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唐突ではあるが、私は恋をしない。
感情的な方ではあるので、恋愛の部分だけすっぽり
「穴」があいている感覚だ。
思い返すと、学生時代から人を好きになる気持ちがわからなかった。
当時は自覚がなかったので、青い春の雰囲気に任せて
仲良くなった男性と花火大会へ行ったりした。
字面を見ると素敵な青春の一ページ感があるが
実際はそうでもなかった。(贅沢な話である)
友達と恋人の境界を踏み越えられそうになった瞬間
相手のすべてを受け入れられなくなり、嫌悪感を抱いてしまう。
三十年ほど生きてきてそこまで多くのデート経験はないが、
毎回結果は同じだった。
「本当に好きな人」に出会っていないだけだと思ったし
周りからもそうアドバイスをされた。
大学時代にデートをしてくれた男性から
「好きな人には何でもしてあげたくなるに決まってるでしょう」
と言われたことを強烈に覚えている。
人生で誰かのためにそこまでしてあげたいと
思ったことが一度もなかったし、未だにない。
学生時代を終えて、社会人になってからも変わらなかった。
結婚適齢期を迎え、友人も続々と結婚・出産を経験している。
前述の通り毎度失敗に終わっているにも関わらず、
懲りずに婚活をしていた時期がある。
なぜなら一人っ子で、将来親の介護の時に相談相手がいないと不安だから。
金銭面はとにかく仕事を頑張って蓄えておこうと思っているが
信頼できる脳みそがもう一つほしいと思った。
そんな身勝手な理由を胸に抱きながら、思い立ったその勢いで婚活をはじめた。
結論、相手のお金と時間を無駄に奪ってしまっただけだった。
週末にデートの予定がある週は、月曜日から憂鬱な気持ちだった。
どんなに優しい相手でも、好意を向けられた瞬間に逃げ出したくなるのだ。
慣れかと思い、我慢して複数回デートをしてもだめだった。
世間の反応を見る限り、恋愛は基本的に楽しいものという印象なのに
こんなに憂鬱で我慢をして続ける意味はあるのかとn回目のデート中に
気付いてしまった。
何よりも、そんな気持ちで相手と接することが失礼だなと思い
その日のうちに私は短い婚活を終わらせた。
これ以上、恋愛感情の有無を確認する行為に
人を巻き込みたくないという理由もあった。
介護についてはまあ、何かしら相談できる場所があるはずだ。
それを調べて備えよう。
長々と書いたが、私はアロマンティック・アセクシャルなのだろう。
恋愛も性愛もない世界に生きる。
このセクシュアリティを知ったとき、すべて腑に落ちた。
名前をつけてラベルを貼ることは悪いことばかりでなく、
仲間を探すときにはハッシュタグになるから便利だなと思う。
自認してからは、とにかく気が楽になった。
無い袖は振れないし、無い感情は湧かない。
でも”持っている”多数の人々のこともちゃんと理解して
穏やかに生きていければいい。
周囲にも伝えているが、正直手応えはない。
まあそんなものだろう。
無理矢理お見合いとかさせられない限りは無問題かな。
またこんな話をする日もあると思う。
将来はわからないが、今のところ楽しい日々を過ごしているので
今同じように悩んでいる人が少しでも肩の力を抜けるといい。
長野まゆみ先生のことは少年アリスで知り、
天体議会・綺羅星波止場や鉱石倶楽部を
買い集めた。
星や宇宙が好きなのでタイトルからワクワクする。
ちなみに同じ剣持の言葉で凄くしっくりきたのが
この動画の4:43くらいからの話。↓
「僕はね、インターネットが好きなんだ」
から始まってその後の帰属意識の話まで
聞き入ってしまった。
混沌としたインターネットとの付き合い方、
参考になる。
しかし話が上手いな。
言葉選びも遊びが効いてて好き!
わたしは言語化するのが苦手なので尊敬する。
最後に、Vtuberではないけど
天国で地獄、最低で最高のインターネットが
詰まったこの曲を貼っておきます。
古からインターネットで遊んでいる
会社員のオリジナルソングです。
ハマったので今後も時々Vtuberの話するよ〜