エリザベートはマチソワ共にオク・ジュヒョン氏で観た
前回2019年に拝見した時よりさらに増した深み
10年タイトルロールを背負うに相応しいエリザベートだったかと
色々あったけどやっぱりこの人なんだと思わせる貫禄よね
『나는 나만의 것(私は私だけのもの)』では涙ながらに決意し
『내가 춤추고 싶을 때(私が踊りたい時)』では勝ち誇ったドヤ顔でトートと踊り、あなたなんかいらないもーん!とばかりその手を振りはらう
〈オクエリ vs. シアトート〉の私踊はそれはそれは見事なガチバトルでございました
でも頭から離れないのは精神病院とコルフ島でのシーンだ
己の人生のやるせなさ
諦めと絶望の入り混じったその心の深淵を
得も言われぬ自嘲の表情で表すオクエリ
『아무것도(何も)』のナンバーはとにかく絶品であったよ
こんなにエリザベートに深い憐れみを感じたのは初めてかも(泣)
美貌を武器に自由を得ようと闘いつづけたエリザベートのあまりにも虚しい晩年
ルキーニに刺されブリッジを渡るその表情は
やっとその時が来たと、もはや清々しささえ感じちゃった
トートの死の接吻を自ら欲し、恍惚と目を閉じる
エリザベートはやっと魂の自由と安息を手に入れたのね
観ていて安堵さえしたっけ
トートと溶け合ったのは一瞬
決してトートが手に入れたわけではない
「내 주인은 나야 私の主人は私だ」
ラストの歌詞の沁みること!
光と影のコントラストが激しい一人の女性の人生を見事に見せきってくれたオクエリ
本当にいいもの見せてもらいました!!
ブラボー!!👏👏👏👏👏