない者同士で

話題を摑み切れず、

つい飲酒が増してしまった上での

失言が重なり、

悪しきムードがつくられてしまう

場合もあるようです。

しかしそれらは、

お酒のせいではありません。

日頃から他人を思いやり、

より良い人間関係を築く

努力が欠けているのです。

誰もが

「やってよかった」

「今年もありがとう」と

思えるような、

穏やかで清々しい忘年会で

今年を締めたいものです。
早寝、

早起きや

朝食を摂ることなど、

規則正しい生活習慣が

大切なことは、

誰もが理解できるでしょう。

こうした習慣を継続することは、

簡単なようで、

なかなか思うようにいかないものです。

早起きが苦手だったYさんは、

朝、目が覚めたら

「おはよう」と

声に出して自分に挨拶をし、

心のスイッチを入れます。

次にカーテンを開けて、

軽く運動をします。

すると、

心も体も目覚め、

爽やかな一日がスタートできるのです。

以前は、

朝は食欲がなく、

朝食を摂ることが

不規則だったYさん。

仕事中もアクビばかりが出て、

集中できませんでした。

ところが、

心と体にスイッチを

入れる朝習慣が身に付いてからは、

朝食をおいしく

食べられるようになり、

仕事にも集中できるようになりました。

「早起きは三文の徳」

ということわざがありますが、

早起きをすると、

健康になる、

前向きな性格になる、

頭脳が活性化するなど、

三文以上の徳が得られるものです。

早起きを実行して、

一日のスタートに弾みをつけていきましょう。
仕事をする上で

意識しなければならないことに、

「時間厳守」が

挙げられます。

あるアンケート調査によると、

出勤時間や人との待ち合わせ時間に

遅れる原因で一番多いのは、

「準備が遅く出発が遅れる」です。

その他に

「目的地までの所要時間を見誤る」や

「早起きが苦手」

「車が渋滞に遭う」

などがあります。

言い訳としては

「道が混んでいた」

「電車が遅れた」

「家庭の事情で出発が遅れた」

「忘れ物を取りに戻った」

「出がけに電話がかかってきた」

など様々です。

昨今は携帯電話の普及により、

待ち合わせ相手や関係者とすぐに

連絡が取れることで、

時間を守るという意識が

低下したという声も聞かれます。

しかし、

仮に連絡が取れても、

自分がその場にいないことに違いはありません。

「連絡の取りやすさ」と

「時間を守らない」と

は別問題です。

時間にルーズな人は、

自分のみならず人の時間をも無駄にし、

時には相手からの信用を

失うことにもなりかねません。

社会人として

「守るべき時間は守る」

というルールを、

お互いに再確認していきたいものです。
注文家具の設計・

製作を手掛けるA社では、

新入社員が入社してくると

一風変わった儀式を行ないます。

それは男性も女性も

皆丸坊主になることです。

さらに四年間は寮に住み込み、

携帯電話、

親との面会、

恋愛は一切禁止という環境で、

木工職人になるための修業が行なわれます。

一見、

時代錯誤と思われがちですが、

木工職人となるために

覚悟を決めるためのものです。

誰しも、

慣れ親しんだ環境から離れると、

不安な気持ちになるのは当然でしょう。

アパレルメーカーの

事務職員として九年間勤務していた

Eさんは、

営業部への異動を命じられ、

戸惑っていました。

営業部では、

聞くのも目にするのも

初めてのことばかりで、

不安な気持ちが先行します。

それに呼応するかのごとく、

仕事でミスが目立っていきました。

そんな矢先、

テレビを見ていると

A社の入社の様子が放送されていたのです。

二十歳前後の青年が頭を

バリカンで刈られている姿を目にし、

Eさんは仕事への腹のくくり方、

心の決め方の甘さを痛感したのでした。