※2016年12月18日当時の記事です。
私が息子の事で苦労しているのは、息子が歯みがきを嫌がる事です。
息子は1歳半になるまで歯みがきが大好きでした。
当時の息子は娘が仕上げみがきをされている様子を真似るのが楽しかったらしく、息子に歯ブラシを見せて
私『歯みがきするよー』
と声を掛けると、息子は自ら私の膝の上に寝転んでニコニコしながら歯をみがかせてくれていました。
しかし、1歳半健診の時、歯みがき指導の保健師さんが有無を言わせずいきなり息子の体を押さえ付けて歯みがきを始めてしまいました。
息子はビックリして泣き出してしまいました。
私も保健師さんのあまりの迫力に驚いてしまいました。
私はこのまま息子が恐怖心を抱いてしまってはマズいと思い、
私『歯みがきが好きな子だからそんなに押さえなくて大丈夫ですよ』
と保健師さんに言ったのですが、すでに息子は泣いて暴れてしまっているし、保健師さんの経験上、子どもが歯みがき指導の時に泣いて暴れるのが当たり前になってしまっているのか聞く耳を持ってくれませんでした。
(あんな鬼気迫る勢いで歯みがきされたんじゃ誰でも泣くだろうよ…と今でも思っています)
案の定、息子はその出来事がすっかりトラウマになったらしく、1歳半健診以降、歯みがきを嫌がるようになってしまいました…。
娘の幼少期も歯みがきにはとても苦労しました。
自閉症をもつ子は、感覚過敏の影響で歯みがきが苦手になるケースはよくあるそうです。
娘の場合は恐らく感覚過敏が歯みがきを嫌がる原因になっていたのだろうと思われます。
娘の幼少期は、歯みがきをする前に娘の体をくすぐったり、娘の体をぎゅーっと抱きしめたり、娘の顔をタオルで隠して〝いないいないばあ〟をするなどして娘が歯みがきの時間は楽しい時間と思えるように工夫しました。
そうしている内に段々と娘は歯みがきに慣れていきました。
息子が歯みがきを嫌がるようになり、娘と同じように上記の行動を試してみましたが、1歳半健診で経験した事がよほど強いトラウマになったのか息子には効果がありませんでした。
息子の恐怖心を無くそうと色々と努力をしてみましたが、どうにもこうにも歯みがきができないので、最終的に息子の体を押さえ込んで歯をみがくしかありませんでした。
このまま息子の体を押さえ付けて歯みがきをするのは可哀想だし、私も気分的にも体力的にも疲れるのでどうしたものかと思い悩んでいました。
ふと、視覚支援をすれば息子にも効果があるかもしれないと思いました。
さっそく書店へ行き、歯みがきに関する絵本を探してみました。
すると、息子が大好きなノンタンシリーズの〝はみがき はーみー〟という歯みがきの絵本があるのを見付けました。
ノンタンが歯みがきをしている姿を見れば息子も歯みがきに興味がわくかもしれません。
ノンタンの絵本を購入し、歯みがきをする前に息子に見せてみました。
絵本を見た途端、息子は絵本を気に入りました。
ノンタンの絵本を導入した直後はまだ息子は歯みがきに抵抗があったものの、次第に効果があらわれ始めました。
歯みがきの度にノンタンの絵本を読んでは歯をみがく…を繰り返し、一週間ほど経過するとトラウマが消えてきたのか、息子は歯みがきの時に嫌がって抵抗しなくなりました。
それどころか息子に歯ブラシを見せて
私『歯みがきするよ』
と声を掛けると、息子は急いで本棚からノンタンの絵本を取り出し自分から寝転んで歯みがきをする体勢になりました。
視覚支援の有用性を改めて認識しました。
しかし、物事はそう簡単に進むとは限りませんでした。
息子は上の歯をみがく時に嫌がるようになり、奥歯をみがく時になると歯ブラシを噛んだまま離さないようになりました。
息子が2歳になった頃、息子が部屋で転んで机の角に上の前歯を強く打ちつけてしまった事があります。
恐らく、その時に歯の根本を傷めてしまっていて歯みがきの時に触ると痛いのかもしれません。
(後に歯医者さんでレントゲンを撮ってもらった時に、息子の上の前歯の根本が少し凹んでいるのが確認できました)
その後も息子の歯みがきについては一進一退を繰り返しています。
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