こんばんは。
慢性的な腰痛で、整形外科を受診したところ
5番目の椎間板の幅が狭くなっていると言われた。
腰、大事にしよう![]()
さて、今日の読書記録は「赤い月の香り」だ。
前作の「透明な夜の香り」が凄く良かったので、続編も買ってみた。
人並み外れた嗅覚を持つ調香師の小川朔に、作れない香りは無い。
朔の元を訪れる依頼人は、皆一際変わった「香り」を注文する。
「在りし日の教室の匂い」など過去の記憶を呼び起こすものや
大切な人の体臭など、一般的に想像する「香水」のような香りではない。
この物語の主人公は、そんな朔の住居兼仕事場である森の奥の洋館で
働くことになった朝倉満という青年だ。
彼は時折怒りで自身を見失い「赤い月が追いかけてくる」と言うが
果たして過去に何が・・・?といった内容だ。
前作の主人公は若宮一香という女性だった。
彼女も満と同様に、朔の洋館で料理や掃除などの仕事をしていた。
だいぶ前に読んだので、詳細には覚えていないが
繊細で、澄んだ雰囲気の主人公だったと記憶している。
今作にも登場するが、朔との関係が少し神秘的で良い感じ。
このまま「恋愛」という言葉を使わない関係で居て欲しい。
お互いのことを考えているのは伝わってくるけどね。
対して、満は"怒り"という赤い衝動を抱えており
序盤は「この人で大丈夫か・・・?」と少し不安になった。
暴力や性に関する部分もあり少し驚いた。
加害性がテーマの一つだとあとがきに書いてたかな。
満の過去がわかると同時に、朔の過去の話も出てくる。
普段は無機質で捉えどころが無いが、前作の一番最初に比べ
人間味が出てきたな。
完結編の「燻る骨の香り」も出ているようなのでそちらも楽しみ。
香りは永遠に覚えているものらしい。
忘れていても、嗅いだ瞬間にその時のことを鮮明に思い出すほど
記憶と紐付けられている。
実際になんとなくあるよね。懐かしい香りみたいな![]()
花なのか草木なのか、どこからやってきた香りなのかもわからないけど。
言葉で説明するのは難しいが、「秋の香ばしい風の匂い」という記憶があって
その香りがすると、中学時代午後の授業をぼんやり聞きながら
窓の外を見ていた瞬間を思い出す。
普段意識しない「香り」について考えたり色々面白い小説だ。
ドラマ化されてないのが不思議なんだけど、
このまま映像にしないで欲しいとも思う。
読んでて脳内ですでに美しい世界が出来上がってるので・・・![]()












