入社四ヵ月目の新人Aさんは、

毎日が勉強の連続です。

メモ帳を常に携帯して、

その都度こまめに記録していました。

ある日、

プレゼンテーションの

資料を確認していた際、

データの一部に違和感を覚えました。

資料を改めて見直してみると、

数値が前月のデータで

あることが判明したのです。

すぐに先輩に報告したため、

何とか事なきを得ました。

担当の先輩からは大変

感謝されました。

さらに上司からは

「A君の見えない努力のおかげだな。

我々も良き習慣は見習おう」

とまで言ってもらえたのです。

実はAさんは、

メモを取るだけでなく、

それをその日の夜にノートに

まとめ直す作業を行なっていたのです。

それを毎日続けることは、

なかなか難しいものですが、

Aさんにとっては当たり前の習慣でした。

上司はAさんの一連の活動を知っており、

周囲からは見えにくい努力を

評価したのでした。

自己の成長を促すために、

まずは無理なくできることを積み重ねて、

良き習慣としていきたいものです。

今日は海の日です。

以前は七月二十日でしたが、

平成十三年の祝日法改正

(ハッピーマンデー法)により、

平成十五年からは

七月の第三月曜日となりました。

海の恩恵に感謝するとともに、

海洋国家日本の繁栄を願う日です。

明治天皇はそれまでの習慣を破って、

近代日本の改革を断行し、

全国を巡幸することも多くありました。

明治九年に五十日をかけて

東北地方を巡幸した際に、

初めて軍艦ではなく、

灯台巡視船

「明治丸」

に乗船されました。

青森から函館を経由して

横浜に到着した日が、

七月二十日なのです。

昭和十六年、

「海の記念日」

と制定されましたが、

平成七年の法改正により翌年から

「海の日」として祝日になりました。

日本は、

四方を海に囲まれた海洋国家で、

海の存在なくして日本の繁栄はありません。

海の恵みに感謝し、

さらには、

明治以来の国づくりに汗水流した

多くの人たちへ思いを巡らしていきたいものです。
 膨大な資料に埋もれながら

仕事をしているFさんは、

必要な資料を探すのに

時間がかかります。

そのため仕事に集中できず、

気持ちも散漫な状態です。

ある日、

机の上がすっきりしている

隣のTさんに、

資料の整理方法を聞きました。

Tさんは必要な資料を

スキャナーで読み取って、

画像データとしてパソコンに保存しています。

またファイル名は

わかりやすく設定します。

ファイルを保存するフォルダに

もわかりやすい名前をつけ、

さらにナンバーをふって順番どおりに

並べていきます。

書類をデータ化することで

ムダな印刷を廃し、

必要なデータは検索するとすぐに

取り出すことができるのです。

同じ方法で整理をしたFさんは、

机周りに積んでいた資料をほぼ片づけ、

すっきりした気持ちで仕事に

取り組めるようになりました。

頭の中の情報整理は、

机の引き出しやパソコンデータの

整理に似ています。

身の回りを整理し、

頭の中もすっきりとさせて、

新鮮な気持ちで業務に臨んでいきましょう。

「道歌」とは、

生きていく上でのいろいろな教訓を、

短歌の形にしたものです。

江戸時代にはたくさんの

道歌が作られました。
  
悪しきこと 

人は知らぬと 

思うとも 

天に口あり 

壁に耳あり
  
よきことは 

真似になりとも 

するがよし 

いつしか馴れて 

誠にぞなる

江戸時代の庶民は、

文字を読めない人が多くいました。

しかし、

五七五七七の

短歌にすれば覚えやすいため、

大切な教訓は道歌として作られました。

それらは、

口から耳へと、

たくさんの人々に広く伝えられていきました。
  
世の中に 

花も紅葉も 

金銀も 

与えてあるぞ 

精だして取れ
  
世を渡る 

道はと問わば 

とにかくに 

夫婦睦みて 

親子親しめ

このように勤勉や夫婦愛和といった

生活の規範も、

道歌に歌われて

庶民の心に根付いていったのです。

東日本大震災の際には、

日本人の道徳的に優れた行動が、

世界中から賞賛されました。

道歌が日本人の道徳的な底力を、

育んできた一面もあったのです。

「日日是好日」とは、

中国の古典

『碧巌録』にある言葉です。(へきがんろく)

「来る日も来る日も穏やかで良い日が続く」

ということで、

一日一日を大切にして安らかに

生きる心構えを説いています。

人は物事を自分中心に考えてしまうものです。

自分に都合のいいように、

良い日や悪い日などと決めつけるのです。

そういう偏見を捨て、

どのような境遇の下でも、

そこに真なるものや

良いもの美しいものを見いだし、

最良の日に転じていこうということです。

人が不平を持つ事柄に、

天候があります。

多くの人が晴れの日を良しとし、

「雨が降った。

雪が積もった。

暑い寒い」と

不満を口にします。

しかし天候は、

人間の力ではどうする

こともできない自然の摂理です。

天候に引きずられて心が乱れると、

人間関係や仕事への不満や愚痴が、

次々と湧き起こってくるものです。

そのような時は、

「私たちは大自然の中で生かされている」

と気持ちを落ち着かせたいものです。

自分のやるべきことに希望を見つけて、

心豊かに取り組んでいきましょう。