【食育リレーブログ vol.31】 子どもの味覚は大丈夫!? | ママスタート・クラブ(Momstart club) ブログ

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名古屋市を拠点として活動を行っている育児支援団体「ママスタート・クラブ」のスタッフがお届けするブログです。
子連れで参加可能な講座やイベント情報の発信、講座内容のレポートや活動情報などをお届けします。

【食育ブログvol.31】子どもの味覚は大丈夫!?


毎月19日は食育の日。食育プロジェクトより、毎月リレー形式でブログをお届けしますウインク

2017年チューリップ新年度がスタートしましたねチューリップ

新しい職場、連日の保護者会、PTAの係り決め、こどものクラス替えや書類の山など、新しいこと多く疲れがたまる時期ですね。お元気でお過ごしでしょうか?


1年を72の季節に分けた「七十二候」では、5日ごとに季節がめぐっていきます。
「七十二候」の暦の上では、4月20日~24日は穀雨 初候 で、
葦始めて生ず(あし はじめて しょうず)と言われる時期ですクローバー

春の訪れから時は満ちて、いつの間にか、あたりは新緑でいっぱいになっています。「穀雨」は「百の穀物を潤してくれる雨」という意味で、田畑の準備ができ、春の雨がちょうどしとしと降ってくる時期だそうです。タケノコやひじき、山菜やさやえんどうも旬ですね。日々慌ただしい生活の中に、季節を意識して過ごす余裕をどこかにとどめておきたいと思う今日この頃です口笛

 

 

今回は  「味覚」 をテーマにお届けします目



 


数年前の調査なのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。

以下は味覚についての調査結果です。

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2012年の調査ですが、東京医科歯科大学の研究グループが349人の小学1年生から中学2年生を対象に、「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」の4つの味について認識できるかを調査したものがあります。

 

その結果、4つの味覚のうち1つでも認識できない子どもは全体の31% 107人いたということです。
 

研究グループによると、味覚を正確に認識できない子どもの特徴として、毎日ジュースを飲んでいる、野菜の摂取不足、ファーストフードを好むなどの傾向がみられたようです。因果関係ははっきりしないもののこのような生活習慣が関係している可能性があります。
 

日本小児歯科学会は子どもの味覚の発達のためには、様々な食材を食べる必要があることを指摘しています。
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それでは、味覚が育つのは、いつでしょうか?


味覚は、ママのお腹にいる胎児の頃(妊娠7週目)からでき始め、生後3か月くらいまで急成長します。生後5か月から2歳くらいまではいろいろな味を受け入れる黄金期目で、この時期が味覚の幅を広げるチャンスです。


また、味覚の記憶をためることのできる脳「海馬」は、3歳までにほぼ完成します。「美味しい」味の刷り込みはこの時期。「美味しい」を刷り込み、人生の味覚の基礎をつくる乳幼児期を大切に過ごして欲しいと思います。


我が家ではその一番大切な時期は過ぎてしまいましたが、成長期でもありますし、食卓を囲めるうちに「我が家の食卓」を大切に過ごしておこうと思います。

チュー最後に我が家の実際を少しご紹介します。チュー
我が家には、9歳、7歳、4歳の子どもがいます。それぞれ好きなものも嫌いなものも違うので、みんながみんな満足する献立は基本的に無理とあきらめ、日々食事作り。
味覚はというと、下にいけばいくほど、敏感です。年齢的なものもあるかもしれませんが、食生活によっても影響すると思います。
というのも、私自身、味噌汁は本だし(化学調味料)で育ち、その食生活のまま長男を出産しました。
化学調味料で育った長男はやはり、それが美味しいと感じ喜びます。離乳期にあまり食べず当時は病気がちでした。その長男の入院を機に食生活を改善していきました。今ではほぼ毎日出汁をとります。一番下の娘は、逆に化学調味料を敏感に感じ取り、嫌がります。コンソメを使った日には長男は「美味しい」と感激。娘は「苦い」「美味しくない」と訴えます。小さい頃の食生活により、兄弟でも違いがあるというのが実感としてあります。現時点でいえるのは、一番下の娘が一番病気しません。

「人間は食べ物からできている」

「口に入るそれは何からできているのか」

 

このことを意識的に考え、子どもの口に入る食材を選びます。
大人は別です。味覚はなかなか変えられませんびっくり
やめる覚悟もありませんが、私は嗜好品大好き。時々は息抜きも必要ですものチュー


様々な食材を取り入れることは、簡単にがモットー。
旬の食材を使うことは様々な食材に出会うチャンスですねにんじん旬の新しい食材に出会えるとラッキー♡
例えばですが、洗うだけ、ゆでるだけ、蒸すだけという調理方法をその季節の食材でやりくり。味付けはシンプルに天然の塩のみ。シンプルなやり方です。食材本来のうまみを味わうシンプルな味付けが、味覚発達には大切と考えます。和食は引き算。食べやすくするためには足すことではなく、食材本来のうまみを味わうための引き算を使い、シンプルな味付けが簡単で定番となっています照れ
 

 ラーメン外食や中食などナイフとフォーク加工食品に頼りがちな時は、ミネラル(無機質)不足が考えられます。なぜなら加工の過程でミネラルが少なくなっていることに加え、保存料として加工品によく入っている(Ph調整剤)などにより、ミネラル吸収を阻害してしまうからです。意識的に週末には質の良い野菜や様々な食品を多めに摂り、補うことを意識します。


また我が家では、「最近野菜が足りないかな」と思った時には、具だくさんの味噌汁を作ります。これなら1汁1菜でも気軽に食事作りが続けられると思います。
ぜひあなたの「我が家」の味を伝え、食事作りは無理なく続けられる方法を構築しましょう。
虹子どもの味覚づくりは、小さな時にできる、一生の宝虹


参考文献

 

 

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さて、2014年夏よりスタートいたしました「食育リレーブログ」は、おかげ様で31段目を迎えることができました。生活の変化と共にメンバーも入れ替わりつつ発信を続けております。歩みは遅いものの、続けて発信していくことを目指してやってまいります。


食育プロジェクトにご興味おありの方がいらっしゃいましたら、お気軽にメールなどご連絡下さい。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。


ママスタートクラブ 食育プロジェクト 加藤由紀子

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