「道歌」とは、

生きていく上でのいろいろな教訓を、

短歌の形にしたものです。

江戸時代にはたくさんの

道歌が作られました。
  
悪しきこと 

人は知らぬと 

思うとも 

天に口あり 

壁に耳あり
  
よきことは 

真似になりとも 

するがよし 

いつしか馴れて 

誠にぞなる

江戸時代の庶民は、

文字を読めない人が多くいました。

しかし、

五七五七七の

短歌にすれば覚えやすいため、

大切な教訓は道歌として作られました。

それらは、

口から耳へと、

たくさんの人々に広く伝えられていきました。
  
世の中に 

花も紅葉も 

金銀も 

与えてあるぞ 

精だして取れ
  
世を渡る 

道はと問わば 

とにかくに 

夫婦睦みて 

親子親しめ

このように勤勉や夫婦愛和といった

生活の規範も、

道歌に歌われて

庶民の心に根付いていったのです。

東日本大震災の際には、

日本人の道徳的に優れた行動が、

世界中から賞賛されました。

道歌が日本人の道徳的な底力を、

育んできた一面もあったのです。