東宝版を見たばかりだったから韓国版との対比が面白かった!
棺の意匠である装置が三台鎮座する日本版に対し、韓国版はブリッジと回り舞台で高低差と奥行きを醸し出す
韓国は10周年を最後に演出が大幅に変わるらしい
今回観劇して思ったのは、笑う男やエクスカリバーと比べると確かにエリザベートの舞台は若干時代を感じなくもない(舞台装置や美術ね)
新演出版はどう様変わりするのか大いに興味あり
あ、でもブリッジは残してねん
もう一つ演出の大きな違いとして
日本版にある「hass(憎しみ)」のシーンが韓国版にはない
これが入ると作品が史実に寄るし、当時の不穏な世情やルドルフの焦りや心情がわかりやすい
逆に言えばhassが無い分、韓国版はよりエリザベートにフォーカスが当てられている感じだ
それはそれでいいよね
ただ韓国エリザのプロデューサーが新演出版ではhassを入れるかもと話していたので、そうなった韓国版を見てみたくもある
ミュージカルエリザベートの面白さとして音楽のリプライズと状況対比があると思うのだけど…
かつて愛を誓い合った同じメロディで夫婦の決定的すれ違いを描く、シシィとフランツの夜のボート
助けを求めた夫に見捨てられたと感じたシシィ
だがそのシシィに同じように助けを求め見捨てられたと嘆くルドルフ
切ない、本当に切ないわ〜 ㅠㅠ
人生の苦味みたいな痛烈なアイロニーを今まで以上に濃く感じた舞台だった
私が歳をとったからなのか
はたまたエリザベートへの理解が深まったのからなのか
いやいやいや
卓越した歌唱と演技による俳優さま達の力によるものに違いない😚