N響第2013回A:allスクリャービン(夢想&ピアノ協奏曲&交響曲第2番)原田慶太楼&反田恭平 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

NHK交響楽団第2013回定期公演 Aプログラム(初日)を聴いてきました。



2024年6月8日(土)18時開演 NHKホール

【指揮】原田慶太楼 【ピアノ】反田恭平


スクリャービン:夢想 作品24

スクリャービン:ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 作品20

スクリャービン:交響曲第2番 ハ短調 作品29

Scriabin / Rêverie, Op. 24

Scriabin / Piano Concerto F-sharp Minor Op. 20

Scriabin / Symphony No. 2 C Minor Op. 29

 

【ソリストアンコール】[Encore] 

グリーグ:叙情小曲集 第8集 作品65-6 「トロルハウゲンの婚礼の日」 

Grieg: Lyriske stykker VIII Op.65-6. Bryllupsdag pa Troldhaugen (Wedding-day at Troldhaugen)


後日書きますが、雑色の宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀でラーメンと丼を食べて超超超満腹になりろくに動けないので(東京に住んでだいぶ経つけれど、京急近辺はほぼ未踏の地で地理がよく分からんあせる品川駅まで戻り(品川駅も超久しぶりでお店は全く分からないし、人が多すぎてしんどいので)品川駅のスタバで過ごした後NHKホールへ。イベント広場ではトルコフェス/ワールドグルメ&ミュージックフェスタを開催中でしたが、お店が少なくて寂しい感じ。

2024年6月Aプログラム 聴きどころ
原田慶太楼と反田恭平、このコンビでN響と共演するのは3度目となる。前回の原田は、ストラヴィンスキー《火の鳥》の組曲版ではなく、あえて演奏機会の少ない全曲版を取り上げ、慣習にとらわれることなく色彩豊かで立体感のある解釈を披露。今回もやや珍しい曲目を選んだのはそういう狙いもあるようだ。《ピアノ協奏曲》は“ロシア風ショパン”ともいえる作品なので反田にうってつけ。だが実は初挑戦だというから楽しみである。(小室敬幸)

all スクリャービン プログラムというマニアックな公演。普通なら巨大なNHKホールに空席多数の悲惨な状況になっていたかもしれませんが、反田恭平さん効果のためでしょう…チケット完売で当日の追加販売もない大盛況。でも、空席もそこそこあったので、来ない会員も多いのね。最初の「夢想」は短くてよく分からなかった。まぁまぁって感じ。


スクリャービンのピアノ協奏曲を聴くのは、2018年12月のN響第1900回定期公演(指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ Alexander Vedernikov  ピアノ:アンドレイ・コロベイニコフ Andrei Korobeinikov)以来なので5年半ぶり。お待ちかねの反田恭平さん登場。2021年にショパン国際ピアノコンクールで第2位になってからは、少年時代の夢だった指揮者になりたいという気持ちから指揮に手を広げ、社長業も開始。コンクール後は2022年末の読響・S.ヴァイグレとのチャイコフスキー第2番までは感動する演奏を聴かせてくれましたが、昨年6月都響・ソディとのラフマニノフ第3番と12月読響・12月ヴィトとのラフマニノフ第2番を聴いて、ともに大きく失望ガーンガーン真顔うーんイラッ真央クンや亀井クンとの間に埋められないくらいの大きな差を感じてしまった。1日休めば、2日休めば…3日休めば…とはよく言ったもので、私のような超ド素人の私にさえも分かるくらいピアノに没頭していないんだろうなと思える演奏だった(←あくまでもド素人の私の感想ですけど)。「のだめ」でシュトレーゼマンが千秋にラフマニノフ第2番を指導しているとき「もっと音楽に没頭しろと言ってます!」「ハンパは許しません!」と厳しく叱責したのを思い出しました。反田さんに期待するあまり書きすぎましたね…アセアセ



さて、そういうわけで今回のスクリャービンも期待していなかったのですが、先述のとおり期待値のハードルが少し低めだったこともあったのか、(こんなことを言ってはたいへん失礼ですが)意外とよかった。ラフマニノフと違って日頃聴いている曲ではないので、どのあたりが最高レベルの演奏なのかを知らないからだよというご意見もあるのかもしれないけど、昨年2回聴いたラフマニノフと比べれば雲泥の差…格段によかった。めったに聴かないですが、結構いい曲ですね。作品解説でも「ロシア風ショパン」と書いていましたが、反田さんに合っていたのかもしれません。第2楽章などで美しいメロディも聴けて満足でしたルンルンアンコールは当然スクリャービンだと思っていたのですが、始まったとたん…あれれガーン楽しめたからいいのですが、スクリャービンのピアノ曲はレパートリーに入っていないのかな?ピアニストから指揮を始めた人と言えば、V.アシュケナージ、チョン・ミョンフン、D.バレンボイムなどを思い出しますが、反田さんにはもっとピアニストとして素晴らしい演奏を聴かせてほしいと思っています。社長業はもっと歳をとってからでもいいのでは…うーん





後半は交響曲第2番。こちらも日頃聴かない作品で、実演を聴くのは初めてだと思いますが、これもいい作品ルンルンほとんど聞いたことがないので、あれこれ言えないのですが…原田さんの力の入った指揮が印象的。N響の能力高めな音が聞こえてきて、あっという間に終わってしまったとても楽しい演奏でした。スクリャービンはホロヴィッツかでピアノ曲は何年も何年も前に聴いていたのですが、交響曲もいいものですね。これからチェックしてみようと思えるとても楽しめた演奏会に大満足。お隣さんも同じ感想だったようです。



さて、これにてN響の2023/2024シーズンはおしまい。今後は演奏会通いを減らしていく方針なので、東フィルとともにN響A定期会員も止めるつもりでしたが…

お隣さんがとてもいい方だし、N響Aは継続する方向に傾いて迷っているところです。